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POG(24→25)指名馬について


0.前置き 我々の身内POGについて

大学時代の仲間と続けている内輪のPOGで指名した馬について、
指名理由・検討過程などを備忘も含めて書き残しておきたいと思います。

我々のPOGは「その世代の最初の新馬発走前」がリスト提出〆なので、
本日(6/1土曜)の昼が締切でした。
このあと各参加者の提出したリストを全部開けてドラフトを行っていくのですが、それはメンバーが物理的に集まれる日に行うということで、今年は6/15(土)を予定。
つまり厳密には現時点で私の指名馬は確定していません。
(パスワード付きで、指名馬リストを提出したのみ)
なのでここに記すのは、全馬を指名順通りに取れた場合の馬たちです。

もう1つ前提として。我々のPOGは関東9頭+関西6頭の15頭持ちです。
元々は全員が関東に住んでいたので関東馬縛り10頭持ちで始めたのですが、
関西馬隆盛期にそれを始めてしまったもので、自分たちの指名馬が来る日も来る日も関西馬に打ち負かされるシーンを見続けてきた結果、途中から
「関西馬も入れようよ」ということになり、最初は3頭だけ、そのあと少しずつ枠が広がり今に至ります。

1.今年の指名方針

社台ファーム産の牡馬×1歳セレクト高額落札馬を狙う

ここ数年、社台Fの復権が顕著。
そしてその活躍馬(特に牡馬)の中心は、1歳セレクトの高額落札馬だ。
典型例は今年のダービー馬ダノンデサイル。そのほかにもデルマソトガケ、アスクビクターモアといったGI馬に、シャザーン、ユティタム、ショウナンラプンタ、ポッドボレット、サトノエピックといった渋めのわき役まで、POG的に楽しめる馬が続出。
「まるごとPOG」の社台Fのコーナーを見ると露骨だが、グラビアページの後にある牧場インタビューページで高評価馬として名前が出てくるのは、
セレクトで売った馬ばかり。そしてこれらの馬は徹底して各媒体に写真を出さない。これが近年の社台Fのやり方。
昨年のドラフトでもそのことに目をつけてサトノエピックを指名した。
しかし最大の成功例であるダノンデサイルには手が出なかった。
そのリベンジとして、今年はこのカテゴリから何としても大当たりを引く。

ダート3冠(あわよくばケンタッキーダービー)路線も狙う

今年の3歳世代から始まったダート3冠路線。私は、芝馬のつもりで指名したサンライズジパング、サトノエピックがたまたまこの路線に進んだおかげでずいぶん各レースの出走可能条件やレベル感に詳しくなった。
ハッキリ言って羽田盃は「ダート1勝クラスを勝つ力を持った馬なら、挑戦しさえすれば5000万円獲得のチャンスがある」レースである。つまり早々に2勝目を挙げてしまう早熟さと、稼ぐためには地方のルールも勉強していくどん欲なオーナー、厩舎。これらが揃った馬を指名すれば、芝のクラシック路線よりも弱い相手と戦って大きな賞金を稼げる路線だ。
さらに、ケンタッキーダービーでフォーエバーヤングが大接戦の3着に駆けたり、2戦2勝のテーオーパスワードが果敢に渡米して5着に入ったりするのを見るにつけ、指名馬が海外を走ってくれたら楽しいだろうなあ!とも思った。
なので「ダートOKの血統(&馬格)」「早期デビューして2歳の内に2勝できそうな順調さと血統背景」「地方や海外にも積極参戦する厩舎、オーナー」
このうち2つないしすべてを満たす馬を、リストに何頭か入れておきたい。

エピファネイア、バゴの産駒を最低1頭は指名する

  • エフフォーリア、デアリングタクトが21年春クラシックで大活躍。

  • クロノジェネシスが20年の春秋グランプリ制覇、ステラヴェローチェが21年春クラシック路線に乗る活躍。

という出来事を受けて21年春に種付けされ22年に生まれたのが今回の世代。従ってエピファネイア、バゴの産駒を最低1頭ずつ以上は指名したい。

ブリックスアンドモルタルで当たりを引いてみたい

芝ダ問わず活躍馬が出てつかみどころのない同産駒。でも社台グループが明らかに力を入れているとわかる種付け頭数。こういう血統で当たりを引けると、通っぽくて気持ちがいい。
収得賞金1-3位のアンモシエラ、イーグルノワール、ゴンバデカーブースの共通点は「母系にロベルトを持つ(=ロベルトクロスが発生)」こと。
該当馬は3歳世代に10頭しかいなかったから、かなりの打率。
従って今年、該当馬を狙い撃ちしてみたい。

