25歳でITエンジニアから営業職へ。目の当たりにした未経験転職の現実。
こんにちは!セブンデックスでキャリアアドバイザーをしています、的場です。
今回は自分の転職の振り返りをした上で未経験転職の現実について、触れていこうと思います。
あくまで実体験の話なので、「全ての未経験転職がこう」という話ではないです。
一つの参考例として読んでいただければと思います。
それでは少々お付き合い頂きます!
1.私の略歴
以前noteにも記載しましたが、
私は大学卒業後、新卒で大手金融系のSIerへ入社し、数ヶ月の研修を経て、ITセキュリティを扱う部署へ配属。
配属後から退職まで、1つのセキュリティ製品の担当となり、製品の導入支援と保守運用支援の業務にあたっていました。
設計や構築、テスト、担当製品について顧客からの問い合わせをメールベースで回答、検証環境で事象再現や原因究明等を実施していました。
担当領域としてはインフラ&セキュリティといった範囲でしょうか。
振り返ってみるとかなり貴重な経験をさせてもらいました。
その後、株式会社セブンデックスに転職し、キャリアアドバイザーとして業務にあたっております。
2.キャリアチェンジに踏み切った経緯
ITエンジニアからキャリアアドバイザーに転職した理由を”退職理由”と”その職種を選んだ理由”に分けてお伝え出来ればと思います。
退職理由
私のやりたかった、「一人一人に向き合ったキャリア支援」の実現ができなかったためです。
このやりたいことをやるには、「SIer」の「ITエンジニア」では実現できないと考え、転職しようと決意しました。
キャリアアドバイザーという職種を選んだ理由
一言で言うと、自分のやりたいことの実現に一番近いと考えたためです。
やりたいことが決まった直後は、「一人一人に向き合う」という観点で、内省支援ができるコーチングが手段として良いと考えていましたし、実際にスクールに通いコーチングについても学習しました。
しかし、コーチングだけだと内省や行動方針の決定に対しての支援に留まることが多く、その後の行動まで支援できず、本質的な解決になっていないと感じていました。
また、コーチングのセッションテーマ(クライアントから受ける、考えたいテーマのこと)の多くが仕事やキャリアのことについてでした。
今の仕事が自分に合っているのか、自分はどんなキャリアを歩みたいのか、将来どんな風になっていたいのか。
そういったテーマでコーチングをすることが多く、内省支援や自己理解支援をやっておりました。
思った以上にこの部分に課題感を持っている人が多いなと思ったと同時に、コーチングの後の支援も出来ればよりビジョン実現に繋がるなと感じました。
内省や行動方針の決定からその後の転職支援まで一括で支援できるようになるために、”キャリアのプロ”となるべく、キャリアアドバイザーという職種を選びました。
3.自身の転職を振り返って思うこと
キャリアチェンジは覚悟が必要
①100件以上応募してようやく1社内定
めちゃくちゃ落ちました。
当時の予想でもここまで落ちるものとは考えていなかったです。
新卒の時の応募数より多分多いので、正直びっくりでした。
実際に転職活動における内定率(大体5% 20社応募して1社内定くらい)が一般的ですので、相場よりもかなり落ちてます。
(後で説明はしますが、そりゃあ落ちるよねと言う転職の仕方なので、しょうがないです)
②選考が進んだのは、軸ずらし(業界被り)1社、コーチング&熱量で1社
実際に2次選考以降に進んだのは、IT業界の転職エージェントの1社と、コーチング&熱量評価で1社でした。
(一次面接に進んだのは5社程度ありました)
ここで振り返って思うのは、「完全未経験の転職はハードルが高い」です。
2次選考以降に進んだのは、業界経験or個人活動を評価していただいた、のどちらかです。
転職先で必要となる経験をどれだけ現職等で積めているかは、転職活動において非常に大事です。
また、経験の有無に加えて、経験があることを相手に伝えることも同じくらい重要です。
相手にわかりやすく伝えるために自分は以下のように整理しました。
(1)現職での業務内容や業種を細かく棚卸し、志望企業と結び付ける
(2)これがどの程度出来るかが、転職活動に大きく影響する
