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DaizyStripperの16周年ライブに行った話 2023.06.05

おはようございますこんにちはこんばんは。元気ですか?私は元気です。

突然ですが、私の恋愛にはいつだってaikoがいました。好きな人ができたときも、恋がうまくいかなかったときも、恋人がいたときも、別れてしまったときも。夜行バスの中で泣きながら聴いていたのはaikoだったし、もう会うことはできない人を想いながら聴いていたのもaikoでした。そういう小さな小さな積み重ねのどの場所にもどんな隙間にも必ずaikoがいました。

じゃあ、青春時代にいたのは?と聞かれたら、私は迷いなくDaizyStripperだと答えます。私の青春にはDaizyStripperがいました。キラキラしていて眩しくて、小さなことで一喜一憂していた私の青春時代には、デイジーがなくてはならない存在でした。

今回はDaizyStripperの16周年の記念日をお祝いしてきたヨ!という話をします。


14歳。中学2年生のころ、なんとなくYouTubeで再生した「ジュリエットのナイフ」に聴き惚れてデイジーギャになりました。デスボイスが苦手だった私には夕霧のハイトーンボイスが心地よくて、歌も上手いし、当時のV系にありがちだった「シャウトしてとにかくただ叫んでるだけ」の曲とは全然違くて、なにこれすごい!かっこいい!歌上手い!!ってどんどんハマっていって。高校1年になってバイトして稼いだお金で初めてデイジーのチケットを買いました。高田馬場AREAで行われたFC限定ライブ。たしかチケット代は500円。人生初のV系バンドのライブ、そして高田馬場駅への降臨。右も左も分からずにとりあえず会場入りして、周りのお姉さま方の圧倒的バンギャ感に恐れつつ開演を待って。
生で見るメンバーはすごくキラキラしてました。「ええ、マジで生きてるんだ…」って強烈に思った記憶がある。そしてこれを書いてて思い出した。あの公演でははKISS YOUの衣装で登場してくれたんですよね。2011年。たしかぎりっちょは金髪ってか白銀で、外ハネで、今よりちょっとだけ若々しくてかわいかった。そして私はまゆギャになりました。
そもそも高田馬場がすごく小さい箱で(キャパ調べたら400だったし去年閉店してました涙)ステージも見やすいし、近いし、初心者の私はもうひっくり返りそうでした。眩しくて、きれいで、全部がかっこよかった。ああもう離れられないな、私はこの人たちがやっていく音楽を、すごくかっこいい音楽をずっと聴いて生きていくんだろうなって強く思いました。

そこからはもう、インストアイベントがあれば都内に行って、ライブがあれば都内に行って、CD買ってグッズ買って差し入れ買って、地方でライブがあれば飛行機や新幹線を乗り継いで行って、岡山も福岡も仙台も大阪もエトセトラ…もう色んなところに行きました。友達もできました。V系っていうジャンルは他のアーティストとは少し違ってライブの頻度が半端ないんですよね。バンギャが頑張って支えれば支えるほどちゃんとステージで返してくれる。握手会なんかのイベントもやってくれる。どっぷりハマってしまう。私の人生はデイジーだらけで、とにかくデイジーのライブに行くことが幸せで、生きてる!って実感できるから好きだった。

なのに呆気ない。
彼氏ができたことによってその熱意は簡単に鎮火した。まゆちゃんが活動をお休みするタイミングと同時期だった。

しばらく聴かない年数がありました。その代わりに自分の情緒を安定化させるために死ぬほどaikoを聴いて日々をやり過ごしていました。当時必死で集めたデイジーのグッズやライブDVDや大金叩いて買ったデモ音源なんかは引越しのバタバタに紛れてどこかへ行ってしまいました。これだけはずっとずっと後悔している。多分頑張ってももう手に入らないものばかりだから。本当にごめん当時の自分。

彼氏と別れて燃えカスになって廃人と化してましたが、2016年のアマカラ発売と同時にまた少しずつ聴くようになりました。
どうやっても当時の熱意と同じように、とはいかなくて、ライブも年に1~2回行けたらいいなって頻度で、でも6ショット撮影がある公演だけは頑張って申し込んでみたり(ほんとごめん)、そんな感じでゆるーく推していました。ちなみにFCだけは一生入りっぱなので今は立派なVIP会員。

今回の16周年ツアー「こんなんしたかってん」も最初に申し込んだのは渋谷REXだけでした。が、やっぱりVIP会員先行は整番がめちゃくちゃ良くてですね…。ド下手側3列目っていう、奇跡的にまゆちゃんの目の前に入れてしまってもう有頂天。しかもFC限定ライブだったから昔の曲(雨音のワルツとか)もたくさん聴けて嬉しくて嬉しくて。セトリイメージはデイジーの隠れた名曲シリーズってぎりっちょが言っていたけど本当にその通りだった。
声出しOK公演だったしまゆちゃんの名前呼んで頭振りながら、やっぱりめちゃくちゃ楽しい~デイジーすきだな~ってしみじみと思って、そしたらMCでぎりっちょが「ラストの大阪公演完売したけどFC会員限定で1000円チケット(トレゾア優待券)あるよ~物販で売ってるよ~」って言ってくれて。あ、買おう!行こう!ってすぐ思いました。よっしゃ遠征しよう!って。で、ライブ終わって物販でチケット買って、ついでにチェキも1枚買ったらぎりっちょでした。今もお財布に入ってます。

1か月後のラスト公演。6月5日。平日だけど国民(デイジーギャ)の休日。
私は4月から美しい彼にハマっていたんですけども、なんと6月5日はアニメイト天王寺店でコラボカフェもやっている期間で、まあ奇跡的な期間で。大阪に住んでいる優しい優しいお友達がうつかれにハマってくれていて、しかも一緒にコラボカフェに行ってくれる!ということだったので…もう感謝してもし足りないネ。デカ感謝をここでも贈りたい!ということで申し訳ないんだけど正直そこはデイジー<<<美しい彼という比率ではありましたが…。でも楽しみな気持ちに変わりはないよ!

