菓子店との遭遇(2) - メール編 -
断続的に大粒となる雨のなか、みなさんこんにちは、バウムの書(note出張所)です。そういえば、今年は梅雨明けの発表を聞いていないような。
さて、前回の「電話編」の最後で「メール編ほかも、書くかも」としておりましたが、あれこれ迷って、書いてみることにしました。
実在するお店とのやりとりなので、ぼかして書いてみます。
なお、今回「メール編」と書いていますが、SNSのメッセージも含めていろいろな方法をメールという言葉でまとめています。
連絡をいただいて、ドキッ
いまではバウムファンのあいだでけっこう定着しているお店の方から、あるとき、何年くらい前でしょうか…、連絡をいただきました。
初めてのやりとりであったはずが、何かわたしに気を悪くされている様子が文面から伝わってきて、驚きのあまり2回くらい読み直しました。わたしは何か失礼をしていたのかと、あれこれ考えたのですが、思いつきません。
ようやくぼんやりとわかったのは「どこかのサイトで、バウムクーヘンの試食会のようなものがあって、こちらのお店Aさんを、他店Bさんのバウムとごちゃごちゃにして感想を書いたものを、お読みになったらしい」と。
わたしはそのサイトがどこだかわかりませんでしたけれど、自分のサイトでないことはたしかでしたので(なぜかというとそのお店は通販してくれるのかどうかがわからず、電話で確認するのを後まわしにしていたから未食だったのです)、度胸を出して、おそるおそる…
「貴店のバウムは、ご縁があればぜひとも食べてみたいと願っていたものですが、残念ながらまだなのです。もしや、よそさまのサイトでご感想をお読みになったのでは」
…と、お返事してみました。
先方は、幸いなことにたちまち理解してくださいまして、謝罪モードに突入しそうでしたので、そこですかさず「これもご縁なので、もしよろしければ友達の分も含めて何個か通販させていただけませんか」とお願いしました。そしてお世話になっている方々の分まで注文し、配りました。美味しかったです!!
その後、もはや人気店でしょうし、個人的なやりとりはなくなってしまいましたが、催事などで入手できそうなときは、購入することにしています。
残念ながら、警戒されてしまい…
メールやSNSで問い合わせや注文をしたとき、とくにFacebookなどではですが、こちらのプロフィールがどうしても伝わってしまいます。無理に隠すつもりはありませんが、バウムの書というサイトをやっていることも書いてありますので、お店としては気になる場合もあるようです。
そういった情報(バウム好き)をお読みにならないか、あるいは読んでも普通の客として一般的にお返事くださるお店もあるのですが、ときには、こちらが普通の客ではないかもと警戒されるお店も、あるようです。
クレーマーと間違われた?
さて、これはまだSNSがそれほど盛んになる前でしたので、メールで問い合わせをしたお店の話です。「バウムの書」も有名ということはありませんでしたし(←いまもですが ^^;)、ことさらに自分は詳しいようなことは書きませんでしたので、こちらから質問をしても「変な人がメールをくれた」と思うお店は、現在よりも多かったと考えられます。
そのお店はいまのようにバウムのお店が増える以前からの洋菓子店で、いまもバウムクーヘンが好きな人ならば、名前を聞いたことがあるのではと思います。
商品は美味しいのですが、わたしにとって謎なことがありました。
そのお店が販売する同じ商品なのに、入れているパッケージが異なるか、買った時期が違うと、表示されている食品ラベルがけっこう違うのです。例えば箱入りか簡易パッケージ入りか、あるいは以前のものと新しいものなので違うのか——それらがどうしてもわからないので、あるときメールで尋ねてみました。
1回目にお返事くださった方は、“商品はどれも同じなので、事情により統一されていないと思われる”といった内容でご連絡をくださいました。
そこでわたしは、それならそのうち統一されるのかなと、ばか正直に待ってしまったのです。ですがその後もわたしのほうにバウムファンのみなさんから食品ラベル情報が伝えられてきて、そのたびに新旧が混じっていました。
統一させる気はないのかなと、1年後にまた連絡を差し上げました。
