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オクトラ大陸の覇者 授けし者をプレイしました

最新シナリオまで全面的にネタバレします

「授けし者」が終わった

「オクトパストラベラー 大陸の覇者」のメインシナリオ「授けし者」の最新ストーリーが先日配信され、これにて「富」「権力」「名声」のシナリオが一通り終了した。

これにて主人公たち旅団は当初の目的でもあった全ての「指輪」を回収し、物語も終わりが見えてきたように思える。来年に配信される終章でどんな展開になっていくかわからないが、今までの慣例に則れば、次は、「すべてを極めし者」という名付けにでもなるのだろうか。いずれにせよ楽しみではある。

各ストーリーについてその流れとなんとなく感想を書いていこうと思う。面白い/面白くないという表現を使うが、あくまでも個人的な感想ですので、ご留意ください。

「富を授けし者」について

本シナリオは「富を極めし者」の続きとなる。
ヴァローレを牛耳っていた「ゴッドマザー」ヘルミニアの亡きあと、新たな「ゴッドファザー」となったバルジェロ。彼の功績により、ヴァローレは幾分か「マシ」な街となったが、ヘルミニアの遺した莫大な富、通称「魔女の遺産」を狙うマフィアとの小抗争状態が続いていた。

しかし、ある時から抗争状態にあったマフィアや富豪たちを追跡していくと、悉く全滅させられるという不可解な事件が発生。その犯人でもある「持たざる者」の足跡を辿ることで、衝撃の事実が明らかとなり、遂には主人公たちはヴァローレの存亡をかけ奔走することとなる。

一連の事件の首謀者である「持たざる者」オスカ。サンランド地方の大富豪の家に産まれ何不自由なく育った彼は、父親の臣下の裏切りにより「2つの指輪」以外の全てを失うこととなる。

「富」の喪失が、彼の人生を方向付けることとなる

「富とはすなわち幸福」「富は裏切らない」と言われ育った彼は、「富に裏切られた」ことに対する復讐として、世の中の富を奪い、人と人が本能のままに闘争をする原初の世を目指すことを決心する。

オスカは富(この場合は、大金)が人を狂わせることを利用し、富に並々ならぬ執着心のあった娼婦ヘルミニアに狩王女の指輪を渡し、彼女は大陸随一の金持ちにさせることに成功させる傍ら、自らも信徒を率い、金と引き換えに兵糧を奪い街を無力化させることで多くの街を壊滅させていく。

彼は自らの理念や方法に絶大な自信を持っており、それは初対面からパンを分け与えてくれたバルジェロとて例外ではなく、富を得ればそれに跪くと思っていた。それがオスカにとっての最大の誤算で、富を目の前にしても自らの信念を曲げようともしないバルジェロと出会ってしまったことで、オスカ自身が貫いてきた信念が揺らいでしまった。

最終的にオスカはヴァローレの陥落に失敗し、立て直しを図った先で、バルジェロファミリーと選ばれし者との追撃にあい、指輪の力に頼るも破れる。

・感想
正直なところ「富を極めし者」では一つの街のただの小競り合い感があっていまいち面白みがわからなかったが、極めし者〜授けし者の一連のストーリーで、バルジェロの信念、そしてオスカの悪役としてのパーソナリティがはっきりと描かれたおかげで、ストーリーとしては丸く収まっていると思った。オクトラ大陸の覇者の指輪の持ち主はどこかしら価値観が狂っているところがあり、最後までその狂いを貫き散るという悪役が多い中、オスカだけはその狂いを(内心では)貫き通せなくなり、「持たざる者」に徹することが出来ず敗れるといったところが他と違っているなと感じた。それだけ、バルジェロは強い人間だった。…割と気絶期間が長く、いまいちそんな感じがしないのだけれど、きっとそうなのだろう。

富シリーズでは割と下ネタや性的(?)な描写がいくつか見られる中、特に取り乱したオスカの台詞には強い男根へのリスペクトが見られ、「こいつ取り乱すと男性器に頭持ってかれてるやんけ」ってなって萎えた。コンシューマ版に比べてCEROの審査とかないだろうからそうゆう台詞回しができるんだろうけど、正直スベってると思う。

また、いまいちわからなかったのは、オスカの出身でもあるスフラタルジャのヒュセイノフ家が、なぜ指輪を2つも所持していて、しかもそれを使わずに置いていたのか。オスカの行動を見る限りヒュセイノフ家の人間は指輪の危険性を十分に理解していたはずだし、それをオスカに持たせて逃げさせるといった意味もちょっとわからない。最初から誰も行きつくことが出来てない授富の砂宮に埋めとくか聖火教会にでも渡してろって話だと思うんだけど。

