Discordコミュニティのジャンルと所感
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優しいものは好きです 温かいものも好きです
だから 人が好きです
※夏目友人帳より抜粋
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こんにちは。ともすけです。
早速ですがこの記事では、直近特に活動していたDiscordコミュニティについて記載しています。大きく分けて下記になります。
Ⅰ.Discordコミュニティの概要、管理者と利用者の目的
Ⅱ.各種サーバーについて
Ⅲ.雑談サーバーを過ごして
Ⅳ.今後
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Ⅰ.Discordコミュニティの概要、管理者と利用者の目的
Discordとは、元々はゲーマー向けのコミュニケーションツールで、「サーバー」という一つのコミュニティを作成し、その中で複数のテキストチャンネル、ボイスチャンネルを作成、活用するものになります。
過去にはteamspeakのように複数VCが可能なソフトもありましたが、VC特化ではなくテキスト要素による自治やコミュニケーションが可能であり、文章の表現が自由なため、ゲーマー以外にも活用されているものになります。
私の知りうる限り、大きく分けて下記ジャンルのコミュニティが存在します。
「雑談サーバー類」
・雑談サーバー
・恋愛会議サーバー
・メンタルサーバー
「作業サーバー類」
・作業サーバー
・情報交換系サーバー
「ゲームサーバー類」
・トークゲーム、ボードゲームサーバー
・上記以外のゲームサーバー
「性的指向サーバー類」
・エロイプサーバー
・寝落ちサーバー
多種多様のサーバー、コミュニティが存在しています
Discord自体は20代の頃からPCにインストールしていたものの、旧知の方との連絡手段程度でした。また3年ほどネットコミュニティから離れていた為、友達から「Skypeちゃんねるや@Skypeに似た掲示板から探せるよ!」とのことで検索し、新たな交友関係の構築に性懲りもなくネットコミュニティを活用しました。
ここから、各種ジャンルのサーバーや、入ってみた所感を書いていきます。先日全てのサーバーを脱退したので数えてみましたが、サーバー数で言うと100サーバー以上参加していました。持て余したパワー(暇人)の極み。
総じて言えることは、基本的には従来のwebコミュニティと変わらず、その実、目的と目的のぶつかり合い、およびその跡地みたいな場所、意味が若干違いますが私の言葉の表現でいうところの、ディストピアが大半でした。
ディストピアとなる背景は後述しますが、管理者、利用者、ともに目的は欲求に通じており、究極的に言えば目的や欲求の価値基準は「正しいか正しくないか」ではなく「気持ち良いか気持ち悪いか」です。
そのため、管理者視点として個人の欲求を満たしにくい点もあり、長く続けようと意気込みをしている方は少ないと思います。もしくは意気込んでいたが意気消沈した等。
また、サーバーにおける管理者の変更は、サーバーの色は現実と同じくリーダーの色に染まるため、管理者が変わった時点で以前のサーバーとは違う雰囲気となります。
ある意味でサーバーを締め括ることは大事かなと思いつつ、ディストピアな世界でも利用し続けている方がいること、そこから極僅かでもコミュニケーション、しいては恋愛的要素を見てきた為、荒廃した戦地で生活している方や、世界の片隅で生まれたラブストーリーを見ているようで、それはそれで乙なものでした。
ここまで情緒的では無いです
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Ⅱ.各種サーバーについて
■雑談サーバー
数あるサーバーの中でも、雑談サーバー類は人に依存するところが大きいです。
もちろん他のサーバーもコミュニケーションの中で人に依存しますが、ゲームをしたい、情報交換したい等、対人以外の目的が大きいです。
