コロナショック・サバイバルについて#1
議論メシ読書会で取り扱った内容に関して、私なりの考えを書いてみます。
議論メシの内容で前回書いた「オンラインの偶発性って」はこちら。
さて今回取り上げている書籍は、2020年4月ごろ執筆された「コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画」というものです。議論メシ読書会では、ひと月に1章ごとに読み進めていきます。各章読後に議論したい問いを各々持ち寄って議論するという摩訶不思議な集まりです^^。
ちなみに今まで、読書会で取り扱った本はこちら、どれも一癖二癖あり楽しませていただきました。
第1章 L→G→F 経済は3段階で重篤化する
第1章を簡単にまとめると、以下のようになります。
L(ローカル)産業が大打撃を受ける第一波
感染リスクに備えるため経済活動を控えることから生じる実体経済が打撃を受けます。観光、宿泊、飲食、エンターテイメント、生活必需品以外の小売り、住宅関連などです。ここに8割の国民の生活と人生に直結しているため、ローカル経済圏への打撃は再生・回復に長期間を要する事態となるとしています。
G(グローバル)産業の大企業とその関連企業への波及する第二波
自動車や電機などグローバル大企業では、サプライチェーンショックにより、供給ストップから始まるが、本当に怖いのはこのあとやってくる急激な消費停滞による需要減、売上消滅のショックです。今回のように自分の生命や生活がリアルに脅かされているときに、高価な耐久消費財は買いません。耐久消費財の需要は買い替え需要であるため、2,3年、今使っているもの我慢できればすむため、買い控えがおきます。将来への不安がこれを産むため、設備投資やIT投資や部品・部材を提供している企業にも直ちに波及します。売上消滅はキャッシュ流入の消滅です。手元資金は2,3か月分あればいいほうなので、固定費見合いのキャッシュ流出は簡単に減らせないこともあり、どんな大企業でも手元資金は枯渇し、企業の存続・持続性を無視版ていきます。
F(ファイナンス)問題の第三波
資金繰り問題と逆石油ショックによる金融危機リスクが第三波です。
短期的な売上減少・消滅であれば、資金繰り融資(流動性の確保)だけで乗り切れます。つなぎ融資で当面は乗り切り、代金受け取りさえできれば返済可能だからです。
しかし、長期化した場合は、そうもいきません。資金繰り融資が、赤字補填融資となる場合は、売り上げが戻らない間は借金がどんどん積み重なっていくからです。流動性(資金繰り)問題がソルベンシー(弁済可能性)問題に転化する危険があるというそうです。
加えて、ロシアとサウジアラビアによる増産競争がもたらす原油価格の暴落という「逆オイルショック」現象が問題になります。原油価格の下落状態が長引くと、世界の記入資本市場ではリスクマネー、レバレッジマネーが一気に逆回転し始める危険性があります。
なので、Lの第一波は既に起きているので、Gの第二波をどう受け止めるかが勝負になると筆者は言っています。
問い「・・・」
ということで、第1章の問いなのですが、危機状況における経済影響をL→G→Fという順に発生し、過去の事実と照らし合わせて書かれている章であることもあり、ツッコミどころが無さすぎる。経済論者でもないため、反論の証拠もなければ、同意するだけの持論もないw
そんな中で出てきた問いは「ローカルビジネスの復興(的な感じ問い)」です。飲食・観光・小売など大打撃を受けているのは、マスコミが嫌ってほど流してます。そんな中でも頑張っているお店はたくさんあります。給付金などを上手に使いつつ、何とか生き延びているという感じです。ただ、店を閉めたり、倒産したりと実体はかなり厳しいというのが参加者の感想でした。
ローカルビジネスの復活には、現在の事業を整理しつつ、本業に注力するという案が出ました。ただ、本業がそもそもできない飲食などは本業を捨てて、別な事業を始めるという形となってしまうので、事業を絞る(不採算事業を切り捨てて、本業に注力)のはダメだということになりました。
よって、本業は本業として、他に収益を得れる新たな事業を作っていくしかないという案も出てきました。一時期あちこちでマスクが売られるようになりましたが、あのような形で、手早く現金を手に入れるということもしつつ、もう少し長い目で収益化できるような事業を作っていくことも必要だということになりました。
みんなが新しい事業を作っていくという方向であったとき、ひとりの意見が方向を全く変えました。それは、現在の事業のテコ入れです。今の事業を伸ばす方法はまだまだたくさんあるとのこと。デジタル化だけでなく、コミュニティやファンを使った事業展開、地産地消のための事業連携などいくつかアイディアが出ました。
まとめ
今回は問いが難しかったです。第1章を読んでの感想がみんな無いんですw
そんな中でも色々な事業継続方法の話が出てきたことが興味深かったです。新しい事業をするのはリスクがあるし、手間もかかります。現在事業を伸ばせるのであれば、それが一番良いのかもしれません。
次回は、「第2章 企業が、個人が、政府が生き残るカギはこれだ」です。今度は、問いが出てきそうな感じがします。そんな次回は12/10!気になる方は参加してくださいね!
カスタマーサクセスの必要性と、トークンエコノミーな未来におけるコミュニティのあり方を考えます。ってだけではないですが、ざっくばらんに気になったことnoteします