好意的に解釈すると、それが出来なかったところがヒュセイノフ家が表面上は聖人ぶっていても、授富の砂宮だったりを「クソ溜め込んでる」あたり、彼らも富を持って大陸を牛耳ろうとする意志があったのかもしれない。知らないけど。

「権力を授けし者」について

エドラス王国のパーディス3世の亡き後、エドラス、リーヴェン、アルティニア3国の和平調印式が行われるところに突如乱入してきた西の大国「ガ・ロハ」の遣い。彼女たちが献上品として差し出したのは、全てを極めし者でアラウネたちを裏切った(裏切らざるを得なかった)ウッドランドのカンジャス首長の首だった。

西方の異国「ガ・ロハ」の女帝で舞踏姫の指輪の持ち主「タトゥロック」、彼女は西の大陸を統一し、全ての指輪を手中に収め「大陸の覇者」にならんとオルステラに侵攻してくる。

わざわざモブの恍惚ボイスを追加収録するという力の入れっぷり

おそらく指輪の力だろうか、彼女は敵味方関係なく「雄」の生気を吸い取ることで自らの力に還元することができる。オルステラに宣戦布告し、圧倒的な物量の戦力を持って、手始めにドニエスクのシフロ河岸を攻め込む。対峙した3国の連合軍とドニエスクはあっさりと敗北し、主人公たちは撤退する。

3国の連合だけでは太刀打ちできないことを実感したアラウネは、叔母でありグランポートの現領主であるエルトリクスに協力を求めるが、過去に姉をエドラスに政略結婚させられた挙句殺されたことを防ぐことができなかったという苦い経験から「私たちは何者からも奪わない、だから、私たちから何も奪ってくれるな」と某ハンター漫画の流星街のようなセリフで協力を拒む。

協力を拒んでも時既に遅し、タトゥロックの軍勢はグランポートへ侵攻を開始。多大な被害は出たものの、ガ・ロハ軍を退けることに成功した主人公たちは、領主エルトリクスの協力を得ることに成功。同時にリーヴェン王国とアルティニア王国の連合軍が敗北し、タトゥロックの次の侵攻先はオルサ島であることを伝えられる。

艦船を建造した主人公たちは、オルサ島内海でガ・ロハ軍と戦争を始める。オルサ島では指シスターズがフルメンバーでオルサ島に入らせないようバリアを貼り、内海ではグランポート連合軍と、加勢にきたウォルド王国(サイラスのいるアトラスダムの国の名前)と大規模な海戦となる。

リーヴェン王国の残党(?)による決死の作戦、およびアラウネの忠臣レブラントの犠牲もあり、主人公たちはタトゥロックの母艦に突入し、決戦に挑む。

ここにきてようやくタイトルの回収

・感想
大陸内でドンパチした次は、大陸外の異民族の侵攻。わかりやすい。そして大挙して侵攻してくる感のある戦闘曲がカッコいい。また、イベントシーンの艦隊の表現が、戦いのスケールの大きさがよく表現される奥行きのある絵になっていたのも新鮮味があった。

シナリオに関してはシンプルそのもの。圧倒的な力を前にして手を取り合って戦わないと勝てないから、アラウネやソロンが各国に協力を求めていくって話で、タトゥロックも大砲が男根に見える病気か何かにかかっており、お下品だけど強者感を持ったキャラって感じ。で、リシャールは何してるんだ?啖呵だけは一丁前に切るくせに、戦いにことごとく負けて、部下を犠牲にして、小舟に隠れて「オルステラ舐めんなよ」って言ってるだけじゃねーか。ということで個人的にリシャールの評価は駄々下がりです。
「富」のバルジェロ、「名声」のサザントスにも同じことが言えるのだけれど、「授けし者」のメインストーリーのキーパーソンって割と最初からブレない完成された人物で、どちらかといえばその周りの人間が成長・変化していくって感じなんだけど、リシャールって何も変わってない気がする(ソロンもそんな変わってないけど)。エルトリクスでさえ立派になった姪っ子に感銘受けて政治方針を変えた挙句船まで作っちゃうのに。。
今回のストーリーで他と異なったのは、指輪の力を使い倒された人間は瀕死か命を失うのがほとんどなのに、タトゥロックは指輪の力を使っても戦闘が出来ない程度には生き延びているということ。まあアラウネのポリシーでもある無駄な犠牲を出さないという展開上死なすことができなかったんだろうけど、ちょっとこれ後の展開で使えたり出来ませんか?って思っています。