輸入牝馬の産駒で当たりを引いてみたい

日本で代々重ねられてきた牝系から活躍馬を指名するのもロマンだが、
名が知れている血統はドラフトでも人気してしまう。
その点、輸入牝馬の産駒はよほど上が走っていない限りは人気の盲点。
たとえば今年の3歳世代。牡馬の収得賞金上位5頭はすべて輸入した牝馬の産駒だが、どれも上にはOP馬がおらず、仲間内のドラフトでも指名者ゼロ。
その1つ上の世代にはリバティアイランド、ドゥレッツァ、ソールオリエンスがいて、上にヴァンドギャルドがいるソールは友人に指名されたが、その時点で無名だったリバティアイランドは私の一本釣りだった。
さらに1つ上の世代にはドウデュース、ジャスティンパレス、セリフォス、スターズオンアースがいたが、これらも指名者ゼロ。
今年のドラフトではこうした人気の盲点(だが実は良血)の馬を狙って指名していきたい。

2.実際の指名馬(関東1~9位)

関東1位 ラッフルズドリーム(牝)

父:エピファネイア
母:キングスローズ (母父:Redoute's Choice)
主な兄姉:サトノアーサー、スワーヴシャルル
馬主:サンデーレーシング
厩舎:宮田敬介

【指名理由】
・指名方針にある「エピファネイア産駒」。
・長兄サトノアーサーはデビュー2連勝の後に重賞で連続2着してダービーへ
 駒を進めた。(その後も芝16~18のOP・重賞で長く活躍)。
・1つ上の姉は新馬勝ちして次走ダリア賞で2着。そのあと故障で離脱。
 ダリア賞1着がコラソンビートで3着がマスクオールウィンだから、
 無事なら桜花賞にゲートインしていた可能性が十分ある。
・つまり5頭いる兄姉のうち2頭がPOG期間内の活躍馬。
 そのほかにOP馬1頭、3勝クラス馬1頭。きわめて打率の高い母。
・5末に天栄まで来ており間もなく入厩と聞く。順調。
・馬体のバランスもよい。
・一流オーナー、一流厩舎。
・私としては、今年の牝馬クラシック路線はこれに任せるつもり。

関東2位 ミリオンローズ(牝)

父:スワーヴリチャード
母:マンビア (母父:Aldebaran)
主な兄姉:サンテローズ
馬主:池谷誠一
厩舎:萩原清

【指名理由】
・スワーヴリチャード産駒の早期デビュー馬(明日の東京芝マイル)。
 昨年はこのパターンの馬が猛威を振るった。今年はこの馬か。
・母の産駒は気性や体質が災いして重賞級にまでは育ち切らないものの、
 素質を感じさせる馬が多く、少ないキャリアでポンポンと複数の勝利を
 挙げたり、強烈な先行力や強烈な末脚など武器を持った馬たちが目立つ。
 初仔のダノンジャスティスを見て、ヴィクトワールピサで距離適性が
 加わったら面白いと思い3番仔グアドループを指名したが、これがダート
 の短距離馬になってしまい、なんとも癖の強い母だと思ったものだ。
 いつかは再指名or出資したいと思っていた血統。
 基本晩成が多い中でこんなに速くデビューできるなら、一族初の重賞級
 へと育ってもおかしくない。
・池谷誠一×セレクトセール×牝馬×萩原清厩舎は成績堅調。
 代表馬はノームコア。他に昨年のスイートピーS勝ちのウヴァロバイト。
・上はスピードタイプが多いので基本は桜花賞路線だが、
 この父で距離が持つようならオークスまで期待。

関東3位 ワース(牡)

