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ツキ抜けてる?!ムーンショット計画と未来のIoTのお話〜前編

秋は空気が澄んでいてお月様が綺麗に見える季節ですね。神秘的で、夜空の中でひときわ存在感を感じさせる月は、地球から一番近いところにある天体で、約38万kmの距離を回り、大きさは地球の4分の1、重さは地球の81分の1ほどの衛星です。
月の引力によって地球は影響され潮の満ち引きを起こしたり、動物たちもそのリズムに同調されユニークな行動パターンを見せたりします。
また、月は、ご存知の通り人類が地球以外で降り立ったことのある唯一の天体でもあります。
『月』という言葉にちなんで、今回は私たちの想像を超えた、近未来に向けて構想されている政府のある計画についてご紹介したいと思います。🌕

🌘ムーンショット型研究開発とは?

ムーンショット型研究開発とは内閣府及び関係省庁が推進している制度で、

日本初の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進する新たな制度のことです。(Wikipedia より)

前回もデジタルトランスフォーメーションについて書きましたが、海外の企業がどんどん新しい技術やビジネスモデルを展開している中、競争力を上げなければ生き残っていけない危機感を感じます。

🌗ムーンショットってどんな意味?

そもそも「moon shot」という概念は、アメリカのアポロ計画における、あまりにも有名なあの大統領の演説から生まれました。

「米国は10年以内に月に行くことを決めました。容易だからではなく、困難だからであり、私たちの力や技能を結集させ、それがどれほどになるかを示しうるからです」
第35代アメリカ合衆国大統領 John F Kennedy

「こうなっていたい未来」を起点にして立てられ、困難だけれど、もしそれが達成できたら社会に大きなインパクトをもたらすイノベーションを生む挑戦のことで、今ではgoogleなんかも企業戦略としてムーンショットを採用しています。
アメリカの実業家 Elon Musk は衛星インターネット事業 "Starlink"を展開したり、2022年までに火星への最初の宇宙船を打ち上げる計画も進めています。また、2050年までに火星に100万人を送るとも言っています。
彼のアイデアは「月」を飛び越えて、文字通り「Mars shot」な挑戦と呼んでも良いですね✨

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SpaceX より引用

ムーンショットな構想に関しては、ピカイチのアメリカ。でも、日本だって負けてはいません。(多分)内閣府のムーンショット研究開発も見てみましょう。
その言葉通り、なかなか突き抜けている構想が練られています。

🌖気になるその内容は?

このムーンショット開発研究では7つの目標が立てられています。
これらの目標は、少子高齢化・地球温暖化や大規模自然災害など、今私たちが抱える困難に挑戦し未来を切り開いて行くという趣旨のもと描かれました。

ムーンショット目標


今回は、目標01・2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現することに注目してみようと思います。
COVID19の影響で、リモートワークやオンライン会議が当たり前になって、身体・空間・時間の制約からは少しだけ解放されつつありますが、もっと広範囲にいろんな制約がなくなるとどんな社会になるのか?
映画『レディ・プレイヤー1』では、VR である意味人間を開放していましたね。

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WARNER BROS. 公式サイトから引用

サイバネティックアバターとは

この目標の中では特に少子高齢化問題にポイントが置かれており、
サイバネティック・アバターを利用して誰もが多様な社会活動に参画できる基盤を作っていくこと、と記されています。

2030年までに、1 つのタスクに対して、1 人で10 体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。
〜内閣府ムーンショット目標1 より〜

一人10体ものアバターを操作するのが大変そうですね。将来、どんなアバターが出現するのでしょう?

サイバネティック・アバターは、身代わりとしてのロボットや3D映像等を示すアバターに加えて、人の身体的能力、認知能力及び知覚能力を拡張するICT技術やロボット技術を含む概念。Society 5.0時代のサイバー・フィジカル空間で自由自在に活躍するものを目指している。
〜内閣府ムーンショット目標1 より〜

「人間の身体能力、認知能力及び視覚能力を拡張するICT技術」・・映画「The Matrix」のように、得たい知識やスキルがインストールできるようになるのか?空を飛べるようになるのかも?妄想が尽きません。

いつまでたっても映画から受けたイメージの域を超えられないので、次回はもう少し掘り下げて、このムーンショット開発計画がどのような未来を描いていくのか書いてみたいと思います。
この計画の中で重要なキーワードとなるのが「サイバーフィジカル空間」と「Society5.0」です。そこでIoTは重要な役割を担っていくようです。

次回に続きます。

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