【IT学習】Linuxで始めるJava開発(第1回:どのLinuxを使う?)
こんにちは、こばじゅんです。
それでは早速、Linuxを使ってJavaのシステム開発環境の構築を行っていきたいと思いますが、まずはどのLinuxを使うかについて考えていきたいと思います。
Linuxは1つではない
WindowsやMacはバージョンによる違いはありますが、原則としてOSは1つしかありません。
※Windowsは昔、MS-DOSから発展してきたWindows 95/98/ME系とWindowsNT系のOSが混在していた時期がありましたが、それはまた別のお話。
ですが、Linuxは違います。
一口にLinuxといっても様々な会社・グループで開発が行われており、数え切れないほどの種類があります。
そのため、それぞれのLinuxによって特色があり、操作方法などに違いがあります。
ちなみに
Linuxの開発を行っている会社やグループは
ディストリビューター(配布者)
それぞれのディストリビューターが配布しているLinuxを
ディストリビューション(配布物)
と呼びます。
ディストリビューションは大きく分けて3種類
ディストリビューションは先程書いた通り数多ありますが、Linuxにインストールするソフトウェア(パッケージ)の管理方法(インストール方法)で以下の3種類に分類できます。
各系統毎にディレクトリ構成や設定ファイルなどが異なり、操作性なども異なってきます。
RedHat系
パッケージのインストールにrpm形式のファイルを用いて行ったり、yumコマンドを用います。
Debian系
パッケージのインストールにはdeb形式のファイルを用いて行ったり、aptコマンドを用います。
上記以外
パッケージのインストールにはC言語で書かれたソースコードをコンパイルします。
システム開発環境に求めるもの(要件)
ディストリビューションを決めるにあたって、まずはシステム開発環境に必要な要件を洗い出す必要があります。
今回、以下の要件を挙げさせてもらいました。
無料であること。
セキュリティパッチの適用などのサポート期間が長いこと。
日本語に対応していること。
使いやすいGUIを備えていること。
パッケージ管理が容易であること。
プロジェクトの継続性が高いこと。
仮想端末(VMWare)で動作すること。
ディストリビューションの比較・検討
Red Hat Enterprise Linux(RedHat系)
→無料ではないので不採用。
CentOS(RedHat系)
→開発が終了しているので不採用。
Fedora(RedHat系)
→リリースサイクルが短くサポート期間が短いので不採用。
Oracle Linux(RedHat系)
→Java有償化騒動(個人的な遺恨)があったので不採用。
https://www.oracle.com/jp/linux/
Alma Linux(RedHat系)
→要件は満たしている。
Rocky Linux(RedHat系)
→要件は満たしている。
Ubuntu(Debian系)
→要件は満たしている。
https://www.ubuntulinux.jp/
Linux Mint(Debian系)
→要件は満たしている。
ちょっと調べただけですが、4つも候補が上がってしまいました。
AWSで採用している「Amazon Linux」がRedHat系なので、それらを使うときなども考えるとRedHat系の方が良い気がします。
しかし、デスクトップとして人気を博している「Ubuntu」や「Linux Mint」も捨てがたい。
うーん、どうしたものか。
結論
1つに絞るのは難しかったのでRedHat系代表「Alma Linux」、Debian系代表「Linux Mint」の両方で開発環境の構築を行っていきたいと思います。
基本的には「Linux Mint」をメインで使っていくような気がしますが。
次回からは実際にLinuxのインストールを始めていきたいと思います。