バスケ女子日本代表のスタッツはどんな感じなんだろう?~男子日本代表と比較~
こんにちは
バスケ男子日本代表が熱いですね。
ワールドカップ前のプレゲームはアルゼンチン戦とドイツ戦を観に行きましたが、どちらもいい試合で観ていてとても興奮しました。
そして、プレゲームの同日に女子日本代表の試合もやっていました。
こちらも是非観たかったのですが、用事があって観戦できないなあと思っていたところ、ドイツ戦後のインタビューでラマスHCと渡邊選手が、この後の女子の試合も観ていってくださいとコメントしていて、更に後ろ髪が引かれる形になりました(いい意味で)。
しかし、観戦できないことには変わりないので、せめてスタッツをチェックして追体験すると同時に、女子日本代表の盛り上がりに若干でも貢献できればと思ってこの投稿をしました。
データの集計概要
今回は、下記2大会の中から女子代表は8月24日及び8月25日に行われたvsチャイニーズ・タイペイ戦、男子代表は8月22日実施のvsアルゼンチン戦と8月24日実施のvsドイツ戦のBOXSCOREを集計対象にしています*1。
(男子日本代表は比較対象として集計しています)
元データや分析コードは下記URLに格納しています。
興味のある方は御覧ください。
データの集計結果
まずは基本的なスタッツを比較してみましょう。
男子日本代表と比較すると、女子日本代表は3P%が低く、2P%とASが多いように見受けられます。
3P%に関しては男子日本代表が高すぎるのかもしれませんね(2018-19のB1レギュラーシーズンで3P%がB.LEAGUEトップのチームが千葉ジェッツで38.9%、NBAのリーグ平均も35.5%で、トップはSASの39.2%です)。
女子日本代表の3P%に関しては、BOXSCOREを見てみると(下記URL)、宮澤夕貴選手と藤高三佳選手*2の数値が低く出ているようです(それぞれ2試合の合算で17本中4本、13本中3本)
ただ、WJBLでの3P%の記録を見ると、一定以上の3P%を記録しているので(下記URL)、今回の試合は調子が悪かったか、厳しいチェックにあっていたのかもしれません。
ちなみに、得点の構成比は下記のとおりです。
得点の構成比自体は、女子日本代表の方が3PとFTで多くなっていますね。
次に、データを少し加工して集計した結果です。
これはだいぶキテますね。
まずFGAに占める3PAの割合ですが、女子日本代表は約半分で男子の1.6倍ほどになっています。
ちなみにNBAだと約36%なので、NBAよりも高い数値になっています。
(対戦相手のDFのプレッシャーが弱くて、3Pラインでオーブンになる場面が多くなり、結果として3PAが増えた可能性もあります*3)
また、FGMに占めるASの割合も極まってますね。恐ろしい(参考としてB.LEAGUE全体の数値は約67%です)。
DREB%やOREB%も男子日本代表より高水準の数値になっています。
全体的に見ると3P%を除けば、全体的には男子日本代表より高水準の数値になっているようです。
(もちろん、男子日本代表と同じように世界の強豪と対戦した際はまた違う結果になるかもしれませんので、参考レベルに留めてください)
あとがき
女子バスケのスタッツを初めて見てみたのですが、プレイスタイルが男子バスケと異なっていそうなので深堀りして他のリーグと比較すると面白そう&女子バスケのスタッツ分析に取り組んでいる人がほぼいなさそう、ということもあって手つかずの領域が多そうなので、興味のある人は色々分析してみると良いかもしれません(自分も継続して見てみる予定です)。
本文は以上です。
ご意見、ご質問、批判などありましたらどんどんお知らせください。
(敬称略)
*1
男子の8月25日vsチュニジア戦は、それまでスタメンだった篠山選手と八村選手が欠場しており、フルメンバーではないと考えたため、対象からは除外しています。
*2
日本代表戦のBOXSCOREの記載で書いています(WJBLのサイトには旧姓で書かれているので、お気をつけください)。
*3
WJBLのスタッツを見て比較しようとしたのですが、該当する数字が見つからず。。。
下記URLで探してみたのですが、なぜか加工後のデータしか載せていないので、もう少し基礎的な数値を載っけてクレイ・トンプソン。
(FG%があるのにFGAやFGMが載ってなかったり、謎にOppFG%が載ってたりしてます)
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