平和(ピンフ)の説明書
麻雀において何故平和(ピンフ)の条件は複雑なのか。それにはまず、麻雀の得点を決める翻と符について説明しなければなりません。
翻とは
完成した14枚の手牌全体に対しての難易度を翻と評価します。役牌のように3枚で1翻なものもあれば、一発や海底のような偶然に対しても1翻として評価します。
符とは
手牌を構成する面子(3枚組)及び頭(2枚組)、さらにはあがり方に対しての難易度を符として評価します。
翻と符は雪だるまの体と頭
突然ですが雪だるまを想像してください。
翻が体で符が頭です。体も頭も大きい程より高い点数が得られるのが麻雀だと思って下さい。
符には基礎符というものがあるので、あがった時にまず20符がつき、各面子と頭からそれぞれ符を計算します。
ところが翻が0では雪だるまは完成しません。役がなければあがれない、というのはこういう意味です。
それでは今回は符計算について説明します。
符計算①面子
例えば123と555があれば、どちらを作るのが難しいでしょうか?555の方が難しいですね。123では0符ですが、555は4符を得られます。
555と中中中ではどうでしょうか。中張牌(数字の2~8)よりも19字牌の方が難しいのでより高い符(8符)を得られます。但し鳴いたら半分です。カンすると更に高いのですが、省略します。
符計算②頭
頭(2枚組)は単純で、役牌(自風牌・場風牌・三元牌)で作れば2符を得られます。他は0符です。
符計算③あがり方
あがり牌が他人から捨てられるのと(ロン)、自分でツモはどちらが難しいか。ツモの方ですので、ツモに2符が得られます。
56のように4と7であがれる両面待ちよりも、12や79、単騎待ちの方が難しいですよね?これらの待ちには2符が得られます。両面待ちは0符です。
さて、ここまで長々と解説したところで本来の趣旨に戻りましょう。この記事はピンフの説明書になります。もしかすると気づいた方もいるかもしれませんね?
平和(ピンフ)=鳴かずに0符の手をつくったら1翻
平和の条件があまりにも複雑なのはこういう事なのです。全て123や678等で面子を作り、頭は役牌以外で、両面待ちであがる。手牌を全て0符で作り、基礎符のみの20符にする為の条件なのです。
……ツモあがりに2符つくのでは?
という勘のいい方。実は場所によっては平和ツモが成立しないルールもあります。ですが現在は平和ツモは20符2翻で扱うのが主流になっています。また、門前(鳴かない)でロンあがりは10符が得られますが、平和の条件とは関係しないので、平和のみのロンあがりは30符1翻です。
以上、ピンフの説明書でした。回数を重ねていくうちに「これがピンフか……」ってなりますので、頑張って練習しましょう。
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