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USB4のSSDエンクロージャーを購入した

OricoのUSB4対応NVMeSSDケースを買った。


USB4ケースって?

今回購入したのはOricoのUSB4対応のSSDエンクロージャー。

USB4は、最大40Gbpsで接続できる規格。
ただし、実際のデータ転送に使える帯域はそれよりも少ないはずなので、実際の転送速度はもう少し遅いかもしれない。

USB4のエンクロージャーには大きく2種類ある。

まず、Thunderbolt 3のコントローラーであるJHL7440とUSB3.1 Gen2のコントローラーであるJMS583が搭載されたUSB4もどきケース。
以前はこれが多かった。
これは、JHL7440だとPCIe Gen3x4だが、JMS583だとPCIeがGen3x2に制限される。

以前購入したJHL7440&JMS583ケースの基板

今回購入したケースは、USB4のコントローラーであるASM2464PDひとつだけを搭載した正真正銘のUSB4ケースだ。
ASM2464PDにより、PCIe Gen4x4での通信が可能となる。

今回購入したASM2464PD搭載ケースの基板

蓋が閉まらない

購入したケースは、付属するSSD固定ピンの背が高すぎたため、ケースの蓋が閉まらないという不具合を抱えていた。が、どうにかした。

基板外観

ASM2464PDはサーマルパッドで覆われていた。

速度

・WD SN570 1TB (PCIe Gen3x4)
・Apple Thunderbolt 3 ケーブル 0.8m

テスト環境は以上の通り統一して、JHL7440とASM2464PDのそれぞれのケースを比較する。

JHL7440

JHL7440_MacBook Pro M1 Max_AmorphousDiskMark
JHL7440_MacBook Pro M1 Max_Blackmagic Disk Speed Test

ASM2464PD

ASM2464PD_MacBook Pro M1 Max_AmorphousDiskMark
ASM2464PD_MacBook Pro M1 Max_Blackmagic Disk Speed Test

比較してみると、ASM2464PDの方が1.1倍ほど速かった

表面を触ってみたら、JHL7440のときよりもASM2464PDの方が発熱しているように感じた。

おまけ

試しに、ASM2464PDにSamsung PM9A1 (Gen4x4)を装着して計測してみた。
このSSDはは企業向け製品であり、980 PROに近い性能を持っている。

ASM2464PD_MacBook Pro M1 Max_AmorphousDiskMark
ASM2464PD_MacBook Pro M1 Max_Blackmagic Disk Speed Test

AmorphousDiskMarkでは性能が思ったほど出なかったが、Blackmagic Disk Speed Testの方では非常に高い速度が出ていた。

なお、このドライブはexFATでフォーマットしているので、フォーマット形式をAFPSに変更した場合の速度変化が気になる。

あと、低温やけどしそうな程に筐体が熱くなる。

PCIe Gen4のSSDをケースに入れて使用する際は、発熱対策を考えた方が良さそうだ。

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