2022年ベスト100から印象に残った曲(配信編)
2022年に聴いた配信の曲と購入したアルバムに分けてでて語っていきたい。
配信で聴いたベスト100から印象的だった曲を語る。
1,Tourniquet/Can Oscure
-Baroness-
まずはBaronessの曲。sikをはじめる時に改めて自分はどんなサウンドが好きなんだろうって思った時に自分はダウンチューニングを施したヘビーなサウンドが好きなんだと実感した。
いわゆるそれがストーナー/スラッジと呼ばれるジャンルだと知り、色々聴き漁った時にMastdonからの流れで辿りついたバンドだ。スラッジやらストーナーって広すぎて、個人的にただのアメリカンハードロックじゃねえかって思ってたバンドなんだけど気付いたらリピートしてた曲。
2006年くらいにisisと来日してたり、初期の方がプログレッシブ、ポストメタル、ストーナー感があって格好良いんだけど、この曲は比較的最近のライブ盤。
バンドの宿命でどんどんサウンドはシンプルになってはいるんだけどかなりハマった。
ポストロック、アメリカンハードロックにIron MaidenやQueenぽい大袈裟で臭い展開。歌い出しはハモり、熱い歌に極めつけはツインリード。
ちょっとダサくもあったりするんだけど最高!
voのJohnがジャケットやアートワークも兼ねていて歌詞も少し哲学的で難しくて歌詞についてはあまり語れないが2022年一番聴いた曲。
聴いてたverとは違うんだけどMV
4,Hollywood
-Emma Ruth Randle & Thou-
2021年にでたEmma Ruth Randle & ThouのEPから。
エマ単体もかなり好きで元々isisの元メンバーがやっていたRed Sparrowsのメンバーでソロではシンガーソングライターなんだけどポストロック的な空気感とSmashing Pumpkins的な儚さが混ざってるように感じて好きだった。今回のThouとの曲も、イントロはパンプキンズのsomaのオマージュ?からのThouのエクストリームスラッジサウンドに流れ込むダイナミクスでぶち上がる。ポストロック、ポストメタル、スラッジなサウンドの中で繰り返されるemmaとthauのvoのスクリームが重なって徐々にあがっていく。
何回もでてくるここはHollywoodじゃないって歌詞はHollywoodを夢の場所的としている比喩表現なのかな?
去年の前半かなり聴いた曲。
Thouの初期は音楽性が違ってたようなのでそれも聴いてみたい。
※引用元って思ったけど改めて聴くと違うかもしれない、、、
8,Fire
-Brutus-
Brutusはベルギーのポストロック/ポストメタルで3人組で女性がドラムボーカルの変わった編成で、ヘルフェストかなんかのラインナップで目にして聴いてみたハマったバンドだ。
これは2017年のライブ盤から。好きになるバンドはベルギーが多いかもしれない。oathbreaker,phyconotesもベルギーだ。無理矢理当てはめるとポストロック/ポストメタル通過したようなパンクロックサウンドをビョークが荒く歌ってるように聴こえる。けど実際は形容し難い音楽性のバンド。格好良い。
16,Thosand hand
-Elder-
Elderはtoolやmar volta以外にプログレッシブなうるさい現行のバンドないかなって関連するバンドを聴きあさってみつけたバンドなんだけど、プログレッシブなスラッジバンドでenvyのyOshiさん曰くヨーロッパ/アメリカ辺りではかなり人気のあるバンドらしい。
クラシックなプログレッシブロックや70年代前後のブルースハードロックの泥臭さもしっかり感じつつ現代的なサウンドでなんとも言えない独特な感じのサウンドになっている。
これは2017年のReflections of floating worldって少し前の作品で近年の物より過去のクラシックロックな風味が残ってる作品が個人的に好きだ。
18,Eyemaster
-Entombed-
今までは現行のバンドだったけどこの曲は90年代のスウェーデンのデスメタルバンドのアルバムWolverines Bluseの一曲目。
3LAのsoul gloの記事が掲載されているヘドバンを買ってその中にスウェディッシュメタル特集があったり、BossのHM-2っていうペダルから興味持ったのかな?(HM-2はチェーンソーサウンドと呼ばれるスウェディシュデスメタルのサウンドを決定づけた迷器?)