父:キズナ
母:キラモサ (母父:Alamosa)
主な兄姉:トロピカルティー
馬主:前田葉子
厩舎:上原佑紀

【指名理由】
・指名方針にある、「(まだOP馬を出していない)輸入牝馬の産駒」。
・母のキラモサは豪VRCオークスの2013年勝ち馬。ちなみに同レース2011年
 の勝ち馬がモシーン(プリモシーン、ダノンエアズロックの母)。
 米国のBCフィリー&メアスプリント出走馬が繁殖として大活躍しているよ
 うに、日本で活躍する繁殖を複数出す「当たり」のレースがあるのかも。
 VRCオークスがそうなる可能性に賭けて先物買いしてみる。
・母からはハーツ産駒でも期間内勝ち上がりが2頭生まれており、
 リアルスティール産駒で今年のフローラS5着馬が出た。
 キズナ産駒、そして初の牡馬で今まで以上の早熟性と爆発力を期待。
・厩舎は新進気鋭の上原佑紀。馬主ノースヒルズとのコンビでは、
 現4歳世代のキズナ産駒フルールを勝たせている。
 矢作厩舎でダートの未勝利を3戦して2秒以上負けていたところから、
 転厩したとたんに芝路線に転じて1年間で3勝させた。
・ズバリ、牡馬クラシック王道を期待。

関東4位 プリティディーヴァ(牝)

父:Kingman
母:Assurance (母父:Teofilo)
主な兄姉:(なし)※母の弟に、仏2歳GI勝ち馬。
馬主:吉田和美
厩舎:田中博康

【指名理由】
・吉田和美×田中博康×マル外は、
 現3歳のアッシュルバニパルが(2,1,0,0)
 現4歳のジオッコピアノが(1,0,0,0)
 どちらも米国産牡馬でダート路線だったので、
 愛国産の牝馬で芝路線と思われる本馬も一概に成功するとは限らないが、
 高打率のコンビであることに違いはない。
・再来週の府中芝1400でデビュー予定。既に南Wで好タイムを出している。
 今週はなんとレモンポップと併せて0.2秒先行同入。
 デビュー前の新馬を厩舎の古馬GI馬と併せるのは期待の表れだろう。
・Kingman産駒も既に芝マイルの重賞馬を2頭出しているように、
 日本適性を証明済。
・阪神JF→桜花賞→NHKマイルの皆勤に期待。

関東5位 ラーヴァレイク(牝)

父:Too Darn Hot
母:Villarrica (母父:Selkirk)
主な兄姉:(なし)※3代母アーバンシー。近親に海外GI馬、重賞馬多数。
馬主:ゴドルフィン
厩舎:木村哲也

【指名理由】
・3代母アーバンシーから連なる牝系は、直仔のガリレオ、シーザスターズ
 が競争馬としても種牡馬としても大活躍なのをはじめ、欧・米・豪各国の
 GI馬、重賞馬が目白押し。ついにこの母系から日本で走る馬が登場。
・父は1stクロップである現3歳世代から日本でもフィリーズレビュー勝ちの
 エトヴプレを出し、スピードや日本適性を示している。
 本馬も尻の大きさや全身の筋肉の付き方から、スプリント寄りのマイラー
 であろうと思われる。
・馬体重473キロ。キムラヨウヘイ氏が毎年言っているように阪神JF→桜花賞
 路線は体重の大きい牝馬が有利。
・木村厩舎×ゴドルフィン×マル外は、先週の未勝利を驚異の末脚でデビュー
 勝ちしたアンパドゥ、20年の共同通信杯を勝ったダーリントンホールなど
 キラリと光る馬が出ている。
・ルメールと共に桜花賞、NHKマイルへ進むことを期待。

関東6位 コスモアンソロジー(牡)

父:ダノンバラード
母:パーフェクトノート (母父:Shamardal)
主な兄姉:Strathspey(仏G2勝ち)
馬主:ビッグレッドファーム
厩舎:嘉藤貴行

