ポーカーを麻雀に例えたら①座席編
7月よりリリースされたポーカーアプリ「Mホールデム」を始めています。ランクは現在ゴールド3。天鳳だと特上なのかな?って感覚で進めています。
今後、麻雀からポーカーにも流れてくる人がいるかな?とも思い、ポーカーの基礎的な部分を麻雀に例えるとどうなるかを書いてみます。麻雀初心者が麻雀用語の理解に悩むように、ここではポーカーの専門用語はなるべく使いません。麻雀が解る人向けのポーカー講座です。
ポーカーとは、オープン立直or降り
ポーカーでの勝敗を例えるなら、強制オープン立直です。立直のみでも、役満でも、鳴いてでも、手を見せなければ勝てません。そして、安い手で相手の高い手は蹴れません。安い手で押す事は、ほぼ放銃だと思って下さい。
ポーカーはとにかく「後攻有利」
次に、後攻の方が先攻の押し引きを見てから判断が出来る分、とっっっても有利です。だからこそ、「誰からゲームを始めるか」がとても重要です。これを理解してないと、どんなにチップがあっても春の雪のように溶けます(キリッ
今回の記事では、ポーカーでの席順を麻雀に例えて説明します。
①ボタン=麻雀でいう親=配牌一向聴
まず、下の画像を見て下さい。
上端のプレーヤーに「D」というマークがついていますが、これがボタンと呼ばれるポジションで、麻雀でいう親です。ここからゲームが始まり、時計回りに進みます。ポーカーの親が何故強いかというと、「最後の行動が取れる」からです。麻雀で例えるなら「配牌一向聴」です。
配牌一向聴は確かに強いです。しかし、中々聴牌できないまま、上家からオープン立直が掛かりました。同時に聴牌しました。どうしますか?
ここで「相手の押し引き(立直)を見てから自分の押し引きを判断できること」そのものが有利なんだと、よく覚えておいて下さい。ポーカーは強制オープン立直です。ダマテンで回避できません。
②UTG=序盤から三件立直
さて、ボタンから始めてまず最初の右端2人(SB.BB)には強制的にベットして貰います。供託のようなものです。そして次のプレーヤー(自分)から選択を迫られます。ここが最も不利なポジションです。UTG(アンダー・ザ・ガン、拳銃を突き付けられる程不利)と呼ばれます。麻雀で言うと三軒オープン立直です。もし、このポジションで押すなら全員まとめて勝てる位の手でなければいけません。実際に全員相手になることは稀ですが、そのつもりでいて下さい。
③BB=配牌にカン材
次に画像の右下、「BB(ビッグブラインド)」と表示されるポジションを紹介します。ここは多めに供託を支払っているポジションです。
無意味にチップを払っているように見えるポジションですが、相応の対価があります。それは「押している人数が見える」ことです。麻雀でいうとカン材持ちです。
上家は染めてる、対面は速そう、下家から立直が入った。……暗槓しますか?
上家は染めてる、対面は上家に絞り、下家は役牌鳴いたが降り気味。……暗槓しますか?
自分の手役に加え、序盤の状況に応じて押し引きを選べる事がBBの強みです。カン(ベット)して参加者を減らす(降ろす)もよし、自分が降りるもよしのポジションです。しかし、中盤以降は先手という事はお忘れなく。
④SB=混一色風配牌
BBの上側、「SB(スモールブラインド)」も供託を支払っている分全体的な状況が見易いポジション。しかし、中盤以降はUTGになるのがSBです。麻雀でいうと混一色風配牌です。
混一色風配牌というと一見良さそうに聞こえますが、ドラ色なのか、役牌はあるのか、まとまっているのか等、手牌の強弱で大きく変わります。何故なら必ず追っかけ立直が来るポジションだからです。
UTGを三軒立直と例えましたが、SBの場合は既に一人か二人は降りているでしょう。それでも、残った人数に対して染め手と異なる色を押し続けるのがSBの辛い所です。安易な染めで押してはいけません。
⑤UTGとボタンの間=普通
最後に左側の二人を紹介します。普通です。
特に目立った有利・不利はありませんが、全体の人数に応じて、UTGからボタンまで有利・不利のグラデーションが掛かっているという認識でいて下さい。
まとめ【どの席でも安手で押すな】
ポーカーは席順によって有利・不利がある事を麻雀に例えましたが、一番大事なのは安い手で押してはいけない事です。席だけでは勝てません。
麻雀は4人ですが、ポーカーは6人以上になるゲームです。麻雀での和了り率はどなたも20%強あると思いますが、ポーカーでの勝率は10%位です。つまり、一撃必殺が求められるゲームです。ポーカーとは必殺仕置人同士でスマブラやるようなものです。
麻雀とポーカーで違う点がもう一つ。降りても点数は大して減りません。
画像をもう一度見てみましょう。持ち点が50000、それに対してSB/BBが500/1000です。6ゲーム(一周)全て即降りしても、1500点しか減りません。麻雀で東場全てを降りたら、放銃せずとも3000~5000点位は減っているでしょう。ポーカーは我慢のゲームなのです。負けるが勝ちです。
中途半端な手に未来はありません。耐えて耐えて、一撃でガツンと奪いましょう。
次回は、ハンド(最初の2枚)の強弱を麻雀に例えてお伝えしたいと思います。スキ&シェア、よろしくお願いします。
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