「名声を授けし者」について

「権力を極めし者」で「緋翼団」を率いたタイタス亡き後のストーリー。開幕にタイタスは黒衣の人物から指輪を授かったという描写からはじまる。タイタスが死んだことにより、非人道的な人体実験を含む「緋翼」の勢力はいなくなったかのように思われたが、既に彼らは新たな信仰を得ていた。

「黒緋」と呼ばれる勢力が、各地の聖火教会の権威者を殺害しているという事件の調査のために、フレイムグレースに呼ばれた主人公たち。選ばれし者として聖火に触れると、この一連の事件の首謀者が今このフレイムグレースの教会に居る誰かであることが判明し、推理ゲームが始まる。

推理した結果を伝える必要があるが、選択に関係なく話は進む。
(念のため、最後まで首謀者の名前は伏せておきます)

疑わしき人物の足跡を追うことで、数人の司教が自らの「欲」に溺れ、黒緋に与していること、また、黒緋が改造人間を作る「緋晶薬」研究を秘密裏に進めていたことが判明。彼らが「神」と信仰する人間は、人の欲を的確に見抜き、コントロールができる人物であるようだ。

そうだね。

「神」を僭称する人物の足跡を追い、文献調査のために訪れたアトラスダムで、主人公たちは聖火教会の初代教皇、式年奉火のしきたりを作ったオディプスの隠された真実を知ることになる。そして「神」はその伝承を知り、オディプスの失敗を超えて真に「神」になるよう入念に準備しているということもわかる。

ここエリザにすれば締まりがよかったな〜とか思っていました

「神」の策略に乗り凶人たちとの総力戦に挑んだ主人公たちは、とうとうその神とやらに謁見することになる。神は人間に対し強い憎しみを持っており、神となり忌むべき人間を裁くと言い、フレイムグレースの原初の洞窟にて対峙。儀式の完遂のために「指輪」「原初の炎」と「聖なる血」を持って何処かへ消えていく。

「聖なる血」として選ばれたのは、「権力を極めし者」でヴェルノートの恋人であったリンユウ、彼女はタイタスの事件の最後に降った紅い雪の効力(?)で目が見えるようになっていた(残念ながら、万能薬を作ろうとしたヴェルノートはその奇跡を見届けることはできなかったが)
彼女はタイタスの事件後、聖火教会で再建のお手伝いをしていたが、それも「神」が手元に置いて保護するといった目的が強かったようだ。

「神」の行き先は、フィニスの門があるハイランド地方の滅んだ国、ベルンシュタイン王国の末裔が住むベルケイン。この国は一人の学者により滅ぼされたと伝え聞いている。その名はザロモン。オリジナル版をやっている人間ならピンとくるだろうが、オリジナル版でサイラスが探していた辺獄の書の著者である。

ザロモンはダスクバロウの「古の遺跡」を含むオルステラ中の遺跡をフィールドワークし、この世とあの世を繋ぐ門「フィニスの門」の存在を知る。ベルンシュタインのジェンニッシュ王はフィニスの門を開けてその力を我が物にせんと、ザロモンを脅し場所を割らせ、フィニスの門のあるグラナート王国に宣戦布告。オリジナル版ではノエルが研究していたフェリエン王国のベオウルフ2世の加勢もあり、ベルンシュタインは劣勢となっため、最終手段として王は全てを投げ出し、フィニスの門をザロモンに開かせる。

ジェンニッシュの真実を外に漏らさないために火山に集落を設けたのがベルケイン

フィニスの門を開いた結果、門から出てきた魔物(亡者)により両国は滅亡。生き残ったザロモンは2王国を滅ぼした極悪人として処刑されることとなる。ザロモン自身は自らが辺獄の書を書き記したことで起きてしまったこの災厄に対する罪悪感から、刑死を選ぶこととなる。遺された孫娘の将来を憂いながら、彼は溶岩へと落ちていった。

オリジナル版をやっているプレイヤーはご存知の通り、一旦開いたフィニスの門を閉じたのは大賢者オージン・クロスフォード。オクトラ世界で最も有名な血族であり、オリジナル版ではガルデラの血を引いたリブラックがその子孫であるグラム、クリス親子を求めて大陸中を探し回ったことは知っているだろう。そのクロスフォード家は、大陸の守護者として、フィニスの門の封印後も指輪の捜索および封印を使命として聖火守指長と代々協力をしてきたという。