【指名理由】
・指名方針にある「輸入牝馬の仔」。母はフランスでGⅡ馬を出したが、
 日本ではまだ持込産駒の次の2番仔=実質、日本での初仔。
 母系は名牝Balladeに遡る銘血。つまり本馬はBalladeの4×5。
・岡田一族が輸入してきたShamardal牝馬の仔はよく勝ち上がっている。
 オレゴンレディからは重賞馬ゴールデンハインドが出て、
 ビーコンターンからは3勝クラスのホウオウラスカーズ、ホウオウスーペ
 リアが出ている。Shamardalの母父に入ったマキャベリアンを経由して
 Haloクロスが効いているのか。
 まだ勝ち馬が出ていないパーフェクトノートからも当たりが出るだろう。
・ダノンバラード×Shamardalの組み合わせからは、南関牝馬路線で活躍した
 ダノンレジーナが出ている。本馬はそれに次ぐ2頭目。
・嘉藤貴行厩舎は新進気鋭の高勝率厩舎。ビッグレッドファームとのコンビ
 では6/8頭が勝ち上がり、うち4頭が複数勝利。
 さらにノルマンディーで4頭預かってOP馬が2頭。
 つまり岡田一族と好相性。
・コスモオーナーズのHPによれば入厩はもう少し時間かかりそう。
 秋が深まってから、或いは冬になってからのデビュー見込み。
 ダービートライアルに間に合ってくれれば、という期待。

関東7位 トルショー(牡)

父:シニスターミニスター
母:ハヤブサエミネンス (母父:Medaglia d'Oro)
主な兄姉:ハヤブサマカオー
馬主:モンレーヴ
厩舎:伊藤圭三

【指名理由】
・指名方針にある「ダート路線狙い」。
 ダートと言えば、シニスターミニスター。
・生産者のグランド牧場も伊藤圭三厩舎もダート重賞路線では百戦錬磨。
 7つ上の全兄もこの厩舎からデビューして3連勝で兵庫の2歳G2を勝利。
 無敗のまま全日本2歳優駿に駒を進めた。
・それ以来のシニスターミニスター種付け。それ以来の庭先取引。
・2歳上の半姉がファンタジーSやフィリーズレビューで善戦したように、
 牝系の活力はまだ失われていない。
・本馬は既に入厩しており、恐らくは夏のうちにダートでデビュー。
・全兄の蹄跡をなぞってまずは全日本2歳優駿へ。
 そして年が明けたら雲取賞か京浜盃で権利を取って、羽田盃へ。

関東8位 ポッドベイダー(牡)

父:リオンディーズ
母:ヴェルメンティーノ (母父:ダイワメジャー)
主な兄姉:マルカラピッド
馬主:小川眞査雄
厩舎:上原佑紀

【指名理由】
・指名方針にある「ダート路線狙い」。
 半姉は2歳夏に交流G3エーデルワイス賞勝ち。
 その他にも近親はダートで複数勝利を挙げた馬が2頭。
・本馬自身は函館芝1200でのデビューを予定しているが、
 おそらく叩いてダート1000、ないし1700への転戦(だと妄想)。
・既に入厩して坂路でも南Wでも好時計を連発。
 佐々木大輔が騎乗しており、彼を乗せてデビューか。
・あくまでもダートで勝ち上がり、2歳の内にダートの1勝クラス勝ち。
 そこから年明けの南関重賞を経て羽田盃へ。

関東9位 アリアルブラック(牡)

父:ロゴタイプ
母:オープンユアアイズ (母父:ヴィクトワールピサ)
主な兄姉:ラブリイユアアイズ
馬主:諸江幸祐
厩舎:久保田貴士

【指名理由】
・指名方針にある「社台F×牡馬×1歳セレクト」。
・ローエングリン産駒の半兄、ロゴタイプ産駒の全姉が期間内勝ち上がり。
 特に全姉は阪神JF2着と大出世。
 そのあとフジキセキ系を2頭つけられてパッとせず、3年ぶりにロゴタイプ
 に戻して生まれたのが本馬。
・久保田厩舎×諸江氏は現18歳のリコリスで付き合いが始まり、
 基本的にはその仔だけを預かり/預けてきた関係。
・ただ現13歳と15歳に1頭ずつ「社台F×牡馬×1歳セレクト」がいて
 どちらも期間内勝ち上がり。うち1頭(バンズーム)はOP入り。
 今回はそれ以来3頭目の該当馬。
・既に入厩。全姉のように夏デビューをこのまま目指すのか、ゲートだけで
 秋に備えるかは不明。
・全姉に倣ってマイル路線を行くならNHKマイルが目標。
 牡馬に出て距離がもつなら皐月賞路線を期待。

3.実際の指名馬(関西1~6位)

関西1位 パーティハーン(牡)

父:Wootton Bassett
母:グリーンバナナズ (母父:Green Tune)
主な兄姉:アウダーリャ(仏GI勝ち、米GI勝ち)
馬主:金子真人HD
厩舎:友道康夫

