エフフォーリアのデキを「定量的事実」から読み解く【大阪杯】
今週はGI・大阪杯。
昨年の年度代表馬・エフフォーリアの年明け初戦。
なにせ同じ2000mのGIでコントレイル、グランアレグリアを負かし、
返す刀でグランプリ3連覇中のクロノジェネシスを有馬の舞台で切って捨てた馬だ。
これがどの程度の出来で出てくるかは、馬券を読み解く上で最重要問題。
本稿ではそれを、「談話」「見た目」「感触」といった定性情報ではなく、
「定量データ」「事実ベース」で解き明かしてみたい。
キャロットクラブ会員の人にはおなじみのことだが、この馬、
見た目の戦績ほど順調・盤石な馬ではない。
毎度、胃薬を飲みつつ、体のどこそこが疲れた、弱い、痛いと言いながら、
獣医のコメントを確かめつつ、慎重に調教されながらここまで来た馬。
1着と2着しか並んでいない戦績の中にも、実は出来不出来の波はけっこう大きかったのだ。
では今回はどうなのだろう?
上記画像、ぜひ拡大してご覧頂きたいのだが、皐月賞以降のエフフォーリアの調教過程だ。
色がついてるところが、入厩以降の調教。
文字のあるところは、Targetや競馬ブックwebで拾える範囲での、
坂路・南Wでの時計。
白いところは、キャロットの会員HPからうかがい知れる範囲での、
天栄での調教。
一目瞭然、いちばん豊富に調教を積んできたのは、天皇賞・秋。
そして今回は、それに匹敵するということがわかる。
もうすこし丁寧に比較していくと・・・
こうしてみてくると、
・量 =過去最高レベル
・質(時計) =過去1,2を争うレベル
さらに、
見ようによっては(南W3F時計)、日に日に成長しているようにも見える。
ということで、
談話・見た目・感触などの定性情報を抜きにして、
完全に数字で比較できる定量情報だけを頼りに考えれば、
今回は、過去最高か、それに近いデキにある
と考えられる。