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新入社員教育って

新入社員が眩しい四月ですね。
コロナ禍も、落ち着いて何年かぶりの対面で行事が行われているようです。
新入社員に対する導入教育も真っ盛りというところでしょうか?

ところで、下記のようなご相談がありましたので、
今回は、『新入社員教育』について考えたいと思います。

結論は、
新入社員教育とは、何のためにやるのかを考えて、
これからやっていける気づきのきっかけとなる内容をやりましょう。
経営者のあなたが、新入社員の時の自分に、最初に教えてあげたいことをやってあげましょう。ノウハウや知識は、仕事をやりながらで良いと思います。
勉強と違って、失敗OK、そこから成功に持っていけばいいだけ。
また、あなたがなぜこの仕事をしているのか、どういう時にやってて良かったと思うのか、ビジネスの基本、一緒にやっていく仲間としての意識付け、
仕事で成果をだす幸せを教えてあげてください。

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【御礼あり】新卒社員くんに虎の子スキルを伝授して頂けないでしょうか?
4月ですね。
とりあえずコロナも一服し、新しいチャレンジとして、
弊社にも人生初の新卒社員が入社する事になりました。
入れるって決めてからは思った以上に責任重大。
とにかく、入ったからには凄腕ビジネスマンに育ってほしい!!!
とはいうものの・・・。
育てられるか毎日が不安でメンタルやられそうw
ということで、お願いがあります。
【新卒社員くんに虎の子スキルを伝授して頂けないでしょうか?】
例えば、
・ビジネスマナー     ・デザインの基本     ・プログラムの基本
・SEO                    ・MEO                  ・セールスマーケティング
・接客の基本           ・キントーン講習    
・撮影やフォトショの簡単なスキル         ・やきとりの串打ち
みなさまの虎の子スキルを一部でいいので研修として伝授お願い致します。【時間】4月から6月くらいまでの期間で、時間帯はあわせます。
【場所】
 みなとみらいの事務所、もしくはオンライン。
 都内や静岡くらいまでは日帰りで送り込む所存です。
【その他】
  報酬あり。事務所には、ビールやウィスキーもご用意してあります。
興味がございましたら一報ください。
詳細の連絡させて頂きます。
ちなみに新卒社員くんは男性でめちゃくちゃ頭のいい子でインターンで2年間働いてくれていた子です。
気軽に「●●なら教えられるよー」などの連絡まっております。
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私も、企業での研修を受けていましたし、研修を行う側も経験しています。
次のような意見があるのは知っていますし、私も経験してきた新入社員教育では同じ受け止め方をしています。

・『新入社員の時の研修って、全然役に立たないですよ。
  それにビジネスマナーって、形だけで、使えないし、、、』

・『うーん、教えてやろう、教えてあげなきゃって思う必要なくないですか ねー。教えてやってもらえることなら自分でやればいいわけで。自分が教えられないことをやってもらおうって考える方が楽しい気がします。』

・『自分は、新入社員時代の研修って意味なくて、実際に仕事を始めて、失敗して、知らないこと、できないこと、知らなければならないこと、できなければいけないこと、、、それで自分で調べたり聞いたり、教えてもらったりしたものしか身についていないですよ。』

そうですよね。その通りだと思います。
これって、仕事の本質を捉えているので、もう少し考えてみましょう。

ビジネスの基本、仕事の基本は、成果を出すこと。
つまり、目的と目標を正しく設定して、それにあったやり方(ストーリー)を考えて、実行する。
全ての行動には、意味がある。
ビジネスの場で、意味のない行動はやってはいけません。

このご要望の中には、単なるスキルというものがあります。
プログラムとか、、、
これは、教えてあげられることは、ほんの少しで、できるようになるには、実務でやりながら覚えることが必要ということだと思います。
確かに、それはその通りです。

形だけの新入社員教育もほとんど意味がありません。
人事系の方々や会社側の立場でやっているだけと思えます。

まず、新入社員教育って、なんのためにやるのか?ですよね。
ここで、リーダーの役割を確認してみましょう。
リーダー(社長もです)は、メンバーの努力を成果に繋げてあげることです。環境を整えてあげることですよね。でも、なんでも準備してあげる、ではないです。
仕事を楽しむ! 
ビジネスの核である、『成果は絶対』
人は、『成果』『成長』『貢献』を感じられた時に幸せを感じます。
3,000人以上の方へのコーチングで、みなさんから教えていただいた真実でした。一人の例外もありません。全員でした。
ただ、仕事レベル、つまり作業では、失敗は、大前提です。
失敗しろっていうわけではありませんが、失敗は想定内にしておく必要があります。
とすると、失敗からなにを学ぶかが重要ですが、その前に、知らないこと、失敗って何か、どうこなしていくのか、を一番奥底に腹落ちさせておくことのほうが重要です。