(3)細かく棚卸しすれば、絶対に結びつけられるポイントが出てくるので、その部分をアピールする
③年収はもちろん下がった。
年収は50-100万円くらい下がりました。
未経験職種x未経験業務だったので、これくらいは当たり前かなと思っています。
ただ、前職と比べ自分次第で給料は上がりますし、上がり幅についても大きいので、自分では納得しています。
何より、自分が叶えたいビジョンのためにはベストな道だと思っているので後悔は全くありません。
ここで知っておいて頂きたかったのは、50-100万円の年収ダウンの覚悟が必要だということです。
(転職というのは、年収UPが普通ではありません)
特定のエージェントのみ利用したことの後悔
前段でも少し記載しましたが、私は転職エージェントを2社利用しました。
1社は大手の転職エージェント。
もう1社は、スカウトを送っていただいた転職エージェント。
結論から言うと、エージェントは複数使った方が良いです。
詳しく言うと、複数のエージェントと面談し、吟味した上で数社に絞る。
もしくは、今使っているエージェントに違和感を感じたら別のエージェントも使ってみる。
のが大事です。
私の転職活動を終えて振り返ってみると、別のエージェントを使ったのは良い判断でした。
(病院で言うセカンドオピニオンみたいな感覚で)
2社目のエージェントさんは熱量高く向き合ってくれていた感覚です。
書類の添削や面接対策、細かい連絡等しっかりやって頂き、この人に任せようと言う気持ちになれました。
一方、1社目のエージェントさんは、テキストでのやりとりが殆どで、面接対策等もなく、かなりドライな印象を抱きました。おそらく他の求職者の方の対応があり、お忙しかったのはあると思いますが。
他の求職者の方より、内定までのスピードや内定のしやすさで優先度が下がっていたのかな、と今となっては考えたり考えなかったり。
つらつら書きましたが、違和感を感じたら、他のエージェントの利用も検討してみるのが良いかと思います。
エージェントも人ですので、当然相性というものがあります。
相性が悪いとエージェントを信頼しきれず、納得感が薄かったり、選考スピードが上がり切らなかったり。
良い転職活動が出来なくなってしまいます。
「現職で出来ること」は全て試したのが良かった
現職でできることは全て試して転職活動に臨めたのは良かったです。
具体的には、キャリア相談や異動相談です。
自分のビジョンについてやそれに必要なキャリア、そして会社で実現積めるキャリア、会社として許容できる範囲等についてかなりガッツリ話させてもらいました。
また異動相談についてはかなり無理を言って、必要な年次に達していないのにも関わらず、異動願を出させてもらい、異動面談まで実施頂く事に。
その結果両方とも、会社として許容できないという判断になりました。
キャリア相談や異動相談をした結果、配属や体制は変わっていないものの、自分の中では「覚悟」や「ビジョン実現ができないという確信」が生まれたので良かったです。
そのことは、自分の表情や発言にも表れていたと思いますし、面接等でも聞かれていたので、やり切ったことについては、非常に良かったと思います。
キャリアチェンジの際にアピールすべきこと
コーチングをやっていたのは、アピールポイントになっていたと思います。
上記のことを一般化をすると、「キャリアプランに向かって行動できている&その行動をアピールできているか」になります。
具体的に行動できている点は良かったと思います。
コーチングとキャリアアドバイザーはかなり違うので、どのくらい活きているかは正直分かりませんが、面接官に自分の想いを伝えるのには充分だったかと思います。
ですので、自分の本気度を伝えるためにも、どんな行動/アウトプットが出来ているかは非常に大事ですし、キャリアチェンジに置いて、未経験だからこそ大事な一つの要因だと思います。
「挑戦/転職して良かった」ということ
前段でキャリアチェンジは大変だ、全然受からない、覚悟が必要だ、と散々怖がらせることを書いてきましたが、私の転職活動を今評価するとすれば、それは、「挑戦/転職して良かった」ということです。
100社以上落ちましたし、慣れていた環境も手放しましたし、年収も落ちましたし、人間関係も新しく構築しなければならないし、覚えることも多く大変です。