大阪BIGCATっていつぶりだろう?そもそも遠征自体10代のころにしたのが最後だからウン年前だ…やば…。場所も造りも忘れていたポンコツな私ですので友達には大変ご迷惑をおかけしました。すみませんでした。本当にありがとうという気持ち。

入場してすぐにトレゾア優待券はこっちですって案内が貼ってあって。一番後ろのスペース(たしかぎりっちょは1000円スペース?とか呼んでた気がする笑)トレゾア優待券、本当に後ろでした。後方スタンディング。背中が壁、出入口扉。区切ってあるそのスペースにいる人たちはみんな1000円チケットを買ってここにいる仲間。なんだか連帯感があって面白い。特に前に行きたい!最前列がいい!とか思うタイプの人間じゃないのでどこでも楽しめる私です。

いよいよライブが始まってすぐ、ああもうたまんねーなあ!!と叫びたくなりました。叫びませんでしたけど。ダンデライオンでウワッ!ってなってベイビーキングダムではなおちゃんから目を離せず、ジュリエットのナイフでは考えるよりも先に手が動いてました…バンギャの宿命なのかな…。ブラドロなんてもう…何回聴いても胸が熱くなる…。拳突き上げて叫びたくなる。叫ぶのも楽しかったけど、叫ばなくても楽しめるし、今の年齢だからわかるメンバーたちの言葉もあります。
夕霧の命を燃やすような歌い方が好きだな、ずっと歌上手いな。まゆちゃんのギターテクニックは素人目にも惚れ惚れするものがあるし、れいちゃんは相変わらずハンサムで妖艶なベースプレイをするし、風弥の作る曲はどれも最高で、キラキラしてる。なおちゃんは初めて見たときから変わらずに誰よりも楽しそうにギターを弾くよね。みんなかっこよくて最高だ。

渋谷REXのときもそうだったけど、「メンバーを変えず、活動休止することもなく、16年間ここまで走ってこれたこと」について。夕霧が言及していたことについては本当に本当にその通りすごいことだと思うし、とても素敵なことだなと思いました。

色んなバンドを好きになったけど、やっぱりバンド活動を長期的に続けていくのってすごく難しいことじゃないですか。方向性の違いや音楽性の違いに始まり、ベースがバンドの金持って逃げたとか、ギターが盤車ごと消えたとか、反社とつるんでたとか未成年に手出して妊娠させたとか知らんうちに逮捕されてたとか…。まあもちろん真面目で前向きな理由からの解散や脱退だってたくさんあるし(シンプルに売れなくてお金がない会社とかバンドもいる、悲しいけど)、たとえバンドが変わっても活動自体を辞めないでいてくれる人もいるんだけども。
そういう悔しくて悲しい理由での解散が多いV系バンドっていう括りの中で、メンバーが脱退したり入れ替わったりすることもなくバンドを継続してやってきてくれたことが、もう、奇跡以上のことだと思うんですよ。メンバーや会社が血の滲むような努力をした結果だし、特にここ数年はコロナもあってライブハウスが使えなくなった中で試行錯誤してくれていたし。感謝しかないです本当に。こうして私に帰って来れる場所を用意してくれている。青春を思い出すときに、あの頃みたいにデイジーを聴くだけで私の人生マジで最高!絶対無敵!って思わせてくれる場所。
色んなバンドがいろんな理由で解散していくたびに、永遠なんて存在しない、変わらないものもないんだ、と悲しいくらい思い知ったけど、それでもデイジーだけはそこにいてくれてる。6年ぶりにインストアイベント来たよ~って伝えたらびっくりしながらも笑顔で「おかえり~!久しぶりだね~!」って返してくれる。もちろんそれらが当たり前のことじゃないのは百も承知ですが(私が離れていた間もコンスタントに応援していたバンギャさんたちがいるんだし今のデイジーがいるのはその人たちの努力でもある) でもこんな幸せはきっと他にないですね。デイジーちゃん、変わらずかっこいいままでいてくれてありがとうございます。大好きです。

DaizyStripperが2012年に出したAIRというアルバムが大好きなんですけど、その一曲目に収録されているEndless Songという曲を聴いてほしいです。『終わらない唄を聴かせておくれよ』という歌詞から始まる、デイジーが11年前から約束してくれていること。それがどれほど尊くて綺麗なものなのか。

生きとし生けるもの
産まれた瞬間から終わりへと
こんなにもつらいけれど
この唄をずっと信じる人は連れていこう


変わらず進化し続けてくれているDaizyStripperの16周年を一緒にお祝いできて本当に幸せでした。これからも走り続ける姿を見ていたいです。立ち止まらずにいるDaizyStripperに恥じぬよう、私も頑張って生き続けたいと強く思ったライブでした。



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