突然ですが、こういう言葉をご存知ですか?
『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』
スポーツの場で使われることが多いですが、これはビジネスの場でも通用します。
ここが重要で、勉強の場では、正答を覚え、答える、でした。
全てが前提ありきで、その前提で、成果につながるとおもってのやり方になります。多くの分岐点で、成果につながる方を選ぶことを前提にしています。会議の場合、全員出席する、ちゃんと説明するとわかってくれる、誰が考えてもこの答えしかない、って思っても上手くいかないことが多くあります。
仕事は、多くある失敗を想定して、回避したり、解決したり、準備し、対応し、成果を出します。その過程で、学習し、スキルをマスターすることになります。
ビジネスでは、『成果は絶対』。それがお客様との約束です。
そこがブレないように、意識つけることが必須です。
一度で、できることではありませんが、必須要件です。
繰り返し繰り返し続けることになります。

という基本のことをお話ししましたが、、、
それじゃあ、新入社員教育って、なんなの?ですよね。
それは、これから踏みだしていく地図と基本ルールをお伝えすることだと思っています。
成果を出すために、それを幸せに感じられるように、

広く浅く、
それと基本ルール。
基本ルールというと、形だけのビジネスマナーを想像するかもしれませんが、それは違います。
ビジネスの基本です。
仕事の基本です。

人によって、常識レベルが違います。
そして、ビジネスは、商品やサービスの提供です。
それを買うか買わないかは、お客様が決めます。
つまり、商品やサービスの価値は、お客様が決めるということです。
視座を変える、自分の思考回路だけではなく、お客様の思考回路をイメージできなければ、価値の定義ができません。
それを1回のティーチングでできるようにはなりません。
でも、どこかでそのきっかけを作ることで、その先に進むことができると思います。

目的と手段を間違える。
成果を出せない時に、よく言われる言葉です。
それは、やること、作業の意味がわかっていないからです。
新入社員教育の時に、教科書で教えてもらったとおりに、形ばかりの意味を教えても無駄です。実務に活かす意味を知っているものが、実例も合わせて腹落ちする説明ができるか、です。
その説明が、こちらからしてしまってはいけません。
最終的には、自分で考えて、自分で行動できるようにならないといけないからです。昔の人は、それぐらい自分で全部やったものだ。自分で考えて自分で全部やれ。と言いますが、それは、事実なだけで正しくはありません。
会社は、社会に対して、ビジネスで貢献しています。
社員は、その目的や目標のために一緒に実現する仲間です。
その仲間への最初のサポートが新入社員教育です。
形にこだわらなくてもいいと思いますが、これから一緒にやっていくその気持ちを伝える場でもあります。
仲間として本当に思っているなら、上手くやれないのは、普通のやり方でダメなら、それは単なる課題なだけなので、やり方を変えましょう。
改善して、意味のあるやり方にしましょう。
それも、仕事をするうえでの自分で考えろ、っていうその自分がリーダーさん、社長さんですよね。

今回のご相談をよく見てみると、
始めての新卒社員のようです。これまで新入社員教育という形がなかったんだと思います。
新入社員に対して大事に考えていることも感じ取れます。
ビジネスでは、お客様が、要求されている具体的なことっていうのは、ほとんどの場合、価値の言語化を正確にできていないことが多いです。
プロは、お客様の言語化された要求から、真に望んでいる価値を読み取り、それをわかりやすく言語化して、価値を伝え、実行し、成果を出す。
ここで書かれている具体例は、種々雑多です。
中には、具体的なスキルに関するものがありますが、
それは自分でも学んでいかないと意味がない、つまりできるようにならないです。
ティーチングは、知るがゴールになってしまうことで、意味がないとなります。

私たちは、企業さまの課題を解決するコーチングをしています。
大きな課題のある企業様は、このビジネスの基本をご存知ない、言葉だけの理解、ということが多いです。
まずは、課題を解決します。
そのゴールが見えてきた時、やっていることがわかるところまで来たら、社員の方々に、ビジネスコーチングを行っています。
そこで、全ての会社の方が、おっしゃるのは、
『これを新入社員の時に聞きたかった!』
『管理職研修でもやった方が良い』
特に経験豊かな課長さん、部長さんが、強くおっしゃっています。
これから仕事のプロになる方に、伝えてあげることいっぱいあるはずです。教科書脳で、これまでのやり方だけを正答としてしか見ていないのは勿体無いです。

考えるための新入社員教育、行動するための新入社員教育、
想定外と思う状況でも乗り越える思考が働く新入社員教育、
仕事で成果をだす幸せ、そのために努力して成長する喜び、
それらを感じていけるように教えてあげてください。
あなたの仕事に対する想いが伝えてあげてください。
その楽しみを共有したい仲間に入れてあげてください。


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