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奈良へ行ってきたよ②
山陽新幹線で来た友だちが、私が乗っている東海道新幹線の京都駅の到着ホームまで迎えに来てくれていた。
ドアが開く前からお互いに見つけて、わーーー!と手を振る。
ぷしゅう、とドアが開いて、混みあうホームで20年ぶりの再会を果たした。
二人とも旅慣れず、京都駅は不案内の上、出入りも要領が悪い。
改札機に2度ほど行く手を阻まれながらも、どうにかシャバへ解放された。
しかし・・・まあ・・・
どこもかしこもだけど、観光客だらけ外国人だらけ。
簡単に遅いお昼を済ませて、JR奈良線「みやこ路快速」に乗った。
奈良線はガラガラで冷房がよく効いている。
「バクちゃんは、進行方向見ないと酔うでしょ」と、席を替わってくれる。
変わらないなー、A子ちゃん!
学生時代は近鉄線ユーザーだったので、窓の外の景色は初めて。
ああ、なつかしい近鉄線に乗りたかったなぁ。
平城宮跡通りたかった。
ホテルがJR奈良駅前なので、炎天下に近鉄から歩くのもなぁと、あえてのJR線になったのだった。
ひと休み後、迎えに来てくれた奈良のB子の車に乗って、とりあえず出発。
B子の提案では、夕方まで時間をつぶして、東大寺二月堂から生駒山へ沈む夕日を見ないか?ということだ。
その段階で15時。おすすめのお菓子屋さんでお茶しよう、となる。
おすすめのお菓子屋さんはその名も『樫舎』。
奈良の民家を改装したと思われる狭い店内は、上がり框の3畳ほどにお菓子が置いてあり、その奥に急な階段がある。
お菓子はきんつばや麩のせんべい、甘納豆、金玉かん等々あり、そこから選んで、飲み物(抹茶、珈琲、etc)も選んで、二階で喫することになる。
この二階への階段が、ものすっっっごく急だった。急斜面とでも言えそうな。しかも一段ごとの高さが高い。足を置く板の幅は狭い。磨き上げられていて滑りそう。キケンキケン!!
とごちゃごちゃ言いながら登る…「登る」という感じ。
座卓に座ろうとしてゴツンと頭をぶつけた。目の前に長~~~い竹がナナメに横切っている。この家屋の表から裏まであろうかと思える。
筆文字が書いてあるが、どうやら、春日大社さんかなにかに奉納したものらしい。前の記事のお店にもあったんです、その長い竹。(記憶がいまだにあやふや)
ぶつかって、鼻の奥がつーんとした。
A子B子笑う。
人はなぜここで笑うのであろうか・・・
ま、おもしろいか。そーだな。
抹茶のセットで注文したら、出てきた器が大好きな奈良絵の赤膚焼きだった。薄茶がなみなみと入っている。
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明日の「偲ぶ会」の予定や出席者の話などをしていたら、30分が経過していた。このお店、座席数の少なさもあって、喫茶の制限時間は30分。いやー、さすが有名観光地!これが許されるんだなぁ。しかもその決まりの良さを心地よく感じるのだった。
おそるおそる急な階段を下る。
(お店の人が片手にお盆を持ってここを昇降するのが、曲芸みたいだった)
車中に戻り、ゆっくりと街中を流す。東大寺の参道を眺めると、ぎっしり、ヒトヒトヒト。反対側の奈良公園内は、割と空いていて、木陰も心地よさそうに見える。鹿さんたちが思い思いに涼んでいる。小さな池で水浴びするのもいる。
B子の車のナビが、鹿にぶつからないようにアナウンスしていて、おお、ご当地ナビ!と、A子と騒いだ。
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トンボがたくさん飛んでいた。
車を降りて浮御堂まわりを散策する。
今年の夏はトンボも蚊も少ないと思っていたら、トンボさんたちは奈良に来ていたようだ。しおからトンボ、むぎわらトンボ、おにやんま。各種取り揃って飛んでいた。
「暑すぎて、水溜まりがないんじゃない?」と実家の弟が洩らしていたのを思い出す。なるほどここは綺麗な水に緑の木陰。トンボは産卵できそうだ。
浅い溜まりではボウフラも発生しているかもしれない?
日没前に二月堂にいるには、晩ご飯の時間が微妙になる。
それでB子おすすめの吉野葛屋さんで、軽くお腹に入れておくことにした。
吉野本葛を使ったお菓子や、食事が提供されている『天極堂』さん。
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あられを入れると香ばしくて美味しい。
タレも絶妙。
汗と冷房で冷えたお腹に沁み入る温かさ。
おかゆは黒米入りで、葛でとろみがついていて、好みでタレをかける。
くず餅とセットで、このあと出された「温かいくず餅」を初めて食べた。
大満足。(貼り付けたサイトの最初の写真がその温かいくず餅です)
ここで食べておいて丁度良かった。
このあと東大寺二月堂へ向かう。
(※長くなるので、③へ続きます。)