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やる気出そうぜぃ

お盆過ぎくらいから、義母は体調不良の日が多かった。
「風邪っ気みたいで」
どこがどういう具合か、聞いてみても、すべてそれで答えてくるし、
常備薬(家庭配置の風邪薬)を飲めば直ると言うので、様子を見ていた。

時々、食欲がない。
ある時は畑に出る。カラオケにも行く。
するとまた、一日中だるいと言って寝ている。
「風邪っ気みたいだ」と言って。
夫が口酸っぱく受診を勧めるが、行こうとしない。

今月になりようやくその気になり、個人医院で腎臓に問題があると診断されて、市立病院に紹介された。
服薬しながら、しばらくは同じように暮らしていたが、昨日、とうとう入院になった。
腎臓結石とか。それが取れれば、問題ないようだ。
義妹が送迎などしてくれるので、私はその報告を聞く。

病院は、面会が午後からの2時間に限られている。
受診してそのまま入院になったので、今日は着替えを持って行かねば。
義妹と話すのが少し苦手(まったくいい人なのですよ)なのだが、
必要なものとか、洗濯物とか、いろいろ教えてもらわねば。


義母とはあまり会話をしないが、一緒に家に居る以上、その行動や体調は常に気にするようにしていた。

今日はどういう予定か。ご飯はちゃんと食べられているか。
暑い部屋で水分は足りているのか。お昼の代わりになる果物など持って行かねば。
洗濯機はかち合わないか、今畑にいるけど元気か否か(台所から見える)。
まあ、ごく当たり前なことに気を付けて暮らしていた。
あ、自分は今だらっとテレビ見ているけど、ここに急に来られたらイヤだなとか(笑)

それがいま、急にゼロになって、おかしな感じだ。

朝から不思議な感覚だ。
義母がいない。
どれだけ、彼女の存在によって自分の行動を決めていたのか、と思う。

気は楽というか、むしろ取りとめがない。
かと思えば、義母が分担してくれていた家事をしなければと、気が急く。

まあとりあえずは、着替えを持って行くのだ。
まずは義妹と連絡をとろう。

いつもと違うことが舞い込むと、いろいろとピースが嵌まらないものだ。
やれることをやれば、きっといい夜がくるでしょう。



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