別の方が応対してくださったようですが、もう、あきらかに文章の冒頭から、当方に対しての不快感が感じられました(注1)。
お返事の前半で「食品ラベルがどうであれ、どれも心をこめて当店スタッフが用意しているものです」と書かれていて、ちょっとこれには面くらってしまいました。
商品そのものをけなしたわけでは、ないのです。同じ商品なのに食品ラベルが違っていいのかと考え、その思いから計2回の問い合わせをしました。味がまずいと言っているのではなく、そういう大事な情報(食品表示)を、軽く処理しているのではないかとの不信感が芽生えつつありました。
その方は前年にわたしと別の方とやりとりしたことをご存知ないらしく(こちらは「昨年もお伺いしましたが」と書いたのですが。その内容まではわからなかったらしく)、ラベルの変更はすぐ対応できるものではないことや、パッケージによっては表示欄が小さいから多少は省くこともあるかのようなお返事(←とくにこの部分は、驚きました)が、ありました。
そのお店の商品は、美味しいとは思います。数回食べました。ですが、このおふたり目のメールで、わたしとは話が合わないのだなと考え、自分からそのお店の商品を購入しようと思ったことは、それ以降はありません。
将来、その店の前を通ることがあったら、気持ちを新たにお買い物させていただこうかとは、考えています。
(注1: わたしは同じ人が読むと思い、前後関係を省略して「去年もこの件でメールを差し上げましたが」と、いきなり用件にはいったことで、先方が気を悪くした可能性もあることは、正直に書いておきます)
個人的な問い合わせだったのに
通販していますかと問い合わせただけなのに、意図が見えにくいお返事をいただいたことが、何回かですが、あります。わたしのプロフィールをご覧になって大量購入かもと心配されたか、あるいはネット上で大々的に通販可と書かれてしまうと困る考えたのか、そのあたりはわかりません。
去年の場合は、あるお店から、読んでもよくわからないお返事をいただきました。原則として地元の人のための店であるが、個人的な問い合わせならば売らないことはないような、そんな内容です。わたしはその店にとって一般人なのか、そうではないのか、う〜ん…? あまり積極的には売りたそうな雰囲気がなかったので、再度の問い合わせをやめてしまいました。
また、これはかなり何年も前の例で、別のお店ですが(もはや閉店された模様)、ホームページにあった通販メニューについてFacebookで質問をしたことがあります。するとFacebook経由で愛想のよいお返事をいただいて、すっかり安心し、それからその店のホームページ上で注文をしたのですが、そのあたりから、急に何やら雰囲気が悪くなってきました。
その後に連絡をさしあげてもお返事が来ず、商品は届きましたが…。わたしがバウムクーヘンのことをネットで書いていることに、そのころ気づかれたのかもしれませんが、それにしても、途中から愛想が悪くなるというのは、解せず。
到着後に、その商品について感想を伝え、もうひとつ問い合わせをしても、既読マークがついたのにお返事は来ず。
もし、やりとりの途中でわたしがバウムクーヘンの記事を書いていることに気づき、「自店の商品についてネットに書いてほしくない」と思ったのであれば、そう返事してくれたらよいのにと思いました。でも、そうではなかった。最初の愛想よさはどこへやら、途中からお返事はいっさいなしです。
…なんだったのだろうと、不思議に思います。
一期一会
お店との出会いは一期一会。今後も、問い合わせは丁寧にさせていただきたいと、肝に銘じています。
いつでも買えると思って後まわしにしていたら閉店してしまったお店、急にバウムクーヘンをやめてしまいほかの商品だけにしてしまったお店など、いろいろな事例を見てきますと、自分に買えそうなめずらしいものが目の前に来たら「即買い」が基本。購入が無理なら、せめて問い合わせだけでもしておかねばと、つねづね感じています。
このシリーズは、さすがに(3)はないかもしれませんが、また何か思い出したら、書かせていただこうと思っています。
ありがとうございました。
なかなか遠出も難しくなったご時世ですが、落ちついてきたら、普段は電話やメールなどでお世話になっている洋菓子店さんの訪問をしたいと思っています。交通費などに使わせてください。