中学サッカー 股関節痛
14歳
男性
サッカーの練習中にボールを強く蹴った際に、右股関節あたりが「ボキっ」となり疼痛出現。その後はサッカーもできなくなりました。歩行時の痛みも強く、跛行があります。
これは典型的な本疾患の受傷機転になります。
中学生に多いですね。右鼠蹊部のあたりを痛がって受診されますが、症状が強い時は救急車で搬送されてくることもあります。
これはサッカー選手が8割以上を占める疾患であり、
下前腸骨棘剥離骨折
と言います。
骨盤についている大腿四頭筋という筋肉の一部である大腿直筋に牽引されて、骨が剥がれます。
歩ける人、歩けない人様々です。
1度受傷しているのに気付かずに、その2週間後に再受傷する選手もいます。
なんせ、再発が多い怪我ですので正確な診断が必要です。レントゲンでもわかります。
転位した距離によっては、手術の適応もあります。
初期診断が重要ですので、
圧痛ポイントとパワーを必ず確認してください。
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