【指名理由】
・指名方針にある「社台F×牡馬×1歳セレクト」。金子氏はこのパターンで
 現4歳世代が価格上位2頭が両方当たり。
 また、ノーザンFも含めたセレクト高額×金子×友道は高打率。
・尚且つ本馬は母馬ごと日本に輸入されて生まれた持込馬なので、
 変則的ながらもう1つの指名方針「輸入牝馬の産駒」でもある。
 母国のほうでGI馬を生んだ牝馬を日本に連れてきてそのまま生まれた
 持込産駒というと古くはキングカメハメハ。これも金子氏だった。
・金子氏がセレクトで社台・ノーザンの持込馬を落札したことは
 現3歳世代までに16回あった。最高価格から順に、
  フォギーナイト  →OP馬
  ピエトラサンタ  →弟にジャスティンミラノ
  ユティタム    →OP馬
  キングカメハメハ →顕彰馬
 本馬はこの4頭を上回る価格での落札。否が応でも期待は高まる。
・母が既に高齢なのと父系が2代続けてスプリンターなのは気になるところ
 だし、ちょっとどの路線で活躍するのかイメージが湧きにくいのはある。
 とはいえ友道厩舎なのだし、ひとまずは皐月賞、ダービー路線を期待。

関西2位 ショウナンバジャラ(牡)

父:ドゥラメンテ
母:シークレットスパイス (母父:Discreet Cat)
主な兄姉:クラッシファイド(1勝馬)
馬主:国本哲秀
厩舎:高野友和

【指名理由】
・指名方針にある「輸入牝馬の産駒」。母は米国ダートGI勝ち。
 JRA-VANのPOG特設サイトで見た馬体もかっこよかった。
・初仔のクラッシファイドはキャロットで募集されて、
 若干線が細い気がしたものの素質はありそうな馬だったので、
 2番仔でもっとがっしりした馬が募集されたら出資したいと思っていた。
 しかし募集に掛からず庭先でショウナンの国本氏に売られていた模様。
・そのクラッシファイドもデビュー戦を勝って昇級戦で2着だから、
 素質はある。父がリアルスティールからドゥラメンテに変わって、
 クラシック路線の適性は上がっているはず。
・本馬のように「ノーザンFが輸入牝馬の産駒を庭先で売った場合」は、
 24年皐月賞をジャスティンミラノが勝ち、22年ダービーをドウデュースが
 勝った。該当馬が年間でもそれほど多くない中、3年で2頭の大当たり。
 本馬で「二度あることは三度ある」を狙う。
・過去の2例がどちらも友道厩舎なので、高野厩舎でも大丈夫なのかどうか
 はわからないが、高野厩舎は現3歳ジャンタルマンタル、ショウナンラプ
 ンタの活躍で 「牝馬専用厩舎」のイメージを払拭しつつある。
 それにショウナンパンドラで秋華賞・JCを勝ち、
 5億円ホースのショウナンアデイブを預託されているように、
 ショウナンさんとの信頼関係も濃い。大仕事をしてもおかしくない。
・ズバリ、牡馬クラシック王道を歩み、2冠のうち1つ勝つとこまで期待。

関西3位 スニーカースキル(牝)

父:キズナ
母:ストリートバンド (母父: Istan)
主な兄姉:なし(初仔)
馬主:藤田晋
厩舎:杉山晴紀

【指名理由】
・コチラのブログ 
 (http://blog.livedoor.jp/gotoupog/archives/6133775.html)
  にまるまる乗っかりました。
・キムラヨウヘイ氏が毎年いう「阪神JF、桜花賞は大きな馬が強い」を
 私は馬券作戦上もPOG作戦上も大変重視しているのだが、
 今年は馬体重・見た目の好み・血統や人のプロフィール、
 が完全に揃う馬がなかなかみつからなかった。
 そのなかで上記ブログに出会い、本馬の指名を決めた。
・POG媒体で「よく食べてよく運動するのでこの馬だけ別メニュー」
 という趣旨のコメントがされているのも好感。
・オーナーも調教師も、いまとても勢いのある人。
・既に入厩している。このまま使うのか秋まで待つかは不明。
 いずれにせよ阪神JF→桜花賞路線での活躍を期待。

