レモンの雨雪と顔デカおにぎり
人生の最期にはレモンのかき氷が食べたい。
何度考えてもそうなるのはどうしてかな。
高村光太郎の「レモン哀歌」と
宮沢賢治の「永訣の朝」が一緒になってるなあ。
と気がついた。
最期の情景が、そういうイメージになっているようだ。
最期の時にはレモンシロップのかき氷を食べたい。
のびのびと。はればれと。
レモン色の光の中で。
*
先日、ドラマの『日本沈没』が終わった。
日本の国土が海中に沈んでしまうお話。
ドラマの中で、主人公たちが食事をする場面では
それぞれがアジフライ、刺身、あとなんだっけ?その定食を注文する。
沈没を主張する学者は、劇中でいつも、和食のごちそうの出前や、名店の和菓子などを食べている。
日本が営々と築いてきた文化が、一瞬にして海中に消えて行く無念さ、何とか残せないものかという切実な願い。
残すことが叶わないなら、せめて最後に味わいたい。
何かのカタストロフに襲われるとき、人は何を守ろうとするんだろう。
もうすぐ何らかの事情でこの世界が消えてしまうとして
まだしばらくの時間が許されたとき、
最後の晩餐、何がいいだろう。
まず、赤ワインをグラスに1杯用意。
赤ワインというと肉料理となるが・・・
私は魚介類が好きなので
そこはあえてお寿司で行きたい。
甘エビイカカニ貝。
魚は青魚を。さば、さんま、あじ。
シャリなしのだし巻玉子もあってほしいな。
海藻もほしいし、澄んだだしの吸い物も。
あと、あつい番茶。
な~んとまあ、欲張りだな。
書き始めたら出てくる出てくる(笑)
お腹いっぱい、生きる未練タラタラの最後の晩餐。
実際、覚悟の上で、最後の晩餐が食べられるとしたら。
そんなことはなかなかないのかも知れないけれど。
炊き立てご飯で、塩のおにぎりかなぁ。
顔くらいでっかいやつ(やっぱりよくばり)。
*
くまさんの初企画、「さいごに何食べたい?」
絶好調ですね!!
それで私、もうひとつ、参加したいと思いました。
今度は自分のことについて考えてみました。
考えるの、楽しかったです。
そして大事なことですよね。
くまさん、考えるチャンスをありがとうございました(^^)
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