【企画参加】編み機を操る母と万年編みかけの娘
タイトルに苦労した感じ(;^_^A
くまさんの企画に参加します。
若い頃の手編みデコボコ奮闘記になる予定でしたが、私の母がガッツリ編み物をしていたのを思い出しまして、急遽、書き直しました!
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編み物の思い出は、母とともにある。
母は洋裁、和裁、編み物などの手仕事が好きだった(あ、健在です)。母の母が早くに亡くなり、年の離れた妹たちの面倒をよくみたが、彼女たちの卒業式のセーラー服も作ったということだ。
結婚してからは姑(私の祖母ですね)が内職を探してきて、着物を仕立てた。
ストッキングが普及し始めた頃は、その修繕の内職もしていた。あの細かい編み目を拾ってほつれを直す作業だった。
母の編み物の記憶は、その内職も一緒に思い出す。
母は編み機で編むことが多かったが、その機械の仕組みと、内職の器具や使い方がよく似ていると思って見ていた。
母が編み物をする時は、毛糸を「カセ」というツイストドーナッツみたいな状態からほどいて、ざる蕎麦みたいにする作業から始まる。
カセを水平型の糸車(カセくり器)にかけて、クルクル回しながらほどくと、糸はふんわりと重なっていく。
そうしてから編み機にかける。
母が私に編んでくれたもので一番記憶にあるのが、濃い青紫色のトックリ(タートルネック)のセーター。襟元左寄りに同色の小さなボンボンが付いている。
これを母は編み機で編んでいた。小さな蛍光灯の下で、編み機をジャー、ジャーと右に左に走らせていた。小学生だった私はそのそばで、その日あったことなどをあれこれと話すのが好きだった。
カセから毛糸玉を作るのを何度か手伝った記憶もある。毛糸玉にするのは手編み用だった。母と向き合って、カセを私の両手首に渡し、そこから糸をとって母がクルクル毛糸玉を作っていく。
カスタードクリーム色の毛糸は、記憶の時間が遡ったり下ったりする。
自分が着ていたようでもあり、私の子どもたちの誰かが、赤ん坊の時着ていた気もする。
多分その毛糸は、私が着た後ほどかれて、洗ってカセになって仕舞われて、やがてまた孫のカーディガンに生まれ変わったのだろう。
これは棒針編みだったと思う。
おひさまみたいなホカホカした色の記憶。
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昨年、noteをつうじてSmile Switchを知った。
ぼたんさんの編み物作品のオンラインショップだ。
くまさんのnoteにも素敵にご紹介されてます。
並んでいる作品はどれも色彩が素敵で、編み目が美しい。
おしゃれなショールにバッグ、色鮮やかなコースター、可愛らしいがま口・・・
一覧をスクロールしながら、あれもほしい、これもいいな~!
※ぜひ見に行ってみてください!
私は専業主婦しかも無収入者なので、秘密のへそくりをしている!
こういう時のためにへそをくっているのだよ。
・・・へその届く範囲でですけどね。
・くまさんコースター(アポロチョコ色)
・ピンクハートちゃん(勝手に命名)コースター
パソコンの横っちょで、いつも待っているこの可愛い色💕
ここに珈琲を乗せて朝のnoteタイムになる。
スマホをコースターに置くと、ものを丁寧に扱う人になったみたいで気持ちがいい。
意外と汚れてしまうので、2つを順番に洗って使っている。
使っていると、自分でもこういう小物を作ってみたい気がムラムラと湧いてきて、昔のテキストを引っ張り出す。
若い頃に少しだけ編んでいたが、長いブランクがあるので、編み図の見方さえ思い出せない。まずは指の運動から脳みそを刺激しようと(認知症予防を兼ねて)、ただひたすら編んでみた。
百均から買ってきたランダムな配色の毛糸で、かぎ針でとにかく長編みをしていく。
30目作って、毛糸玉1個分をずっと編む(写真の1枚で1個分)。
これが予想外に続けられた。
先日はワインレッドの毛糸をかぎ針で編んでみた。
色に惹かれて買ったのに、ずっと放っておいたものだった。
編み物は、中学生の時が初めてだったが、その時みたいにとりあえず真っ直ぐに編んで、そのうちマフラーになったらいいなと、目を作って行った。
2段目に行ったら、どの目を拾うのかわからなくなった。
焦点を合わせようとすればするほど、目がぐるぐるする。寄り目になっているはず(笑)
頑張ってみたが、ねじれてきたので、ほどいてしまった。こうしてしょっちゅうほどくから全然進まない。
前途多難なのだ(*´Д`)
でもただ編んでいるのは好きなんだと思う。
綺麗な色が伸びて、広がって行って、何かができあがるのはおもしろい。
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今現在は、ワインレッドの編み目の見えにくさに降参して、白い毛糸でまたひたすらまっすぐに編んでいます。(タイトル写真の毛糸です)
編んではほどきを繰り返した甲斐あってか、やっと軌道にのってきましたが・・・
万年編みかけ状態 (ーー;)
さて、何かできあがる日がくるのでしょうか。
くまさんの企画に参加して、遠い昔の日々を思い出しました。編み機のジャージャー音や、クルクル回る毛糸のカセ繰り器。
母が手仕事をする音をそばで聞いているのは、とても落ち着く時間でした。
やさしい時間を思いだすことができました。
ありがとうございました。
長い記事を読んでいただいて、ありがとうございました。
おしまい