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はじめてのマネジメント業

ヘイ(当時はコイニー)に入社して3年半経って、先月からSTORES 決済 バックエンドチームのマネージャという役割(正確にはプレイングマネージャ)を担うことになりました。
社会人で初めてのマネジメントのお仕事なので、今の新鮮な気持ちを残しておこうと思います。

マネージャになるまでの経緯

前任のマネージャが2021年9月に退職して、その後はチームの合意でマネージャなしでやっていこうとなっていました。その当時、やってみたい気持ちはあったものの立候補する勇気はなかったし、エンジニアリングスキルを伸ばせないのでは?という気持ちがあり避けてました。

時が経ち2021年11月5日(金)、EMのsa2daiから「プロダクト引っ張っていったり、チーム作っていったりするの向いてそうだけどマネージャやってみない?」という打診がありました。
「自分はやれるのか」、「何をどうやっていけばいいだろうか」みたいなことを考えながら週末過ごして、月曜日にやるという回答をしました。こんな感じで返事をもらえてだいぶ心が楽になりました。

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やると決めた理由は次の通りです。

1. エンジニアリング以外の新しいチャレンジをして人間としての幅を広げたい
2. 人を見るのがすき
3. 愛着のあるプロダクトだから引っ張ってみたい

1については、3年前くらいから思っていることです。
行きつけの洋服屋の店主やファッションデザイナー、飲み屋で知り合った人など、会社でもエンジニア界隈でもない自分が所属しているコミュニティ外の人と関わる機会が増えて、エンジニアリングスキルってほぼ活かせないし人間としての幅ってめちゃくちゃ大事だなと強く感じるようになりました。(もちろんエンジニアリングスキルの向上は必要だからやり続けるし、この方たちは専門性もめちゃくちゃ高い)

やると決めてから

マネージャの役割を知るために、この本とブログを読んでとても学びになりました。
「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス――テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド」
「意識低いエンジニアリングマネージャーを目指してやったこと」

読んでて1番心に刺さったのは、「エンジニアの上位互換ではない」という言葉です。
チームの中で最も優れたエンジニアリングスキルが必要と思っていたので、とても気持ちが楽になりましたし、テックリードは兼務しないから確かにそうだなと納得しました。

行きつけの飲み屋のオーナーから、マネジメントするときのアドバイスをもらえたのも心強かったです。

- マイクロマネジメントしない
- 我慢
- 思っていることは最初に全部言う
- メンバーの欠点を直すことはあまり考えず、いいところを活かして事業をよくしていけばいいのでは

他にやったことは、マネジメント業をするため、精神的な余裕を持つために持っている仕事を剥がしていきました。
性格的に120%のタスクを持ってるほうがやりやすくそれくらい持っていたので、すぐに終わりそうなものは終わらせて無理そうなものは他のメンバーに任せました。

マネージャの見え方で意識していること

マネージャという役割に対して「何してるかよくわからないけどとりあえず忙しそう」、「肩書きあるし組織図上えらく見えちゃいそう」と思ってました。

このように思われないように次のことをやっています。

1. 情報は早い段階で伝える
伝えるとまずいことは除きますが、「こういう案件入ってきそう」とか「会社のあの制度こうなりそう」みたいなことは、伝えられる粒度になった時点で伝えるようにしています。
マネージャとしてやっていることが見えやすくなると思いますし、情報源を探したりどれくらいの粒度なのか判断したりできるメンバーなので情報量増えても問題ないとは思っています。

2. プロジェクト級のタスクにアサインするときは理由まで伝える
アサイン理由がわからない状態ってよくないし、理由を伝えるようにすることで、単に手が空いてるからアサインするということができなくなります。
続けることで、個人・チーム・プロダクトの成長に繋がる気がしています。

3. 接し方を変えない
「急に綺麗なことしか発言しなくなった」とか「呼び方変わった」とかは距離感が遠くなったように感じて、えらく見えちゃう気がするので変わらないように心がけてます。

4. チーム内外からの問い合わせを率先して拾う
正確には、1番に拾える状態にしておく、取りこぼさないようにするです。チームの成長を阻害したりタスクが増えすぎちゃったりしないように取りすぎないようには気をつけています。

5. マネージャとして決めること、エンジニアとして決めることを明確にする
先に書いたように、テックリードは兼務していません。技術選定やアーキテクチャ選定など、1エンジニアとして相談には乗るけど最終的な判断をするのは自分とは限らないことを明確に伝えるようにしています。その時々で適した方が判断すればよいと思っています。

最後に

エンジニアリングにもっと時間を使いたいと思ってはいるものの、プロダクトやチームの成長のために人を増やすことが今は最も重要なので、採用活動に注力しています。
GRASさんから個人でお仕事をいただいてアプリケーションコードのリファクタリングやインフラ改善をやっているので、エンジニアリングは常にやっています。

1ヶ月半経って、マネージャするまで見えていなかったことが少しずつ見えてきました。

思ったよりも長くなってしまったんですが、数ヶ月数年して初心を忘れた頃の自分へのいいお便りになった気がします。

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