関西4位 ミラージュナイト(牡)

父:バゴ
母:ラキシス (母父:ディープインパクト)
主な兄姉:マキシ
馬主:大島昌也
厩舎:辻野泰之

【指名理由】
・指名方針にある「バゴ産駒」。
 しかも高打率で知られる「ノーザンバゴ」。
 早速本日(6/1)の東京新馬でノーザンFのバゴが勝ったように、
 この狙いは間違っていなさそうだ。
 JRA-VANのPOG特設サイトで見た馬体もかっこよかった。
・私は角居厩舎の正当後継は辻野厩舎だと思っており、POGか一口で
 ご縁を持ちたいと思っていたところでもある。
・京都新聞杯0.0差4着の半兄マキシより1カ月早い入厩。
 ならばそれ以上の戦績も望んでよいのではないか。
・とはいえ母自身、並びに母の兄サトノアラジンもGIを勝ったのは古馬に
 なってからだったように、基本的には晩成の母系。
 なので期待は、ダービートライアルで権利(ないし賞金)を獲得しての
 ダービー出走枠滑り込み。

関西5位 アスククラウンモア(牡)

父:サトノクラウン
母:シャリオドール (母父:ヴィクトワールピサ)
主な兄姉:オニャンコポン
馬主:廣崎利洋HD
厩舎:田中克典

【指名理由】
・指名方針にある「社台F×牡馬×セレクト1歳」。
・半兄はいわずとしれたアイドルホースにして重賞勝ち馬。
 同じKingmambo系の種なら尚よかったが、昨年のダービー馬を出している
 サトノクラウンなら文句はない。
・田中克典は新進気鋭の高勝率厩舎。
 代表馬は今年の中山金杯を勝ったリカンカブールで、
 セリの高額馬や社台グループの馬からはまだ活躍馬がいない。
 腕を認められてこれから徐々にいい馬が入っていくであろう、
 その第一号が本馬となるか。
・半兄同様、芝1800-2000の牡馬クラシック路線の重賞をどこかで1つ
 勝ってくれたら最高。

関西6位 ハウリングウィンド(牡)

父:ブリックスアンドモルタル
母:コンテスティッド (母父:Ghostzapper)
主な兄姉:ギベオン
馬主:吉田照哉(社台グループオーナーズ)
厩舎:安田翔伍

【指名理由】
・指名方針にある「ブリックスアンドモルタル×ロベルト」。
・安田翔伍厩舎×社台ファームは、初めて預かった馬がオメガパフューム。
 最新の活躍馬が今年のダービー馬ダノンデサイル。
 本馬は22年いっぱいで引退したオメガパフュームの引退と入れ替わるよう 
 に23年度募集のオーナーズ1歳馬として厩舎に配属。
 照哉さんからのご褒美か。 
・母の産駒は出世頭のギベオンをはじめ、各馬とも堅実な戦績が持ち味だが
 期間内は3-4回しか走らない晩成タイプが多かった。
・しかし本馬は既に入厩。このままデビューに向かうかは不明だが、
 少なくとも現時点で順調さがわかっているのは大きなプラス材料。
・ギベオン同様にNHKマイル路線、或いはブリックス産の収得賞金1,2位
 がダート馬であることを考えると、ダート3冠路線の期待もかけたいし、
 もっと欲張れば同じ社台F産のオーナーズ先輩馬クラウンプライド同様、
 渡米の夢まで妄想しています・・・。


4.指名を終えてみて


事前に打ち立てた方針をなるべく欲張りセットで全部満たせるように指名馬を選び、なんとかそういう15頭になったと思う。
東西、距離の長短、芝ダ。2歳戦、3歳戦。いろいろな路線やシーンで
指名馬の活躍が見られそうで1年が楽しみ。

一方、以下のようなことが心残り。

・国枝さんのラストダービー候補馬を一頭も入れてない。
・あわよくば海外遠征を狙うと言いながら、矢作、新谷、高柳大を
 一頭も入れてない。
・圧倒的に個人馬主に偏った。ノーザン系のクラブ馬が1頭しかいない。
・いろいろな路線や血統に色気を出したせいで、
 一番賞金の高い「ダービー1着」を狙える馬が少ない。

なかなか100点満点というのは難しいものだと思う。

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