[Karpaty/カルパティ]ポーランドの急行アルプスに乗ってきた(TLK53170)
日本では昔登山客向けに夜間急行列車「アルプス」が走っていたそうです。ポーランドでは現代でも登山客向けの夜行列車が走っています。それが「カルパティ」です。
今回はワルシャワからポーランドのチェコの国境付近の山岳リゾート地ザコパネまでカルパティに乗ってきました。その様子を紹介します。
カルパティは19時ごろにグディニャを出発し、グダンスクなどを経てワルシャワ、クラクフを通りザコパネに向かう列車です。列車番号はTLK53170です。
まずチケットの取り方ですが、pkp(ポーランド国鉄)のページからeチケットを購入できます。「えきねっと」でサンライズ出雲/瀬戸を指定してサンライズの切符を買えないのと同じで、列車を指定して検索はできないですが、出発時間と出発地、目的地を入れるとでてきます。最大の難関は支払いでして、日本のカードはネットではとくにリジェクトされるものがあります(楽天カードはリジェクトされましたが、ぺいぺいカードはだいじょうぶでした)。海外旅行ではvisaカードを何枚かもっておくにこしたことはありません(ちなみにアメリカンエクスプレスはポーランドではほぼ使えませんがキャッシングには使えました)。eチケットは印刷しておくと車掌さんがスタンプを押してくれました。
席の種類は一等、二等、一等寝台、二等寝台、三等寝台となっています。
ワルシャワ中央駅は23時12分に出発します。号車はチケットに表示されています。車掌さんに聞くなどして自分の号車を見つけましょう(ホームに表示はない)。
三等寝台の様子はこんな感じです。コンセントはコンパートメントに一つしかないので他の人が充電していたら、譲ってもらわないと充電できません(Cタイプのたこ足配線をもっていればわけあえますが、、)。写真に写っているのはテーブルで、開けたら洗面器になっているとかではないです。
各寝台には読書灯がついています。
アメニティはタオルと石鹸、アルコールティッシュがありました。また、バームクーヘンがついていました。残念ながら、食事のサービスはなく、食堂車もついていないようです。事前に食べておくか買っておいたほうがいいでしょう。
ポーランドでよく見るEP09型の電気機関車に牽引された客車列車です。定期運航の客車列車がほぼ絶滅してしまった日本から来た者としてはかなり珍しい感じがします。pkpのintercityの列車で重連で客車を引っ張っているものもワルシャワで目撃したことがあり、鉄道マニアなら卒倒するでしょう。
ワルシャワ駅を出発すると、寝台のほかの人は早く寝たいようで、電気を消していいかとわれました。読書灯の存在に気づいていなかったため、きがえるまでまってくれといって多少迷惑をかけてしまいました。事前に着替えておくのが理想ではあります。
ワルシャワを出発すると、3時44分ごろにクラクフに到着します。3時15分くらいに車掌さんが起こしに来てくれました。
現在、ザコパネ駅の改良工事のため、クラクフ-ザコパネ間はバスによる代行運転になっています。寝ていたいところですがクラクフで午前3時におきて乗り換える必要があるわけです。多くの人がザコパネに行くバスに乗り換えるのでついていけば大丈夫でしょう。
クラクフの長距離バス乗り場はGoogleマップに表示されており、駅の表示にもあるのですぐわかります。代行バスの乗り場にはハイキングに行く人たちが集まっているのめだちます。
バスが何台か来ているのですがどのバスに乗ればいいのかが問題となります。チケットにはバスの番号が書いてありますが、バスに番号は表示されていません。運転手さんにきくとゆびさして教えてもらえました。
バスの号車が同行者と別になってしまうような悲劇も発生しているようです。
ベンツのバスですが充電はできませんでした。
バスは6時頃にザコパネに到着します。
さて、ここからがまた厄介です。まずザコパネ駅が工事中でロッカーもトイレもありません。もちろんレストランも空いてません。トイレは電車で済ませておきましょう。
途方に暮れつつ、大カスプロヴィ山のロープウェイ(8時からやっている)にいくつもりだったので、そのふもとのクズニツェのバス停までいくバス乗り場まで歩きます。クズニツェ行きのバスはここ
からでています。運転手さんからチケットを買えます。
クズニツェから大カスプロヴィ山行きのロープウェイに乗ろうとしましたが、なんと休みでした(´;ω;`)。
そこで7時台でもやっているカフェがあったのでそこで朝食を食べました。装備がなかったのと、シマノフスキ博物館にいって12時30分のバスでクラクフに戻るという強行日程だったので、その後行けるところまで登って行って、ホテルがある開けたところまでいって引き返してきました。
そのほかにも川と自然を見ながらあるける遊歩道もあったようです。
まさに上高地ですね。
そのような山岳リゾートまで、ポーランド人は装備をもって夜行列車をつかって各地から集まってきています。日本人は皆無で、装備もなかったのであの日本人、こんな装備で大丈夫か?という目で見られました。
皆さんもポーランドの急行アルプスでザコパネにいってポーランド人の休暇を体験してみてはいかがでしょうか。
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