人の依存が大きいため、2chのひろゆき氏が過去投稿した内容と同様、下記の流れが発生します。
俺たちが育てた2ちゃんねるが変っていく・・・exit
440 ひろゆき 2006/02/25(土) 10:26:17.41 ID:exrSjzl50 BE:303168-#
>>434
雑談系はどこもそういう流れになるですよ。
初期:
面白い人が面白いことを書く
中期:
面白くない人が面白いものを見に来る
終末期:
面白くない人が面白くないものを書き始める
終末期に差し掛かると、コミュニティを継続するか否か判断が入ります。
サーバーを解体するか、既存メンバーで継続するか、一旦過疎化しても再び面白い人が入ってきて次のサイクルに入る要素があるか、その後の展開はコミュニティの管理方針に依存します。
Discordについては解体せず放置する方が多く、ディストピアが覗けます。
これについては、管理者側から利用されてる方へ、管理放棄したある種の免罪符を感じています。せめて最後まで利用される方に場所だけでも残そうとする方が多いかと。
また継続につれて、古参という概念が発生し、古参が発言力を持つことで保守的な文化が生まれます。気心知れた方とのコミュニケーションは気持ち良いものですよね。そこでまた、管理者視点での表には出さない利用者の優先順位付けや、場合によっては古参と新参のゾーニング、管理者と古参の対立によるサーバー分裂等、終末期へ促進の可能性あるイベントが発生します。
とまあこのように、コミュニティにはサイクルがあります。基本的に面白いのは初期~中期に掛けてであり、楽しさの循環を失念すると、利用者は離れていき、次の楽しみを求めに行きます。
Discordユーザーの質の部分になりますが、利用者層は10代後半~20代中頃が多く、ネットという現実と切り離した別人格のため、現実より横暴な振る舞いが強く、刹那的快楽を求める傾向も強いので、一つのサーバーに長く留まる方は少ない印象です。
■恋愛サーバー
恋愛会議サーバーについても触れていきます。
近年、ネット起因の恋愛がごく当たり前のように感じています。携帯端末の普及、およびSNSの普及により、ネット利用の浅いユーザーが匿名性文化を知らず参加してきた観点が大きいと思います。社会的にマッチングアプリの概念が浸透している通り、その一片なのでしょう。
恋愛会議サーバーは、その多くがサーバー内部での恋愛を許容、しいては推奨しているサーバーになります。いくつか見ましたが、サーバー内ではイベントとして異性同志で会話する機会を設ける、いわゆるマッチング要素や、同性間で誰が好きかといった会話も繰り広げられていました。
自身満々に自己をPRする方、自身の情報をマウントする方、好意を持ってもらうための行動をする方、他者からの視点を気にしない方など多く、特に、「他者からの視点」に良くも悪くも意識しない方が多い傾向でした。
この恋愛会議文化ですが、久しぶりにネットコミュニティに復帰して唯一新たに生まれていた概念で、驚きました。
ただし、マッチングアプリとの大きな違いや、個人情報を匿名化できることにあります。また、恋愛の傾向としてネット上のみの繋がりで満たされる方も多く、私はこのネット上のみの繋がりで満たされる方をRP(ロールプレイング)と表現するのですが、ネットの先にいる人物の、主に精神性のみで好意的になるという、非常にロマンチックで非現実的な関わり方と思う次第です。
恋愛疑似体験という、一種のゲームと割り切っている方であれば、人格への影響が心配ですがRPも満喫できるのかと思います。
また、恋愛会議で記憶に残っているのは、管理人から「誰が好きか、恋愛対象か」聞かれたことでした。特にいないので対象の相手はいない、恋愛は自然な感情なのでその気持ちが生まれた人がいたときに考える旨を伝えたところ、その日中にBANされてました。管理人にとって、サーバーを通して、ゴシップ的要素を面白く感じ、バラエティ感覚として見られていたかと思います。
判断が。。早い!?
