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病院ぎらいが、とにかく病気と向き合った1年

12月なので、一年を振り返ってみます。
厄年。しかも大厄。
その言葉に恥じぬ一年でした。

2023年の12月から、異常なほど激しい生理痛に襲われていました。
泣いて暴れたり、絶叫したり、廊下で気絶したり。
しぬかも、と何度おもっただろうか。
もともと生理痛は重たい方でしたが、毎月恐怖を覚えるほどの異常な痛みでした。


でもね、どうしても病院に行きたくありませんでした。
シンプルに、病院がきらいだからです。
自分の痛みって、誰とも分かち合えないじゃないですか。
だからこそ、うまく言語化できない。
大したことがないように思えてくる。
我慢すればいいやって。生理痛なんて当たり前にあるものでしょって。思っていたんですけど。


いよいよ耐えられなくなって、病院に行きました。
最終的には手術することになるハメに。


わかったのは、子宮筋腫
8㎝の良性腫瘍が子宮に発生し、周辺の臓器を圧迫していました。

子宮筋腫は女性の3人に1人に発生し、大きさや場所によっては
まったく症状が出ず、無害なケースもあります。
20㎝以上の大きさになる症例もあるそうです。


MRIを撮影すると、写真にうつる、
私の腹の約20%が筋腫でした。
普通にこわい。ホラー画像でした。
これをただ「お腹が痛い」で済ませようとしていたこと。それがまた、こわい。


私は手術で筋腫だけを取り除くことを決めました。
そこからは検査が続きました。休みの日はほぼ病院。
通院の所要時間は、移動含めて4〜6時間くらい。
薬の副作用や検査薬のアレルギーが出たりして、毎日しんどい。


どれもが、自分の努力で解消できないというのもまた、苦しかったです。
そうしたつらさを乗り切るために「まあ、厄年だから」
自分に言い聞かせました。なんて便利な言葉。


通院には、かならず夫が同伴してくれました。
仕事のメンバーも労わってくれるばかりでした。
担当医師も真摯ですてきな方でした。
病状を説明したら、我がことのように泣いてくれた友人さえいました。

でも、これだけ恵まれていても、手術直後はつらかった。
手術の麻酔が切れた直後は、傷の痛みで暴れました。
それでも、手術後の痛みよりも、今までの生理痛の方が苦しかった。
病院に行かず、理由がわからず、先の見えない生理痛はとにかくおそろしかった。
だから、術後の痛みの方が、精神的にはマシでした。

今はもう元気です。ありがたいこと。
生理痛も、なんならむくみも頭痛もお腹の膨満感も緩和され、快適な日々。

これは、ひどい生理痛と向き合って、
もうこれは無理なんだ、病院に行かなければいけないんだ」と
諦めと勇気をもてたからだと思います。


もし心当たりがある方がいれば、
病院に行くことを心からおすすめします。


快くなるかどうかなんてわからないけれど。
病院ってイヤだけど。
それでも、耐えるよりずっと良くなる、可能性が生まれます。
自分の痛みなんて誰ともわかちあえないけれど、
わからないとしても、たくさんの方が寄り添ってくれる
ことを知った、厄年でした。

いまはこちらのホテルで元気に働いています。健康ってすてきだ。


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