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きっとそれは大丈夫
この土日は疲れた。
大雪だったので、家の周りなどの除雪をやってもやっても終わらない。
肩や腕や腰の筋肉痛が久しぶりな気がする。
一段落するとお腹がぺっこぺこだった。ぐう~~♪とか。
漫画みたいだった。
家に入るとご飯ができていた……ら、いいのになぁ。
「お金あげるからお昼は自由で!」と、次男と娘に宣言する。
次男は仕事が始まるまであと10日間くらいあるし(就職決まりました♪)、娘は自分で倹約令を施行中なので、母はお昼作りたくないぞ、とは言いにくい。私のヘソクリでお昼をごちそうしようじゃないか、という非常手段をとった。なにせもう包丁持てないからね(ウソ)。
午後、スノーダンプが壊れたので、娘と「ホームセンターにわとりパワー」へ行く。ここは40分ほど運転した街にあり、しょっちゅうマル太郎のフードやケア用品を買いに来たのだった(わが町のHCにわとりの親分である)。
品ぞろえが思ったより少なく、もう1軒の「スーパーセンターだんごむし」(ふざけてますな)へ。さすが「スーパーセンター」と謳うだけあり、スノーダンプがずらーーーっと並んでいた。しかも値引き品多数。
私はへっぴり腰で使えないので、次男と娘が使いやすいものを選ぶ。
帰ってくると、午前中ほどの積雪はなく、今日はもうこれで雪は構わないことにした。車の中で、だんごむしで買ったチョコがけプレッツェルを食べたので、お茶だけ持って部屋に入る。
娘は思い立ってガトーショコラを作り始めた。
私と違って、お菓子作りへのハードルがとても低い。電動泡立て器なんか、いとも気軽にガーガー使う。(私は泡立ての過程があるものは避ける 笑)
この材料だって、私が先週、人から教えてもらった「材料2つでできるブラウニー」を作るために買っておいた板チョコだった。
しかし私は例によってすぐには作らず、やがてその焼き時間や温度を忘れてしまった。
娘に「これ使っていい?」と聞かれたら、もぞもぞしながらも、断る理由がないのだ(笑)
台所にチョコの香りが充満して、私は台所と自分の部屋の間を閉め切って、お気に入りの椅子で、五木寛之『大河の一滴』を読み終えるところ。
名エッセイと言われるだけに、とても示唆に富んでいて、メモしておきたいことばかりだった。
また一方、昭和の匂いが残っていて、すこし古めかしい表現が照れくさい。
五木寛之はもうだいぶ高齢かと思う。戦後、満州から、命からがら戻ってきたという。
折よく(なのかわからないけど)、同じように満州から引き揚げ、後々この地に赴任して地域医療に奮闘した医師の自伝を手に入れていた。
(先生は現在もお元気。奥様から貴重な一冊を頂いた。)
こんどはその本を読もうか。少し気が重いけど。読もうかな。
この本が上梓されて少し経った頃、先生の息子さんが50歳の若さで急逝された。遠い海外で、心筋梗塞だったという。
先生は私の母と同世代の88歳。
88歳という年になり、我が子に先立たれることだって、ある。あるのだ。
息子さんの死は、この本の本文にもプロフィールにも、当然記されていない。人は、明日のことを知る由もないのだと、つくづく思う。
夜中、腹痛で2回目が覚めた。
腹痛と言っても、食あたりとか、胃腸炎とか、そんな激しい痛さではなく
なじみのある、痛さだ(笑)
ゲリラ的なあれです。
(ビロウなお話でごめんなさい)
穏やかに対処でき、2回とも楽に眠りに戻ることができた。
しかし、今朝になっても、食べると下る(笑)
これは除雪で冷えたのもあるし、寒波とともに自覚していた、風邪症状でもありそう。
時間がたつにつれて、お腹も落ち着いて来た。
週明けも少し寒波が残りそうだが、ピークはようやく過ぎていくらしい。
そうなると今度は、雪崩や、頭上からの落雪、足元の融雪に注意だ。まだ気が抜けない。
今この雪の中にいて、想像できないけど、寒いトンネルの向こうは春の光がさしている。
乾いた道を毎朝また歩くのが楽しみだ。
うん、きっとそれは大丈夫。
寒さの底では、ありがたくも毎年希望を感じる。