■メンタルサーバー
こちらについてはメンタルというゾーニングが行われた世界でした。Skype時代にも存在していたのでコミュニティ内の雰囲気としてもあまり変わりませんでした。
メンタル以外の方でも参加可能なサーバーがあったので覗いてみましたが、言動に独特の雰囲気はあったものの、これはこれで自己表現が満たされるであろう世界で、利用者の中には有意義な方もいるのだろうと思いました。
ただ一つ言えるのは、メンタルの種類が多種多様なので、優しい世界を求めにいくと、躁鬱な方等もいるので、継続的な人間関係が少なく、そのサーバーを心の拠り所とした少人数で継続する傾向が見られました。
記憶に残っているのは、メンタルでなくても参加して良いサーバーがあったため参加したところ、利用者の1人から言われた2点です。
1点目が「笑い方が気に入らないから笑わないで」
2点目が「そのアイコンの服の黒い5点が気持ち悪いからアイコン変えて」アイコンについては意識して見ると確かに某蓮コラを思い出して少々共感しました。人の感性は多種多様なので、分かり合うのって難しいね。ちなみにそのアイコンは以下になります。
二度と笑いません(絶望)
■作業サーバー
サーバーの方針にも寄りますが、作業が目的の方と、作業以外が目的の方が混合するカオス空間でした。
同じ通話空間に雑談し続ける方もいれば、黙々とマイクミュートで作業している方もおり、中には通話一人部屋で作業している方もいました。通話に入っている状態≒作業に集中できる状態を認知付けしているのでしょう。
同様に、通話の声をラジオ感覚としている方、雑音が入っていることで集中できる方には利用価値のあるサーバーと思います。
きっと作業の種類にも寄るのでしょうね。思考ではなく直観的作業であれば会話しながら作業もできるのかと思います。
記憶に残っているのは、雑談兼作業サーバーの作業チャンネルで作業しようと通話入ったところ、既存で入ってた方が雑談好きの管理人さんだったのか、「なに作業しにきてんねん!」って言われたことですかね。雑談兼作業サーバーたまにあるある。
何しに来たらいい?
■情報交換系サーバー
こちらは割と自治がされていたように思います。また、ボイスチャットを禁止しているサーバーが多く見られました。ある意味掲示板スタイルですね。
対象の情報交換が目的なので、対象の賑わいに依存して活性化されていました。特に問題ごとも少なく、依存先が人ではないため、今でも継続されてるところが多いのではと思います。
■トークゲーム、ボードゲームサーバー
トークゲーム、ボードゲームサーバーと銘打ちつつ、カジュアル寄りを明言しているところが多かったですが、やはり知識殴り合いゲームなところもあって、マンチキン(自分のPCが有利になるように周囲にワガママをがなりたてる、聞き分けのない子供のようなプレイヤー)も多く見受けられました。詳しくなるにつれて知識量と、対象のコミュニティ内での優位性から、傲慢な方も多かった印象にあります。
個人的には雑談系サーバーでゆる~くやるトークゲーム、ボードゲームが好きでしたね。本当の意味でカジュアルだったと思います。
■上記以外のゲームサーバー
いわゆるPCゲーム、FPS、TPS、RTS、MMO等。マルチプレイのネットゲームですね。ここについてはゲームの客層やマルチプレイの人数制限によって雰囲気も変わるので割愛しますが、精神性だけでお話しますと、やはり対人型ゲームは罵詈雑言が増えてしますので人格に影響します。ゲームの上手さとともに傲慢になる方が多いので、ふとしたときで良いので我が身振り返りましょう。
■エロイプサーバー
人間の性欲のみで構成されたサーバー。俗にいうエロイプ界隈ですね。
利用者から話を伺ったところ、大規模サーバーですと利用者は通話参加者だけで数百人を超え、詳細書けないほどのプレイの数々。国内のDiscordサーバーにおいて、エロイプサーバーと比較して雑談サーバーのほうが通話参加人数としてマイノリティであることを痛感しました。ネットという別人格ということもあってやりたい放題の世界ですね。人格に間違いなく影響すると思います。
エロイプサーバーを利用している方とオフ会で何度かお会いしましたが、総じて言えるのは顔が歪んでいる印象を見受けられました。実際に顔が歪んでいるわけではなく、否定的な発言をしたいわけでもないのですが、なんでしょうねこの感覚は。纏わりつく雰囲気と供に歪みを感じる方が非常に多かったです。