サザントスはグラムと旧知の仲であったことが判明する

「神」が儀式を行うのを阻止するため、禁忌の神殿の最奥部へと向かう主人公たち。「神」がリンユウを連れてきたのは、リンユウが聖なる血の持ち主、すなわちクロスフォードの血を引くものであるということが判明する。リンユウの幼き頃の回想シーンで「おとうさん」と呼ばれたその人物の正体は、グラム・クロスフォードだったのだ。

やった後に「あ、これオデット入れるべきじゃなかった」と後悔する原作ファン
(でもオデット先輩入れないと戦いが有利に進められなかったの…)

儀式を妨害された「神」は、ガルデラの贄となり主人公に襲いかかるが、それを撃退した主人公たちの前に現れたのはリブラック。彼女は過去の戦いで傷付き、その体を癒すために、人間に対する憎悪に溢れる「神」の中で復活の時を待っていた。

200年前、フィニスの門が開きリブラックはオルステラに降り立ち、その後に聖火教会への信仰を疑い邪神に帰依したマティアス、黒曜会の創設者シメオン、そして人間に対し強い憎悪を抱いていた「神」の3名に不老長寿の効果があるガルデラの血と指輪を与えていた。

リブラックは「神」が人間を滅ぼすことは正しいと言いつつも、人間が「神」となるべきではなく、裁くのはガルデラのみという信仰を持って主人公たちに襲いかかるが、サザントスの助力もあり彼女は倒され、再度肉体を失うことになる。そして、「神」になれなかったセラフィナは、人間の光を知り、満足したように祖父であるザロモンの元に召されていった。

その後、サザントスとグラムの回想で、指輪の使命を投げ出し、難病の妻を助けるために旅に出ようと悩んでいるグラムに対し、サザントスは彼の思いを尊重し、聖なる炎の力で指輪に関する記憶を全て取り除くことで、彼を旅に出させる。

サザントスは今でもその選択が正しかったのかどうか迷っていたが、その話を聞いたグラムの庶子リンユウは、彼の選択を肯定する。そうして一連の騒動は終わりを迎えた。

・感想
ちょっと情報過多すぎてよくわかんない。ぶっ込み過ぎ。
こういった物語において、ストイックな信仰には邪な「欲」がつきもので、このストーリー中でも随所に「欲」が争いを生むということを強調されていた。学校の世界史でも勉強したが、宗教と人の欲望というのは実に面白い歴史を作っていて、個人的には教会の腐敗みたいなテーマがすごい好きです。なので名声はそれだけで面白い。

オリジナル版との関係が色々と出てきたので、一旦、今回のシナリオで明らかになった事項を整理してみよう。

【リブラックと指輪】
・200年前に辺獄の書を記したザロモンはフィニスの門を発見した
・フィニスの門をめぐり、2国間で戦争が勃発。劣勢となったベルンシュタイン王国がザロモンにフィニスの門を開かせ、2国とも滅亡する
・ザロモンは国滅ぼしの罪を背負い処刑され、孫娘のセラフィナは人間を憎むようになる
・フィニスの門からリブラックが出て、マティアス、シメオン、セラフィナにガルデラの血と「指輪」を与える
・フィニスの門はオージン・クロスフォードによって閉じられる
・少なくともセラフィナは雷剣将の指輪をタイタスに、シメオンは盗公子の指輪をアーギュストに渡す
・大陸の覇者では、リブラックはグラムにやられた傷を癒すためにセラフィナを依代としていたことが判明。

サイラス先生は絶対にパーティに入れたらあかんやつや。
オリジナル版で設定としたあったものを、もう少し詳細に記述した感じで、いい感じに肉付けできていると思う。疑問点としては

・指輪(の一部)をなぜリブラックが所持していたのか
フィニスの門の封印に指輪が使われていて、門の開門とリブラックの出現と同時に回収したのか、もしくは3人が出てきた禁忌の神殿にあったのか?
仮に門の封印と指輪が関係するのであれば、指輪を封印する一族でありながら、門を再度閉じる際に指輪でなく竜石の力を利用したということは、指輪がその当時オージンや守指長のもとになかったのか?
指輪を封印するのはオルサ島の役目だが、それはいつから生まれたのか?…など、

・セラフィナ、マティアス、シメオンがどの指輪を持っていたのか
そもそも聖火神の指輪は知らないおじさんに渡されていることから、彼らだけで8つの指輪全てがシェアされてはいなかったぽいし、舞踏姫に至ってはオルステラの外。
セラフィナが霊薬公と雷剣将、シメオンが盗公子は確定として、マティアスは碩学王でも持ってたのかね?紳商伯と狩王女は?200年間で指輪の所持者はポンポン変わるだろうし、わかったところで大した事実でもないけど…

