見出し画像

よく分かっていない上司の扱い方、、、?

X(Twitter)を見ていたら、
まだ始めたばかりの仕事を、途中段階の確認ということで、チェックされ、
まだまだこれからなのに、出来ていないところを、いっぱい指摘されました。
っていうのが、出てきました。
サラリーマンで、よくあるシーンですね。

確かに、途中のチェック、確認は、大事です。
私も、お願いした仕事は、着手後すぐに最初の確認をします。
しかし、このXの例では、作業そのものの、これからやるところを、
細かく指示しているところが、仕事を正しく理解していないことになります。

二つの視点から説明します。
一つ目は、途中のチェックは何のためにあるか、です。
仕事で成果が出ない原因は、3つです。

1. 目標(求めている結果)が、正しく設定されていない。
 これは、目的が分かっていない場合、間違えた目的、そもそも何も考えていなくて、やることだけ、言われたことをやっているふうにすることだけで仕事と思っている中間管理職からの指示で多いです。
 報告書を作る、市場調査データをまとめる、、、
やることだけで、理解していると、書き方のフォーマットやフォント、敬称や名前の順番など、自分がこれまで指摘されていたことをそのまま下のものに指摘しているだけです。
 それらは、大事ですが、それよりも、そのアウトプットが何のためにあるか、そして、その目的にあったものになっているか、が大事です。
多くの場合、綺麗なパワーポイントで作られているのですが、伝えたいことが盛り込まれていないです。売上実績のグラフと予算計画、9月時点で、10%下回っている場合、それが本質的なもので、ギブアップすることを納得してもらうためのデータの見せ方、、、その代わり、違う商品や事業で取り返す。10%を取り返すには、こういう新しい戦略を取り入れたい、でそれを承認してもらうためのデータ分析と見せ方。
目的と、それに合った目標(求めているアウトプット)を作業する人に、正しく伝えないといけません。そして、人間は、正しく伝える、正しく理解する、これらをミスすることが当たり前にあります。
だから、お願いして、作業を始めてすぐにチェックするのは、最終成果物のイメージと、目的につながる思考の正しさです。
10分、15分程度で、手書きでいいので、イメージを共有します。
最初の依頼時に、上司の方からここまでしっかりと説明することが大事ですが、それでも、確認は必要です。部下をいじめているのではなく、部下の努力が無駄に終わることがないようにしないといけません。
最後の成果物を見て、ダメ出しをしているのは、ダメな上司、管理職です。
組織で成果を出すことを役割として求められているのがリーダー(管理職、上司)なので、部下の失敗であっても、属人性にしてしまうのはダメです。

2.二つ目は、ストーリーの間違いです。
戦略や戦術という人もいますが、私はストーリーという言葉を使っています。または、作業ややること、という人もいます。
ストーリーと言っているのは、やることだけをつなげていっても、成果は出ないことが多いです。失敗する時は、そのやることをつなげていった一筆書きの考えだからです。
その考えの人は、無意識のうちに、前提条件を確定してしまっています。
来週の大きな会議、絶対に出てほしい営業部長は、出るものだと決めるつけている。海外出張があるかもしれないし、そもそも、風邪で急にお休みかもしれない。これらは、これまでの経験の中で、十分に考えられることです。
想定外ではなく、想定内です。
なので、ゴールまで確実にいくには、現時点(スタート地点)を確認し、ゴールを上記の意味で目的&目標として具体的に確認し、そのギャップ(差異)と、許された時間で、ストーリーを考えます。
やることは、すぐに考えられると思います。
で、次に、課題を考えます。その通りにいかない時ってどういう時だろうです。
先ほどのスケジュールもそうですし、その会議にあった会議室って1箇所だけだとするとすぐに押さえないといけません。
会議開催通知を時間かけて添削してもらって書くよりも、課題を全て潰しておいて、バックアッププランも作った上で、開催通知を作成して送ります。
私がよく使うのは、リーダーは、脚本家になれ。です。
ドラマや映画で、ヒーローズジャーニーのように最後は成功するにしても、途中、いろいろな課題が出てきます。
仕事では、それらの課題は、ほとんど知っていることです。
なので、ストーリーを正しく作るです。
だから、確認する時は、これで、うまくいかないとすると、どういう時?って聞き方です。
で、その時は、どうするの? 私にやってほしいことってあるの?
です。
登場人物や、それらの属性、そして舞台(環境)などを整理すると見えてきます。

3 .  最後は、スキルが無いです。
目的や目標を正しく理解して、求められている成果物のイメージができている。それに到達できるストーリーも正しい。課題も想定し対応できている。
で、やればいいだけ、、、だけどできない。
これは、スキル不足なので、やっていけばマスターできます。
ここでの失敗は、失敗ではなく、訓練ととらえればいいです。
上司の方は、この課題を想定内において、失敗のさせ方、マスターのさせ方を誘導してあげればいいだけです。
そういえば、このデータ分析ってやったことあるの?
前回、A君がやったやつがあるから、それを送っとくね。で、ネットでちょこっと調べて、まず東京支店の先月の分だけでいいから、ちょこっとやって見せてくれる。出来ても、出来なくても、1時間後に相談しましょう。
ですかね。

