車を乗り換える(予定)話
2021/2初頭に納車が決まりました。大幅な納期短縮です
1) はじまりは強制購入イベントから
社会人1年目、田舎の企業に就職した僕は、5月に配属が決まり、なぜか6月までに車を購入しなければならないことになった。なぜなら配属先の都合で、公共交通機関で行くには困難な事業所への研修があったからだ。
この件については、入社して間もない人間に1か月以内で車の購入を強制する企業としてかなり問題であることは間違いないのだが(正確に言えば1か月以内どころではなく週明けからそっち行ってもらうからってノリで言われ、あきれてモノが言えないレベルだった)、とはいえ、田舎は車社会。車がなくては仕方なく両親に相談し、両親の伝手で車を買ってもらうことにした。
2) やってきたのはスポーティーなヤツ
Awajin00 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=17611157による
大学生のときに、同級生がスズキのスイフトに乗っていて、いい車だなあと助手席に乗りながら感じていたので、スイフトを買ってもらうことにした。納期が納期なので、いろいろと協力してもらい、結果納車されたのがスイフトスポーツ(ZC32S)のCVTモデル。あれ?ちょっと違くない?
…というわけで、私のファーストカーはスイフトスポーツ(青)となった。
当時の費用でコミコミ214万円。乗って2週間目で寝ぼけて側道のポールにサイドミラーをぶつけて粉砕したり、他には駐車場でフォルクスワーゲンにハードな接触をかましたこともありましたが、それ以後は事故なく楽しく運転していました。あと、当時の工場長と同じ車だったせいで、新入社員のくせに生意気なヤツという不名誉な認定をいただいたりもしました。
おおむね8年間乗ってきましたが、スイフトスポーツは素晴らしい車です。価格もそこまで高くないのに、座りごこちのいいシート、軽いボディに快適な加速性能、長距離運転も退屈にならないです。1.6LのNAエンジンなのですこーしだけ自動車税が高かったり、ハイオクだったり、タイヤが専用サイズなのでスタッドレスタイヤが13万円くらいするんですが、そのほかには何の欠点もなく、運転を楽しみたい人には本当にお勧めできる車です。個人的に一番好きなのはインパネのタコメータ周りのデザインです。シンプルながら赤いラインでスポーティーさを出してめちゃくちゃかっこいいです。
特にお気に入りのインパネ
運転を楽しみたいというそこの独身のアナタ!現行のスイフトスポーツ(ZC33S)はエンジンが1.4Lターボになってさらに低回転からトルクフルで。。。なんと200万円少しで買えるんです!軽自動車でも高級なやつだと200万を超えてるもの(N-○NEとか)が出てくる中で破格の安さだと思いませんか?僕は買いだと思います。でもタコまわりは前のモデルのほうが好き。
スイスポZC33S:東京モーターショー2017で撮ってきたやつ
3) 車の買い替えに至る経緯
スイフトスポーツはいい車と言っておきながら、買い替えるのかよって話なんですが、数年前から通勤で車を使わなくなりました。たまーに長距離ドライブをする程度の用途ですが、長距離の移動も電車で行ける場合は電車で行ってしまうので、ここ数年しっかり運転するタイミングが毎年の登山で山道を走るくらいになってしまっていました。
そんな中、車が壊れて数か月車なしで生活していた職場の先輩(独身)が車を買うと聞き、車種を決めてから詳細を詰める(=正式見積をとる)段階でディーラーへの運転手を申し出て、ついていくことにしました。同行したかった一番の理由は、今の車の価格ってどんなものかを知りたいという興味です。
ディーラーで先輩が構成を決めていく作業を見ながら周囲にある車を見ていたところ、あれ?ぼくくるまほしい!という気持ちが湧いてきました。これが買い替えに至る経緯です。我ながら感化されやすすぎると思っています。
先輩はいろいろコミコミで260万くらいでアクアを購入してました。後で乗りましたが燃費含めていい車ですね。
4) 何に乗り換えよう?
アメリカの荒野を日産JUKEで走ったときの写真
2020年10月、車探しを始めます。
とはいえ、僕は正直現在の車に不満がなければ、実のところ車にあまり興味がなかったのです(所属している会社は製造業で、主業は自動車関係にも関わらず。です)
最初の車はパッと浮かんだものからスタートしたため、その当時もどんな車があるのか知りませんでしたが、さらに言えばここ数年どんな車が出ているかも知らないので、まずは調べるところからスタートしました。
そして調べだすと、がぜん興味が湧いてきました。お金の面も含め、自分にとって楽しめる車を選びたい!という一心で、まずはお世話になっているスズキのHPを見たところ。
ありました。ジムニーシエラ!四角いデザインがステキな車が。欲しい!