ですけど、自分のビジョン実現に向かって走れていることは幸せです。
走ることが出来ていない頃に比べたら、上記のマイナスなんて大したことありません。
本当にやりたいことがあるのであれば、キャリアチェンジになろうが挑戦した方が良いと”私自身”は思っております。
4.未経験転職をした私が求職者の方に伝えているポイント
ここからは未経験転職をした私が、「もし過去に戻ったら気をつけたいポイント」を紹介したいと思います。
職種or業種は経験しているものにする(軸ずらし転職)
職種&業種未経験だと圧倒的に選考の通過率が下がります。
100社以上落ちている私が言うので間違いありません。
まだ、職種or業種のどちらかだけ未経験であればかなりやりようはあります。(これを軸ずらし転職と言います)
叶えたい未来を描いた上で、軸ずらし転職で問題ないのであれば、軸ずらし転職にします。
自分の経験をもとに例を出すと、
私はIT業界のエンジニアで、人材業界も営業も完全に未経験でした。
直接人材業界の営業になるのはハードルが高いので、「IT業界の営業」や、「IT業界特化の人材営業」もしくは「人材業界のエンジニア」を狙って転職活動をするでしょう。
このような形で業界or職種は固定して、もう片方を希望するものにする。
これらは、業界知識や製品知識、業務知識が一定活かせるため、完全未経験より採用されやすくなります。
行動は早めに
完全未経験の場合、面接官はポテンシャルで評価します。
そしてポテンシャルというものは、年齢が若ければ若いほど評価されます。
つまり叶えたい未来があり、それが現在のキャリア上にない場合、早急に動き出さないと手遅れになる可能性がどんどん上がっていきます。
ですので、「この先変わる可能性あるから」と根拠のない想定をしているとゲームオーバになるかもしれません。
叶えたい未来があるのであれば、取りうる選択肢を洗い出しベストな道へ、早急に動き出した方が圧倒的に良いです。
業務内容or個人活動の棚卸し
未経験転職とは言っても、以前の経験が全く使えないと言うことは殆どありません。
細かなことでも良いので、転職先で使える経験を整理しておくと良いです。
活かせる経験は少なく小さいものかもしれませんが、転職活動においては大きな価値になります。
現職の業務内容や個人での活動(副業等)を細かく棚卸して、転職先の業務と結びつけます。
熱量の高いエージェント選定
今の記憶を持ったまま転職活動前に戻れるのであれば、エージェントの吟味に力を注ぎます。
保有求人数だけでなく、どのくらい自分に向き合ってくれるか、熱量高く支援してくれそうか、という観点で選ぶかなと思います。
エージェント選びは相性の部分も大きいので、明確な選定基準を作るのは難しいですが、以下の観点は必ず見ると思います。
(1)どのくらい相手のことを考えて行動してくれそうか(直感で判断するしかない)
(2)どのくらい自分のwillに寄り添ってくれるか&実現可能性が高い道を提案してくれるか
(3)面接対策にかけてくれる時間や工数
(4)連絡の頻度
この熱量の部分が転職活動全体の質を上げてくれると思っています。
求人がたくさんあったとしても、書類や面接の質が低かったらもちろん落ちます。
その部分のフォローであったり、連絡が遅かったり、日程調整の後連絡がなかったり。
選考以外のところでストレスが多かったので、熱量の部分も大事にしたいですね。
初回面談の時のフィーリングやぶっちゃけた話で確認しながら、支援を任せるエージェントを選ぼうかなって思ってます。
5.今働いている職場について
自分が転職する時にGOALSを知っていたらここに相談したかった
自分の転職活動を振り返ってみた&GOALSのサービスを改めて考えてみると、
GOALSは自分が不満に思っていた部分は解決できるサービスになってるな、と感じます。
一人一人の理想の未来やそこに至るまでの道の提案。
まだまだ満足はできないが、結構いい感じになってきていると感じます。
自分が過去に戻ったら以外にもGOALSを選びそうだなー。
大手のエージェントと面談して、その後に2社目として面談して、結局GOALSなんてのは容易に想像できます。
長々と記載しましたが、「最適なキャリア選び」は簡単ではありません。
もしも未経験転職についてお困りの方がいらっしゃいましたら、是非私にご相談ください。