連休二日目は安全に着地した
連休2日目は、長男の面会に行った。
夫と一緒に出掛けた。
つい先日、次男の勤める職場から、今の彼の状況では、仕事が続けられそうにないからと、退職を促された。
次男も辛くなっていたし、半年勤めたわりには仕事を覚えられないようなので、いつか来る話かもと私も思っていた。
車の中で夫に話した。
夫はもうあまり就職についてグイグイ言って来ない。
仕事についての自分の見解を次男は受け入れないと、分かってきたらしい。
それでも、少しでも「ここは踏ん張る、我慢する」という気持ちがないと
なにをやっても続かないだろう、と言った。
夫には、次男は我慢が足りないように見えるらしい。
もう少し我慢すれば、苦しい所を抜けるかも知れないのにもったいないと。
でも私は、彼はいつも精一杯だと思う。
あ、先日、録画を見ていたら、CMかなんかで言っていた。
「外からは立ち止まっているように見えるけど、内側では一生懸命越えようとしているんだよ」的なナレーション。
ああ、次男みたいだなと思い、少しきゅんとした。
―――いま急に思い出して、話の時間軸から外れてしまった(笑)
我慢できるところは、人それぞれに違う。
夫が我慢できるところと、次男が我慢できるところも違う。
だから不用意に自分の目線で「少しは我慢しないと」なんて言わないでくれと思う。
みんながそれぞれに得意な我慢、できる我慢があって、それぞれに乗り越えている。
それでいいんじゃない?
甘いんだろうか。
「お母さんは甘い。
次男はお母さんとしか話さない。
マザコンだ」
夫は頭の中で、私にこんなレッテルを貼っている。
時々外に洩れる。
この日も「マザコンだよ」と洩れたので、私はこめかみがピキッとして
マザコンでもあり、ファザコンとも言える、と返事をした。
親からこんなに注目されたら、どっちにもコンプレックスを持つだろう。
窮屈だよ、もっと離れて、本人に任せようと。
夫が「次男はマザコン」「いつも俺は外される」というのを受けて、
「あなたが思うほど、私と次男は仕事の話をしていない」
「いい話にならないとわかっているからお互い触れない感じ」
「まして、晩ご飯の時いつもお酒の入っている人に話したくはなかろう」
「私は次男と話す時はいつも、お父さんの気持ちも、伝えている」
(「いい印象になるようにね」←心の声)
と、この時とばかりに伝えた。
「あ、俺のことも言ってくれてるんだ」なんて安心したように言う。
あたり前田のクラッカー!でございますわよ。
・・・という流れで、最近、noteのお友だちから頂いた情報を紹介した。
若者サポートステーション(サポステ)という支援システムだ。
全国にあり、うちのような田舎には、サテライトもある。
次男を客観的に見てくれて、要望を受け止めて、より適した仕事を模索し支援してくれるところなのだ。
まえもって次男に話したら、積極的に考えてくれたようだ。
「行くところがないのが一番つらい」と言うので、とにかく外へ出かけるためにも、ここに行ってみたら、ということになった。
夫いわく、俺みたいに、ピンポイントで「この会社はどうだ」「あの仕事、合ってるんじゃない?」なんていうのは、次男は困るんだろう。
それじゃ、ただ仕事しろしろと言っているだけだ。
お母さんみたいに、徐々に徐々にやっていくのがきっと合ってるんだよね。
その「サポステ」に行くことに賛成してくれた。
面会へのドライブで、次男の現状とこれからのことについて、夫に報告するというミッションが完了した(笑)
*
夫と一緒に面会に行くのは月に一度、車中での会話はとても大事だ。
我が家は普段それぞれ自室で過ごしていて、リビングや台所など共有スペースで一緒になる、ということが少ない。
普段のなにげない会話も少ない。
唯一、家族が顔を合わせる晩ご飯の時、夫はお酒のテンションで、まわりはあまり話に深入りしたくない。
一方的な話になり、会話してる感じではない。
夫も疲れているし、彼なりに気を遣うのか、食後はすぐお風呂、すぐ自室へあがる。
そうすると、しっかりと話をするのはこの月イチの面会ドライブの時間だけになる。それは夫も自覚していて、お互いにこのドライブの往復2時間をあてに、「ちゃんと会話する」意識でいると思う。
それはそれで、いい時間になっているのだろう。
車という密室だから、不穏な空気にならないようにお互い気遣ってもいる。
連休2日目は、いい感じに着地して、終わった。
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