性格や興味を示す内容も性的な部分が多く、24時間常に性的指向が覗ける環境も相まって、それが当たり前になるのでしょうね。
■寝落ちサーバー
これについてはSkypeが流行していた頃から存在していた概念でした。今にして思うと、性欲と睡眠欲を掛け合わせた欲求の集大成だと思っています。また性欲に特化していないところがエロイプサーバーよりカジュアル性をプラスしていると思います。就寝前まで長いこと通話し、場合によっては就寝後も通話状態のまま朝を迎えることから「おやすみ」から「おはよう」まで、従来恋人か家族としか行わないコミュニケーションの疑似体験や、単純接触効果も相まって、より好意的に見えることでしょう。
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Ⅲ.雑談サーバーを過ごして
次に、私が特に利用してきた主な雑談サーバーについて時系列に語っていきたいと思います。
■Nサーバー(2020年4月~2020年7月頃)
Discordのサーバーを掲示板からいくつか見回り、たまたま入ったNサーバーの管理人が、Skype時代の知り合いでした。
そのためすぐにそのサーバーにも馴染んでいきましたが、管理人は管理が杜撰だった為、いくつもの避難所サーバーが作られていきました。
こちらについては、管理者が自身のエゴをメンバーに拡散することが多かったです。管理人には一種の潔白性、論理性、共感性、リーダー性、ユーモア等を求められますが、特に論理性の欠落から管理人の発言に賛同する方も少なく、自ら孤独と化していたと思います。また事象に対する内省を見受けられなかった為、新しい人が入ってきては一部メンバーがまとめて脱退する、創造と破壊を繰り返す∞コンテンツでした。最終的には放置されディストピアとなりました。
主要人物も抜けて次にメインで活動するサーバー探そうかと思い、探し方を某サイトの評価高い順で探し、Mサーバーに遭遇します。
■Mサーバー(2020年8月~2021年6月)
ここは全体的に雰囲気が良かったです。管理人以外にもサーバーを面白くしようと意気込む方が多かった印象にあります。
サーバー内で多種多様なチャンネル形成によるゾーニングの他、個人チャンネルの開設による利用者の継続性、定期的なイベント等、さらに面白くなる要素があったように見受けられます。
ただし一点惜しかったところは、複数いる管理人のうち、一人の管理人の裁量が大きく、2020年の夏と2021年の春に大量BANが行われました。そのうち、不透明な理由のBANが一部含まれていた印象にあります。また、不透明なBANによって管理人に求められる潔白性を欠如していたと思います。
これについて深堀しますと、BAN対象は、基本的にはコミュニティルールを逸脱した方となりますが、コミュニティルールを逸脱していなくてもBANされるケースとして、「①.対象の方がサーバーにいることで管理者個人に不利益を生むと判断された場合」、「②.想定していないカルチャーの発達が不利益と判断された場合」、「③.サーバーの質(楽しさ、面白さ)が下がると判断された場合」、「④.苦情が多い場合」の大きく4つに分けられます。
「①.対象の方がサーバーにいることで管理者個人に不利益を生むと判断された場合」は単純です。管理人のお気持ち一つでの判断なので、やましいことがある管理人にお勧めです。独裁国家と化します。
「②.想定していないカルチャーの発達が不利益と判断された場合」は、コミュニティルールとして定義していないものの、例えば対象の方が、寝落ちサーバーではないのに寝落ち文化を浸透させる動き、恋愛会議サーバーではないのに恋愛文化を浸透させる動き、ゲームサーバーではないのにゲーム文化を浸透させる動き、等が挙げられます。管理人の想定していないカルチャーが発達したとき、そのカルチャーを受容する(ルール定義、チャンネル作成等)か否か、判断が委ねられます。
特に、管理人が複数人いる場合は管理人ごとの主義主張が対立する可能性があります。元々保守的な管理人や、対象の方と個人的に良好な関係の管理人もいると思いますので、要協議です。カルチャーを受領することでサーバー方針や大切にしたいアイデンティティを損なうか否かが、一つの判断要素になります。
「③.サーバーの質(楽しさ、面白さ)が下がると判断された場合」は、対象の方がいることで、面白い方や管理人の個人的視点でサーバーに来てほしい方の通話参加が低下すると判断された場合です。管理人視点、優先したい方は少なからずいると思います。その結果、優先したい方の参加を阻害する、要因の方をBANにするものです。
