見出し画像

ギャップ萌えじゃなかった

ユーモラスで、奇想天外で、読むと優しい気持ちになれる記事を更新している、くべおばさん。

今、『暮れたひと』という小説風エッセイ(と言っていいのかな?)をマガジンで連載中だ。


ある日、「暗い作品を書きます」と予告があり、私は「読みたい」「ギャップ萌え人間です」とコメントした。ほかにもたくさん、楽しみに待つコメントが来ていた。

さて、いざ連載が始まってみると…

「ギャップ萌え」は間違いであったと思った。


たしかにいつもの雰囲気とはガラッと変わって、とても深刻な小説だと思う。とても冷静に、丁寧に、主人公の状況と心理が描かれていく。

陰鬱さが流れているけれど、どんどん読める。

小さな小さな心情の揺れをそっとすくい上げて、ぐっと押さえた表現で、
あくまでも静かな感情で描いていて、読んでいる間呼吸を忘れてしまう。

そうして、これはギャップじゃなくて、くべおばさんそのものなのかなーと感じている。

いつもの楽しいエッセイも、ほんの小さな気づきや気持ちの変化をもとに、思わぬ展開に持って行ったり、面白いリフレインでつづったり、予想できない着地で、くせになってしまう。

「暮れたひと」は、いわば、いつものポジのくべおばさんの、ネガの側なのかなと思い始めている。

それがギャップでしょうと言われればそうなんだけど、ギャップと言う言葉ではちょっと違うように思う。ギャップじゃなくて、表裏一体と言おうか。

今日は九・十話が投稿されたが、一話から、ずっと目が離せない。

40話完結なので、しばらくは、朝ドラとか新聞小説を楽しみにするように
毎日の更新を待っている。



※小説を読んで、気持ちを発信したくなってしまいました。
私の勝手な思い込みもあるかも知れません。
くべおばさん、もし失礼や間違いがあったら、ごめんなさい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?