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がん骨転移?

昨日、膀胱癌の骨転移を危うく見逃しかけたので、がんの再発チェックを慎重に行っていた。すると、椎体に円形の病変らしきものを発見。

すぐに、上級医に相談したところ、骨転移ではなく、シュモール結節だと教えていただいた。

シュモール結節とは、上の画像のように、椎体にできた結節のことだが、基本的には、椎間板に押されてできるものである。椎間板が脊柱管方向に飛び出すと椎間板ヘルニアとして知られる症状を引き起こす。この椎間板が頭尾方向に飛び出して、長い経過の中で少しずつ骨を圧排して形成されたものがシュモール結節である。特徴としては、長い経過をたどるので結節の周りに骨硬化像を認める。

転移を見逃さないよう注意することはもちろん大事だが、患者様を不安にさせないために良性変化の知識も重要だと痛感した症例であった。


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