上司(部内では、そういう言い方をしたことはありませんが)は、一人でも下の人を面倒見ることになれば、それは、組織となり、会社内では、組織のリーダーは、その組織で、求められている成果を出すことを役割として求められています。
作業は、その部下となる人が、一人でやっていても、結果の成否の責任は、リーダーにあります。

だから、ホウレンソウは、部下からするものではなく、組織としての役割で、上司が必ず責任を持って行う必要があります。(部下からしてもいいですが)

指示する時は、この三つを正確に。
確認は、作業後、できるだけ早く、1の求められているアウトプットが正しいかどうかを確認すること。
次に、課題、と、やることの適切さを確認する。
もし、課題ややること(作業方法)の理解度に、漏れがある時は、
状況にとっては、そのままやらせて、チェックを増やす。
または、想定課題の発生ポイントで、確認する。
など、自走できるように指導します。
スキルは、まだまだの場合は、スキルをつける段階にないことが多いので、まずは、簡単な練習から始めるようにします。
しますが、それらを切り分けてしまわないこと、つまり、繋がりを感じてもらったままで、練習し、実務にそのまま繋がるようにします。

で、できないリーダー、昭和の管理職って、
やることだけでしか指摘できないので、知っていることだけで、指摘します。
で、対応する時のポイントは、真正面から向かってはいけません。
分かっていないので、無駄なだけですし、かえって自分が損します。
相手の思考回路に乗っかって、その上で、成果を出せるように、上記三つ(実際は、スキル以外の二つ)を確認します。
上司の言っていることが、完全にズレていても、尊敬するふりをして、目的や、目標、課題などを、その指摘に対して、こちらからわからないように出していきます。(わからないようにというのは、上司がおっしゃっていたことって、こういうことだと思ってやっていたら、その通りだと分かって、いい感じにできそうです。というふうに、上司から言われたふうにしておく)
相手が、そうだよ、分かっているならいい、言った通りにしろよ、
なんて言われたら、こっちのもんです。
あくまでも、自分の幸せに正直になりましょう。
自分の幸せは、やっていることが無駄ではなく、誰かの役に立っていることです。だから、その時の感情だけで、相手に口で勝ってもあんまり意味はないです。
感情をなくす必要はありません。コイツぅ〜って思ってもいいです。
でも、この成果を出すやり方を、誰よりも自分が理解しているなら、
理解していない、理解しようとしていない人とは話が噛み合わないので、心の中で上から目線でいいです。
で、成果を出せたら、上司の指導が良かったから、ってことで、
あの指摘で、目的が明確になりました、
とか、あそこで、あの課題を確認できたので、想定内で処理できました、とか、
本来あるべき姿に、洗脳していけばいいです。
本来あるべき役割を、説明ではなく、結果で腹落ちさせていくことで、自分の仕事をやりやすくします。

整理すると、
成果を出すには、
1. 目標(求められている結果)、が目的とあっていること
2. 手段がその目標にあっていること、課題を想定内に置いていること
3. その手段を成果まで実行できる、課題をストーリー通りに対応できるスキルがあること。
の3つを、意識しましょう。
スキルは、最小分解して、その原理を理解しながら、マスターするようにしましょう。
だから、上司が確認するのは、この3つが基本です。
その上で、細かいところやローカルルールなどです。




で、よく分かっていない上司に対しては、
ダメダメな意味のない指摘や意見、感情などを出されたら、
それを肯定するふりをして、本来の正しいやり方に持っていきましょう。
自分が仕事をやりやすくするためです。
表上は、上司に手柄をあげてもいいです。
その会社に定年まで過ごせば、一生幸せに生きていけるなんてことは今の時代にはありません。
自分が幸せになることだけを考えましょう。
で、自分だけが幸せになるってことは、仕事の上では、
自分のやった成果(結果)が、誰かの役に立っていることだけを意味します。
囚人の穴掘りのような状態の組織、上司が多いですが、
それを説得しても意味がありません。
うまく使って、(そのレベルの上司なら簡単に扱えます)自分が成長し、成果をだし、そして、自分の裁量もあげられるようにしていきましょう。

人生を楽しむ! 仕事を楽しむ!

そういう上司も、自分の仕事人生の中で、楽しませてくれるスパイスです。

ファイトォ〜!

ご質問などは、直接お寄せください。


数兆円売上、数万人従業員の製造業で、日本初や世界初の製品開発をしていました。もともとは機械設計者です。特許関係も100件以上。
開発チームだけを見るPL(プロジェクトリーダー)ではなく、事業的な観点で全ての部門を統括するPM(プログラムマネージャー)として役員直轄で仕事をしていました。
いろいろな上司につきましたが、上司は選べないので、対応方法をマスターして得なように動くことのほうがいいです。
最終的に、自部門だけではなく、他事業部も含めて仕事のやり方や、設計、開発、PL、PM、部長職などの育成指導も担当。5,000社以上の取引先様の初代統括責任者として、経営、製造、技術、品質、コスト、組織運営などをコーチング。大手コンサルが失敗した案件も一度の失敗もなく、成功。

ダメダメな日本を何とかしたくて、
   仕事を頑張る人を、サポートするために起業。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?