【IT学習】Linuxで始めるJava開発(第5回:Linux MintにOpenJDKをインストールする)
前回はRedHat系代表の「Alma Linux」にOpenJDKをインストールしましたが、今回はDebian系代表の「Linux Mint」にaptコマンドを使って、OpenJDKをインストールしていきたいと思います。
そもそもaptってなんなの?
aptとは、Advanced Packaging Toolの略称で「アプト」と呼びます。
Debian系ディストリビューションで採用されているパッケージ管理システムで、リポジトリからパッケージをダウンロード・インストールしたり、アップデートを行うことができます。
スマホで言えばGoogle PlayやAppleストアからアプリをダウンロードしてインストールしたりアップデートしたりしますが、それらと同じようなことができると思えば大丈夫です。
OpenJDKがインストールされているか確認する
OpenJDKをインストールする前に、まずは既にインストールされていないか確認してみましょう。
端末(ターミナル)を起動して下記のコマンドを実行することで確認することができます。
apt list --installed | grep jdk
これで何かしらが表示されたら既に何らかのJava(OpenJDKかOracle JDK)がインストールされています。
操作するとOpenJDK 11が表示されます。
Linux MintにはデフォルトでOpenJDK 11がインストールされているようです。
が、しかしjavacコマンドを実行してみるとコマンドが見つからないので、インストールされているのはOpenJDKのJREのみのようです。
インストールできるOpenJDKを確認する
OpenJDK 11のJREのみがインストールされていることが確認できましたので、今度はインストールできるOpenJDKがあるのかを確認したいと思います。
下記のコマンドを実行することで確認することができます。
apt search openjdk
コマンドを実行するとリストが下記の通り表示されます。
「1.8」「11」「17」〜「19」がインストールできるようです。
OpenJDKをインストールする
今現在、JDKのLTS版が「8」「11」「17」なので、これらをインストールしていきたいと思います。
インストールするためのコマンドは下記の通りです。
sudo apt-get update
sudo apt install openjdk-8-jdk
sudo apt install openjdk-11-jdk
sudo apt install openjdk-17-jdk
sudoというコマンドが増えていますね。
今回はパッケージのインストールトいうことで特権(管理者権限)が必要な操作なので、このコマンドを前につける必要があります。
コマンドを実行するとパスワードを聞かれますので、自分のパスワードを入力します。
操作が完了したら、下記のコマンドでJavaがインストールされたか確認してみてください。
java -version
javac -version
無事にインストールが成功していたら、下記のようにインストールしたJavaのバージョンが表示されていると思います。
デフォルトで動作するJDKのバージョンを変更する
先の作業でOpenJDKの「8」「11」「17」のインストールされましたが、現在はデフォルトでは「17」が動作する状態になっています。
AlmaLinux編でも述べたとおり、この記事を投稿している時点では「11」がデファクトスタンダードなので、できればデフォルトは「11」で動作して欲しいところです。
なので「11」に切り替えたいと思います。
切り替えには下記のコマンドを実行します。
sudo update-alternatives --config java
sudo update-alternatives --config javac
コマンドを実行すると下記のようにインストール済みのJDKが表示されます。
そしてデフォルトで動作させたいJDKを指定します。
まとめ
多少コマンドの違いなどはありますが、Debian系のLinuxでもRedHat系同様、パッケージ管理システムのおかげで容易にJDKをインストールすることができました。
今度は統合開発環境のインストールにチャレンジしていきたいと思います。
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