管理人以外にも、サーバーの古参や保守派、発言力のある方の発言によって判断されることもありますが、気を付けて頂きたいのは、「管理人や古参、保守派等、一部の方のみが気持ち良くなる判断」なのか、「サーバー全体として良くなる判断」なのか、見極める必要があります。人はコミュニティに発言力を持つと増長する傾向があり、雑談系コミュニティは利用者視点、自身の気持ち良さが大事なので、発言の背景を汲み取っていきましょう。
またこの判断を下すということは、一種の選民意識が発生しています。サーバー方針や理念と照らし合わせて、選民性の要否、線引きを検討する必要もあります。
「④.苦情が多い場合」は、苦情を言った方が強い立場となります。また、苦情の内容も通話内の出来事ですと、録音していない限り証明ができないため、苦情を言われた立場は弁解証明に苦労します。管理人は証跡ベースで判断しにくい環境のため、管理人の多くは苦情の件数や自身の想像等で判断される方が多いと思いますが、大事なのは苦情を伝えた側、言われた側、双方の人間性を理解した上で、発言の背景を汲み取ることにあります。
BANについて長く触れましたが、もっと遊べたら良いと思えるほど、こちらのサーバーで過ごす時間は楽しく、数年ぶりにこちらのサーバーで、ネットのオフ会に参加しました。近年のオフ会についての所感はまた別の記事で。
■Nサーバー、Sサーバー(2021年7月~2021年10月)
Mサーバーも6月末ごろには動きが少なくなったタイミング、なんとNサーバーが復活します。で、また爆発します。ここはもう様式美です。
ただ、復活したNサーバーで遭遇した方が、その後たまたま見つけたSサーバーの管理人で、Sサーバーでしばらく過ごすことにしました。
このサーバーの印象ですが、管理人が個人の欲求を満たすための動きが、たまたまコミュニティ形成に繋がったものと感じました。
上記でも記載しましたが、人の価値基準は究極的には「気持ち良いか、気持ち悪いか」です。
コミュニティ管理をしている管理人自身に対して、一部の方からの好印象、気持ち良さが相乗効果として表れていたかと思います。
また一部エロイプ界隈の人も流れてきており、サーバーコンセプトに明言していないものの、恋愛会議に似たものを感じました。募集要項として男性25歳以上、女性20歳以上だったこと、サーバーのチャンネル構成が個室部屋や少人数部屋等、利用者の無意識な性的指向を絶妙に刺激していただろうと思います。もしかすると、恋愛会議やエロイプサーバーを見てきた結果に辿り着いたサーバーコンセプトだったのかもしれません。どんな生かし方だ。
10月末ごろに管理人多忙によりサーバー解体となり避難所のようなサーバーは出来たものの、そこでは一部の人のみコミュニケーションしている状態で、サーバー利用としてはAサーバーに移っていきます。
■Aサーバー(2021年10月~2021年12月)
雑談のみに特化したサーバーです。雑談一本のみという職人スタイルなので、面白い人の存在に依存します。ここの良いところは、少なくとも私が参加している間は、面白い人が面白い人を勧誘、追加する状態が生まれていたことにあります。面白い人が継続的に入ってくる循環、および保守派のゾーニングこそが、雑談サーバーが楽しく活動し続けるポイントですね。
1年半ほどのdiscord利用の中で、長く関わった方、オフで会った方が多く、これからさらに面白くなることを唯一祈っているサーバーです。
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Ⅳ.今後
実は年末年始にDiscordの各種サーバーを抜けてきました。今の僕の視界には、僕のアカウントと音楽BOTのみのサーバーのみが稼働しています。
辿り着いた世界
抜けた背景として、Discordのサーバー、集団コミュニティが、私にとっての仕事以外の自己表現の場所の一つであり、仲の良い人たちと過ごす時間はとても心地良いものでした。
コミュニティの中での自身のキャラクター性も理解していましたし、この時間が続けば非常に楽しい反面、その時間が続くことの、常に楽しさや心地良さを求めている自身がいるため、現実社会への時間の使い方が疎かになっていました。
