言葉の定義を意識する

仕事で、成果を出している方が、楽しいですよね。
じゃあ、成果を出せないとき、出ないときって、どういう時でしょうか?
色々な原因がありますが、その中の一つにコミュニケーションエラーがあります。
良く言われる、コミュニケーションをちゃんと取れよ。です。
管理職研修などでも、良く言われています。
これの基本は、会話ですが、研修では、あいさつや、コミュニケーションの場など、テクニック的なことを言われることが多いため、自分から部下に挨拶をして満足している人がいます。
で、部下が失敗すると、ちゃんと言っているのに、、、何度も言っているのに、、、と部下のせいにしている人までいます。

実は、コミュニケーションミスの最も多いのは、誤解です。
分かったつもりになっている。です。

指示をしたとき、「これ、すぐまとめてくれる?」なんて言ってませんか?
日ごろの仕事の関係で、伝わる、ってこともありますが、、、
あなたが、「すぐ」イコール「今すぐ、着手して、今日中、早ければ途中のものを午前中に欲しい」と思っていたとしても、指示を受けた人が、
こういうの、前にもあったなぁ、、、
ちょっと見たら、これっていつもの月一定例会議用の資料だなぁ。
だったら、だいぶ先だから、いつもの月末では無く、早めに今週中に完成までさせて、喜んでもらおう。
で、帰宅時でも報告が無いから、確認すると、
「あぁ、明日やりますよ。いつもよりも2週間は前倒しで提出します」
ってニッコリ答えられたらどうしようもないですよね。
内心、明日から2週間出張だっていうの知ってるだろうに、なんで、明日なんだよ。
良くある話しです。
日本人は細かく言うこと、聞くことを良しとしない文化があるよううです。
ですが、言葉の意味は、人によっても違います。また、同じ人によっても、その時々で違います。
「すぐにやって」も今すぐなのか? いつもよりも早くなのか? 着手だけ早くてよくて完成はいつも通りなのか?
良かれと思ってやっていることで、叱られるのはかわいそうです。
その指示は、どういう意味なのか? なんのための作業なのか? どのレベルまで望んでいるのか? 仕事の境界線はどこにあるのか?
これまでの経験から得られたコミュニケーションで失敗した事例を整理して、伝え方、伝えた後の確認の仕方、ミスしたときのリカバリーの仕方、などを整理して、これからの活かしてください。
まずは、人それぞれで言葉の定義が違う、その時々でも違う、ということがいっぱいある、という認識で、伝える、ではなく、伝わっている、を確認するようにしましょう。

コミュニケーションとは、伝わった後に、どう感じて欲しいか、どう動いて欲しいか、伝える前と伝えた後の変化を期待した通りに誘導できているかどうかです。
だから、自分の思考回路でのみ伝えると、間違った伝え方になったり、漏れがあったりします。
口に出しているのに、伝わっている時と、伝わっていない時があるのは、その時々での受けて側の思考回路を活用していないからです。
相手の思考回路に合わせて、言葉の定義を考えて、言い換えて、絶対に違うものを例に出して、大間違いをしないようにしましょう。
リーダーなら絶対です。メンバーの行動を無駄にしないようにしましょう。

言い換えると、「スケールを合わせる。」です。
その言葉がどう受け取られるか、正しく受け取って欲しい時の状況はどういうものか、これまでの経験を思い出して、対応してみましょう。
受ける場合も、その言葉の意味を考えてみましょう。

何にも考えていないで話しされている場合もありますけどね。
その時は、状況によって、自分たちや、その組織の役割を考えて、読み取ってみましょう。

間違えたら、間違えたで、OK。
その理解した内容を、行動しながら、検証していれば、修正できます。

行動や、時間を、無駄にしないように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?