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マレーシアでドリアンわんこした①

日本人のドリアン経験者は80%?それとも99.6%?

日本人のうち、何割の人がドリアンを食べたことがあるか。そのままググってみたところ、およそ8割ほどの人はドリアンを食べたことがないらしい。これはInstagramでの有効回答が794件での割合だ。

ちなみにchatGPTに推論させたところ、いろいろな要因から「99.6%」とはじき出した。私もchatGPT寄りの感覚で、9割以上の人は食べたことがないじゃなかろうか。

第一に日本ではなかなか手に入らない。コンビニやファミレスで見かけることはない。近所のスーパーでごく稀に扱っていることはあるが、どこまで本気で売るつもりがあるのか、1万円近くする。客寄せパンダにもならない飾り物として1個お供えされているだけで、買い物かごに入れているお客さんを見たことはない。

ただ、「果物の王様」として、臭いらしい果物として、知名度は抜群だ。
みかんやりんごにも匹敵する。

なぜか強烈な臭いと、口に入れた時の異物感は、ありもしない記憶として残っているようだ。きっとバラエティー番組で出川さんやダチョウの上島さんや、その前であれば高田純次さんやらが極端なリアクションをとっていたに違いない。それが私を含む世間のドリアンに対するイメージを自分の経験のように刷り込んだのではないだろうか。世の中にNHK教育テレビ(Eテレ)しかなければ、きっとこんなことにはなっていない。

かくしていう私もその1人であるが、なぜか私は食べられるだろうなという根拠のない自信なのか、静かなる闘志なのか、ずっとそんな想いがあったのだった。

妻と子の悶絶

ある金曜日の夜、日本で仕事を終えた私に、マレーシアからLINE通話が入った。画面の向こうには子の習い事を終えた妻と子が、同じ習い事に通うマレー系のお友達のお宅にお邪魔している最中であった。そこにはお父さん、お母さんも並び、非常に和やかな様子が映し出されている。

どうやら、ドリアンを食べたことがない妻と子のために、目利きをした旬なドリアンをわざわざ振る舞ってくれているという。ダイニングテーブルにはすでに解体済みのドリアンのトゲトゲが映し出されていた。これを見るとドリアンはさばくものであると分かる。

妻は家の主に食べろ食べろと半ば強制されている。
子はすでにギブアップ宣言をしたのか、うつろな表情で母を眺めていた。

妻も何度かアタックしたのだろう。唇を突き出したおちょこ口スタイルでドリアンをつついたところ、またしてもノックアウトされていた。いやいや大袈裟だろ。日本にも臭いけどうまいものいくらでもあるだろ。

そんな悶絶する様子の中、なぜか妻は「あなたならいけると思う」という謎の遺言を残してその日はLINE通話を締めくくったのだった。

無類のジャックフルーツ好き

私のドリアンへのポジティブなまなざしは、初めてマレーシアを訪れた時に出会ったジャックフルーツとの経験があるからかもしれない。

ジャックフルーツはドリアン以上に日本人に馴染みがないはずだ。メキシコ産のジャックフルーツは2021年に輸入が解禁されているが、マレーシア産のジャックフルーツは2011年にマレーシアから解禁要請が出されてから、いまだ輸入が解禁されていない。

マレーシアに行くたびに買い出しするジャックフルールの魅力も語りたいが、今回はドリアンネタのためそれは別の機会にしようか。

ー続く


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