そのため時間の使い方を内省し、サーバーとの距離感を一時的に遠ざけるものとしました。私にとってサーバーという「24時間常に、求めに行けば楽を体感できる空間、可能であれば周りに楽を提供できる空間」は、中にいる人たちも含めてすごく大好きで、依存性の高いものでした。
私の視界に楽しい空間があると、楽しさを求めて長時間利用する自身の自制の無さを理解しています。
ですので、あくまでサーバーというコミュニティから抜けただけであって、個人としてはこのように活動してますし、連絡手段はいくらでもあるのでご安心ください。普段通り生きてます(念のため)。
自身の中で整理が付き、機が熟したらコミュニティに戻る可能性もあるかと思います。
総じた所感として、Discordという空間はとても素敵な空間でした。何かしらの背景により社会との繋がりが頓挫された方、誰かと繋がりたい方、話すことで気分が良くなる方、コロナ御時世により生活様式が変わった方等に対して、自己表現や一種の充実感、精神的な回復といった、大きな役割を果たしていると思います。
特に、帰属意識の芽生えた、自身が受容されているコミュニティには安定と平和があります。そこから目的意識を持って脱退するのは、勇気が必要になります。しいては、集団的コミュニティに属していないことの恐怖を人一倍自覚している方にとって、脱退の判断には、恐怖や寂しさ、孤独感が含まれます。
私にとって、どうしてもこのステップが必要でした。変化を行うには目的が大事であり、大切なことは、目的への取り組み、挑戦と思います。
一つ注意事項として、私の場合は自制という意味合いでの脱退ですので、挑戦において、脱退の必須性はありません。むしろ人によっては楽しさを矜持した状態で挑戦に迎えるほうが良い方もいると思います。
自身の中でネットコミュニティの利用にメリハリがついている方は、現実社会とDiscord等のネットコミュニティを上手く共生しながら利用しているものと思います。この記事の影響力を鑑みて、注意書きとさせてください。
心残りはもちろんあります。あの人たちはどうなったかなーとか、あのあとどうなったかなーとか。ここから先、僕は部外者なので、話を聞く機会が回ってきたときに初めて聞こうと思います。
全てのサーバーを抜ける前に、最後の空間を楽しもうと、とあるサーバーの通話で音楽BOTくんを聴き終わってから抜けようとしたとき、とある方が通話に入ってきました。
何気ない会話でしたがその中に、とある方の友人が、何かしらの内容に「最後」という言葉をよく使うものの、結果、最後ではなく、繰り返している、続けている旨の話がありました。
言葉というのは表裏一体です。使われている言葉が、その人の感情に基づいて裏返しの意味合いとして使われることがよくあります。
見せ方についても同様に、ネットコミュニティには別人格が形成できるため、強く見える人の中には、「強く見せているだけの弱い人」がおり、弱く見える人の中には、「弱さを見せれる強さを持った人」がいます。
相手の見せ方、言葉の意味合いを、その人となりも含めて判断することが、ネットコミュニティに限らず、現実社会でも、相手の発言の背景理解に必要な要素だと思います。
話は戻して、とある方との会話で出てきた「最後」の意味合いに、ふと自分と重ねて、「本当に最後を迎える人は、最後って言葉を使わないよねー」と伝えました。
最後というのはそーゆーものです。だからこそ、帰属意識の持てるコミュニティの日常というのは、自己発信のできる心の拠り所で、とても大切な場所だと思います。
大切な場所だからこそ、可能であれば人に優しく接してあげてください。相手が辛い話をしたい素振りが見えたら、理解に徹し、温かく包んであげてください。逆に辛いときは、理解に徹してくれる相手に恥ずかしがらず思考を開示してみてください。
他者からの視点や、コミュニティのしがらみによって、自由に行動、表現できないときもあるかと思いますが、大切にしたい人と場所を、大切にしてください。そしてなによりも、自分自身を大切にしてください。
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以上となります。めっちゃ長くなった!
数年ぶりにブログ形式の長文を書いたので、もっと読みやすい文章となるように精進します。
ここまで通して読んでくれた方、飛ばし飛ばしで読んでくれた方、ありがとうございました。
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