(12/15追記)シナリオ振り返ると道化師姉弟がそれぞれタトゥロックとパーディスについてたことを考えると、舞踏姫と碩学王がセットで、タトゥロックがゴンスカ経由で碩学王をパーディスに譲ってオルステラ側の指輪集めをさせたって感じありますね。マティアスはほんとどの指輪持ってたんだろう…?彼の信仰的にリブラックに利がある存在にしか渡さない気がするので

・リブラックの再復活について
グラムに倒された後、セラフィナの中で傷を癒していたが、その後オリジナル版までにどうやって復活したのか。なんとなくマティアスを頼ってそうな気もするが。

【グラム・クロスフォード】
・クロスフォード一族はフィニスの門の封印と指輪の封印が使命
・指輪については聖火守指長とタッグを組んで取り組んでいた
・グラムの妻が病魔に侵され、治療薬を探すためグラムが旅立つ
・その際にサザントスに一族の使命である指輪に関する記憶を消去される
・息子のクリスの他、庶子リンユウをもうけていた

オクトラの公式チート一族、クロスフォード家の役割について明らかになったが、それよりもサザントスのチート級能力にちょっと持ってかれた。指輪に関する記憶だけ消せるってのがちょっと都合が良すぎる。
あと、私の認識が間違いでなければ、リンユウは落とし子ってことは庶子なんですよね。嫁を思うあまり使命を投げ出すのに、妾の子がいるってのが今の価値観だとちょっと違和感あるよね。特に聖火教会って一夫多妻制を容認してる感じはなさそうだし。年齢的にもクリスと近そう(クリスはオリジナル版だと20代ってイメージなので)
オリジナル版でクロスフォードの血を求めるリブラックがリンユウのことを一切言及しないので、リンユウはオリジナル版ではオルステラからいなくなっている可能性が高そうな気がします。

【その他】
聖火騎士ロンドはレイヴァース家の生き残りで、コーデリアの兄

オリジナル版でコーデリアが兄について言及していたか記憶にない。。。ごめん。

ちなみに、名声1章の首謀者推理パートは正解を出せたので満足です。まあ教会の歴史を調べている設定→黒呪炎に行き着くだろうという予想があれば、割とわかりやすかったし…

今後の展開はどうなる

各「授けし者」のエンディング後に、各シナリオのキーパーソンに同じ内容の書面が届き、今後この3人が交わっていく展開が示唆されている。大陸と指輪を異民族の侵攻から守ったエドラス王国の女王アラウネ、聖火守指長として指輪の守護を使命とするサザントス、そしてヴァローレを守ったゴッドファザーバルジェロ…なんかバルジェロ君だけ規模がショボくない?少なくとも授けし者のシナリオで3名のカリスマ性というのは理解が出来たし、何ならサザントスに至ってはチート級の能力まで持っていて今まで聖火守指長殿(笑)って内心バカにしててすんませんでしたってなってるくらいなんですが。

特に「名声を授けし者」ではオリジナル版のストーリーにかなり連なるところがあったし、ようやく前日譚的な様相を成してきたと思う。それにしてはタトゥロックの侵攻が2年後に一切話題にならないのはなんというかまあ。って感じですが(そんなこと言うとオリジナル版のキャラを連れて旅してること自体の否定になってしまうのですが)
最終的に指輪の不思議な力で指輪に関する記憶がリセットされますとかになったら逆にもうそれでいいよってなる気がする。

オリジナル版公式サイトより

個人的に最も気になるのが、アラウネの未来である。母を殺され、姉を殺されても信念を持って強く生きる彼女は、オリジナル版のタイムラインでは既にエドラス女王ではなくなっている。エルマンの嫁になって禅譲したとはなんとなく思えないのでオリジナル版のタイムラインでは退位してエドラス王国自体から離れているのかもしれないし、もしかしたら今後の展開次第では犠牲となるかもしれない。そこがはっきりわかればいいなと思う。個人的にはグランポートの叔母の家から外海に旅立つ展開だと爽やかかなって思ったり。
サザントスは使命から解放されたら隠棲してそう。
バルジェロは。。。よくわからない。

敵役の名前の頭文字がOCTOPATHのルールにのっとれば、最後に残るのは聖火神の指輪枠で“O”となる。そもそも、指輪を作ったのは誰か?なぜオリジナル版の話に指輪の話が一切出てこないのか?など、疑問点もまだまだ多く残っていますね。

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