ググりました「ジムニーは人気の車なので、納期が1年以上かかる」…マジ?先輩のアクアなんて3週間で納車されたのに。。。
それに加え、ジムニーは本格的なクロカン車で、本格的なオフローダーとしての役割を果たすことを第一に設計された車なので、日常使いや高速走行には向いていないし、燃費も今の時代の車にしては良いとは言えません。
とりあえずいったん保留にし、さまざまなメーカを見てみました。昨今のSUVブームで各社魅力的なSUVが多く、どれも良いなあと思い、そこから3週間ほど悩み倒しました。過程は省略しますが、最終的にこれらの候補が残りました。
1) トヨタ RAV4
2) マツダ CX-30
3) ルノー ルーテシア
あとは先述のジムニーシエラの4車種。
1)、2)については言わずもがなかっこいいし、大きいし、4WDの設定もあり楽しいこと間違いなしの2車種(RAV4ベースの光岡Buddyとかめちゃくちゃかっこいいですよね)
3)については、外車ってどうなんやろって見ているときにちょうど新しくなったルーテシアのリリースのタイミングで、値段もまあ手が届かなくはないということがわかり、インテリアや走行性能含めこれ結構すごい車じゃないかと感じ、いったんリストインしてから最後まで残りました。文章で書くと薄っぺらい感想のようにしか見えませんが、ここまでで3週間毎日諸元表を見比べて悩んでいます。
でも、最終的には初志貫徹、ジムニーシエラにすることにしました。
5) カジュアル勢への道を歩む
ジムニーシエラにするか否かの判断は、ジムニー(シエラ)の見た目がいいので、走行性能には目をつぶる、だと思っています。僕は自身をそういうカジュアル勢と位置づけていますが、このデザインは正直カジュアル勢を生むためにできているデザインといっても過言ではないと思います。見た目がいい。イケメンなら何でも許せる。僕はそうゆうタイプの人間だということをすっかり忘れていました。試乗に行ったとき、納車待ち(ディーラーオプションの据え付け作業をしている車)はジムニー、シエラ含めて5台あり、すべてAT車。カジュアル勢を引き込んだスズキさん最高やで!
色についてはピュアホワイトパールを選びました。試乗車はシフォンアイボリーメタリックの2トーンルーフで人気の色とは聞きましたが、試乗した日が雨だったのもあり、思ったほど見栄えよく見えなかったのもあります(晴れてると印象がまた違ってきたのかもしれません)、グレーや黒、ジャングルグリーンもいいと思いましたが、オーバーフェンダーが映える白にしよう!ということで白にしました。
軽自動車のほうのジムニーは選択肢にあったのかというと、ありませんでした。シエラのオーバーフェンダーがすごく好きなので(ここら辺は好みだと思っています)
6) ATか、MTか~カジュアル勢の悩み
結論から言うと、マニュアルトランスミッション(5MT)にしました。
ジムニー、およびジムニーシエラは4速ATと5速MTの2つから選べますが、私も含め結構多くの人が「この時代に4速ATかよ!」という突っ込みをしたと思います。せっかくなので今まで見たことがなかったトランスミッションも見てみました。
ジムニーはパートタイム4WDというシステムを取っており、日常使いではFR車として乗ることがほとんどだと思います。FRのトランスミッションは、エンジン軸が進行方向に対し平行に出ている+タイヤの車軸より後ろにエンジンを置く都合上、車内側にかなり張り出すことになります。そして、ATを4速からそれ以上にあげると、遊星歯車の段数がもう一つ増える。といったことになり、軸方向にサイズアップしてしまうということがわかりました。そうなると、ただでさえ軽自動車規格のボディにトランスミッションがでかでかとぶっ刺さるようになり、居住性がさらに悪くなります。あとは、できる限り信頼性を上げるべく、シンプルな構造にしたいのかなと、勝手に推測しています。
閑話休題。
私自身、免許はMTでとっていますが、教習所以外でMT車に乗ったことはなく、今でもオートマチックトランスミッション最高!と思っています。それでもMTにした理由は「(メーカー公称の)燃費がMTのほうが良い」それに尽きます(以下はシエラのカタログから抜粋)
昨今の車の燃料消費率はWLTCモードでの測定に変わっており、走行モードの国際規格化が進んでいます。WLTCは従来のJC08に対し、より実際に近い数値に近くなり(それでも多少なりとも悪くなりますが)、JC08のようにMT車に圧倒的に不利な測定でもなくなってきています。WLTCでMT車とAT車に10%程度数値の開きがあることを思うと、10%よくするために自分で運転を頑張ってもいいかなとMTにした次第です。これに数値の開きがなければ間違いなくATを選んでいました。
7) 購入仕様と提示納期
ジムニーシエラJB74W グレードJC
カラーはピュアホワイトパール<ZVR>
グレードがJCなのはステアリングスイッチとクルコンが決めてです。
2020年11月初頭に契約、提示納期は8か月でした。気長に待ちましょう。
8) おまけ
SNSやYoutubeを見ていると、さまざまなカスタムの情報が流れており、納車待ちの間も退屈せずに楽しめます。他にもよくトピックに上がる話について、ちょっとばかりコメントしてみたいと思います。
●5ドアジムニーの話
サイズの近しいスイスポやクロスビーとの比較画像、やっぱ小さい
これはド定番ですね。調べればコラ画像も出るし、「5ドア出たら買うのになー」とSNSに投稿する人も良く見ます。確かに、シエラは軽のジムニーとボディが共通である以上、ちっさいです。でも待って欲しい。でかいジムニーってジムニー(Jeep+Tiny)か?
(昔ジプシーっていう車が海外生産車種に…)調べました。でもひとつ言わせて欲しい。5ドアのジムニー…欲しいっ!だってジープラングラーは手が届かない価格だもの。。。
ただ、現実問題としてラダーフレームやボディの新造が必要で、かつ欧州はCAFE規制でジムニー(シエラ)はもはや商用車としてしか販売できなくなってしまっているので、あったとしても新興国向けに出るか出ないかだと思います。エンジンもK15Aをそのまま流用とかになりかねないし。。。
また、ある日「君ら(ジムニーカジュアル勢)が欲しいのは、ジムニーの見た目をしたモノコックボディで舗装路を揺れなく走れる5ドアの車やろ」といった発言を見ましたが。
いんやまったくもってその通りですエヘヘ。
※特定の立場の人をdisる意味はないので、悪しからず