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クライマーの生理学基礎②「糖新生について」

クライマーの生理学基礎①にて、五大栄養素について説明しました。

五大栄養素の糖質、脂質はエネルギーを作り、タンパク質は体を作り、ビタミンミネラルは糖質、脂質、タンパク質を合成分解をスムーズにします。

今回の記事ではエネルギーとして使う、糖質、脂質が不足するとどうなるのかを記事にしていきます。

糖質や脂質を摂取できなくても、僕たちの体はある程度までエネルギーを生み出すことができるのです。

できるだけわかりやすく、化学式を使わずに説明していきます。

糖新生とは

糖質の摂取を控えることで、エネルギーを生み出すことができなくなる…ことはありません。

糖質からのエネルギー補給が足りない場合に備えて、僕たちの体は体内で糖を再合成する機能が備わっています。

その機能のことを「糖新生」と呼びます。

この糖新生は、アミノ酸、乳酸、脂肪などを使うことで糖を新たに生み出し、エネルギーとすることができるのです。

ただ、糖新生の経路では筋肉の細胞の中のアミノ酸も使ってしまうため、筋肉が減少してしまいます。

クライマーに糖質制限は向いていない

上記で説明したように、糖新生は筋肉のアミノ酸を使用するため、筋肉が減少します。

「筋肉を減らしてもダイエットをしたい人」には糖質制限は有効となります。

しかし、あなたがクライマーとしてダイエットする場合、糖質制限はパワーが不足し、筋肉を落とすためおすすめできません。

肥満気味のクライマーが体重(脂肪と筋肉)を素早く落とすときには糖質制限してもよいですが、

もともと痩せ気味のクライマーがさらに体脂肪を落とすようなダイエットをする場合、綿密な栄養の計算とダイエットするための準備が必要です。

ダイエットするための準備とは、自分が成果を出したいシーズンを決め、そこに向けて一度、エネルギーを溜め込む時期、食事制限する時期、調整する時期などをしていきます。

これについては別記事で説明いたします。

まとめ

糖新生とは糖質からのエネルギーが足りない場合に、筋肉や脂肪などからエネルギーを作り出す経路のこと。

普通体型のクライマーが糖質制限するとデメリットが多い。

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