HIROとJOEスペシャルインタビューvol.3【新しく立ち上げる方へのアドバイス・空間作り】
-スタジオを立ち上げてから、成功したと思ったこと・感じたことはありますか?
HIRO:成功したこと、思った以上に良かった・・・はないですね(笑)。反省ばかり。もっと出来たはず。
JOE:ほら、俺らは高みを目指してたからね(笑)。これからスタジオを立ち上げる人には、設備面とかに関してもっと伝えたいことがあって。
HIRO:話は戻りますが、ザ・フィットネス、という概念は覆せたんじゃないかと思っています。
JOE:いろんなことを踏まえて、アメニティとか置かないってHIROがずっと言ってたんです。でも、お客さんに不具合を与えたいのではなくて。
HIRO:ラグジュアリー・非日常感は出さないといけない。でも、レッスンに注目して欲しいなかで、最高級なホテルを作りたいのではない。無駄なものは作りたくなかった。スタジオは資本があったので、すべてが贅を尽くしている・箱を豪華に作ることが出来た。自分が好きなものを持ってくる・使うがニューヨークスタイルであって、アメニティーに贅を尽くすのは問題視していなかった。
JOE:それであれば、人件費をかけることをして欲しかった。
HIRO:そう。レッスン以外にも補充できる人員が欲しかった。人がいないなら無駄(アメニティ等)を省く必要がある。一日中動いているのは避けたかった。
JOE:人がいるならやっていい。もし人がいないなら、広げないほうが良い。手を広げるのは逆にサービス低下につながると思っています。
HIRO:省く必要がある。綿棒の補充でクレームを言われたりね(笑)。もとから無いなら、そういうものだと思う。 ビジネス的に不満を招くのは良くない。
JOE:私たちは掃除をするのが当たり前の世代だけど、プレーヤーでもあったから、掃除まで教育する時間もなかった。従業員だって掃除をしたくない・置きたくないっていう前提ではないですよ。
HIRO:シャンプー・リンス・ブランドのドライヤー等の資源がある場合、無駄な時間に人を入れるのではなく、 運営的なことを言うと、カットできるところはカットしても、いいと思うんですけどね。レッスンは良いけど、メンテナンス良くないよねって言われたら元も子もない。
JOE:インストラクターとして専念するためにプログラムに重視したかった。
HIRO:あと、人が増えると人のコントロールが大変になる。選曲と振り付けの担保とインストラクターの採用と教育を担当していました。人がいなかったので。方針が変わる・やっぱりこうしてください、と変わって、現場のことをわかっていないのに自分のやりたいことをやりたいとなると、誰が正しいのか、方針が分からなくなります。ブランドを守ること理屈として考えていたら、自分の権限がなくなってきてしまい、自分はただの通過点になりました。お客様からの人気とブランディングがあっていないことが増えてきた。インストラクター達が言うことを聞かなくなってくる。何をしても許されるようになる。新人教育と現場が異なってくる。
JOE:現場のことは現場に任せないとね。
HIRO:勝手にやるのは許されなくなったんですよね。笑
JOE:そうなると、どっちを向いて仕事してよいか、わからなくなってきますよね。いろいろな店舗がオープンしましたが、銀座の頃の店舗が懐かしいと思いますよね。今のインストラクターがどのような活躍をしているかは知らないけれど、また日本のフィットネス事情を変えたいと思っています。九州の人も北海道の人も、スタジオをオープンさせるのに、必要な情報源になれればと思っています。
-最後に、銀座の初期を支えてくださった方々へのメッセージをお願いします。
JOE:シンプルな話が、自分の中で銀座の初期に入ってくれた方たちはお洒落。大衆的な人が入れない、あえて親切にしない、やりたくて自分たちが通う、自分で調べて来る、Webの予約もわざと難しくして、色々なページに飛んで見てもらい、本当に行きたい人しか来れない仕組みにしていた。来てくれた人は運動マニアであり、自分たちのパフォーマンスに集中できる。地獄へようこその台詞に騙されてくれて本当にありがとう。初めての人は勿論フォローしていましたしが、そんな俺の奥底を知ってくれていて、読んでくれていて、好きでいてくれてマジでありがとうございます。
HIRO:僕も感謝しかないです。一番最初の銀座のコンセプトに惹かれて来てくれた人、自分たちの打ち出したコンセプトに惹かれて入ってくださったファンを大事にしたかったと思いがあり、共鳴していただきありがとうございました。
JOE:初期の方達に話をしましたが、全国の方にも勇気をもってやってほしい。
HIRO:まだ完成形ではない。もっとうまく実現できないかな、と思っています。
JOE:ボクシングとダンスのシンクロが出来たけど、HIROとのコラボで新しいことができればいいなと思っています。
HIRO:音楽に合わせてサンドバックを叩く、という全身運動で爽快感のあるスポーツって本当に凄いと思っています。これからもどんどん進化していきたいと思っています。銀座を支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
-二人が全国のフィットネス業界の殻を破り、日本中のインストラクター・スタジオの底上げをしてくれることに心から期待している。二人の旅路はまだまだ始まったばかりだ。