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「悪法もまた法なり」

「科学」と「技術」(14)

アテネからは「異分子」と見做されたソクラテスは、兵士として戦争に従軍した時以外、生涯アテネから離れることはありませんでした。

後の裁判の結果である死刑の宣告を受けて牢獄に入り、しかしながら仲間たちが脱獄の手筈を整えてくれた時でさえです。

それだけ"アテネに愛着があった"というだけではないはずです。

牢番を買収し脱獄を勧める友人に、彼はこう言います。

「もし、冥界の王ハデスが、『お前は、アテネで死刑の判決が出たのにも関わらず、それを逃れてここに来た。お前は、"冥界の掟"の兄弟である"アテネの国法"を犯したのだ』と言われた時、私は冥界の"神"に何と"弁明"すれば良いのか?」

「悪法も法なり」の語源です。

僕の拙い文章ではこの"感動"を伝えることが出来ません。🥲

ソクラテスの「弁明」

とっても"薄い本"です。

読まれてない方は、是非手に取って読んで頂ければと強く、お願いします。🙇‍♂️

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