アメリカのデスメタルは個人的にメガデスをより過激にしたように聴こえてたんだけどスウェーデンのデスメタルはハードコア的に聴こえて、voもスレイヤーをパンクにしたように聴こえてかなりフィットした。
その中でもこのデスエンロール(デスメタル+ロックンロール)ってジャンルを作ったって言われるこのアルバムの曲はconvergeやDeathwish所属のエクストリームなバンドの雛形のように思えた。
サウンドもHM-2の汚ねえファズよりのディストーションでとにかく荒い。
格好良い!
20,コンクリートリバー
-hervest moon-
tha blue herbのbossの別ユニットの2000年前後の曲なず。シオンのサンプリング。ブルーハーブにしてもこのユニットにしても昔のtbh関連のトラックは不穏で民族音楽ぽくてアングラ感が凄い。あとこの時代のボスやブルーハーブのリリックは少しだけ弱さが見え隠れしていて時代背景的にもヒップホップ的にも当時斬新だと思う。
弱さを晒すというよりも自信と同時に弱さが見え隠れしてる表現というか。そういう白黒ハッキリしないリアルさが突き刺さる。最新のアルバムも最新のBossの曲のトピックもやはり少しだけ新しい。パーティ、ドラッグ、酒池肉林、犯罪をラップするのも良いんだけど、ヒップホップ的には逆にあまり歌われない普遍さをトピックにしてるのが常に少しだけ新しい表現な気がする。
シオン、モッズにレッドウォーリアーズ、bossの誰も引用しないであろう日本の80-90年代の音楽から引用する独特なセンス。
24,No Rest for the Weary
-Oathbreaker-
この曲はDeathwish所属のベルギーのブラックメタル、ポストブラック、ポストメタルバンド。
3LAのなんかのレビューで名前は知ったのかな?
このバンドも新しいやつよりこの時期のが特に好きでひたすら爆発しつつも押し引きがあって、ブラックメタル、ポストブラックだけじゃなくて色々混ざり合って格好良い。
あとDeafheavenにしてもこのバンドにしてもSvalbardにしてもenvyを感じる。
46,Crawler
-The Loyettes
ロイエッツの2018年のEPからの曲でこれは選んだ中で唯一配信オンリー。
自分の周りの色々な人が繋がっていて、周りから一目置かれているDeepa氏率いるバンド。いつか何かで誘いたいと数年前から思っていて、sikの次のリリース曲にコーラスでも参加してもらってる。ギターもイントロから格好良すぎだし、今サイサリでギターを弾いてる人らしい。去年だけじゃなくて一昨年もその前からもずっと聴いている。子供の頃音楽好きになり始めに聴いていたUKやUSロックの影響を感じるサウンド、他の曲も拍子が独特だったりどれも好きだ。
デジタルだけだから歌詞を眺めたり出来ないのは残念だけど、新しい曲が聴きたい。
Deepa氏の別ユニットのリリースもありこちらも最高に格好良い!
※別の曲だけどこれも格好良い。
※ディーパ氏の新しいユニットも格好良い。
55,Aimless Arrow
-converge-
この曲はおそらく一昨年くらいからずっと聴いていてコンバージでもあまり語られないであろうアルバムの一曲目。名盤として語られるJane doeやその他のアルバムもあまりに暴力的過ぎて最初ハマれなくて一通り聴いてこのAll we〜から入ってコンバージにはまった。
このアルバムはコンバージの中ではあまりハード過ぎなくてオルタナと呼ぶにはハードだけど、何気に激情っぽさも格好良いし、この曲はHot crossをより過激にしたようなテクニカルさと疾走感が最高だ。何気にイントロが9mmぽいなとも思う。
コンバージはどの楽器もサウンドも格好良い。
71,Serious Business
-United Nations-
先月くらいに知ってリピートしてる曲。
ThursdayやらConvergeやらGlassjawの人達が参加しているプロジェクト。コアなこのジャンルのファン的には微妙かもしれないが自分は分かりやすくてハマった。初期はスクリーモぽさがあったりするがリリース毎に過激に激情、ブラックメタル、グラインドな感じがとにかく各楽器にボーカル、録音全てが爆発してる。リリース毎に多分メンバーが違うっぽい。
まとめ
印象に残った曲をチョイスしてまとめたんだけど改めてチョイスした曲を見直すと広義でのメタルが好きで、sikで自分もそういうサウンドを出したいと思ってる。
次回は2022年に購入して印象に残ってるアルバム/EP/シングルを紹介していこうと思う。
sik/Burn Myself Records
タカザワ アキラ
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