「知らない人んち(仮)」第1話~第4話
0話からの続きのシナリオ、全話考えました!
よろしくお願いいたします◎
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【設定】
アク・ジェミ・キャンの3人は、12月にあるコンテストに向けて撮影をしていた。撮影のテーマは、『占星術を利用して入り込んできた宇宙人。』
<配役>
アクとジェミ:宇宙人役。
キャン:家族を宇宙人に取られる人間役。
<家のセット>
<撮影のシナリオ>
宇宙人役のアクとジェミが、キャンの家にいきなりやってきて、家を乗っ取ろうとする。人間を研究・観察し、ゆくゆくは体を入れ替え、住人としてその家に住むことを思いついたのである。
全員を人質に取ってしまっては周囲の人間に怪しまれてしまうと思い、キャンだけを残し、残りの母親・父親・弟を人質に取ることに。
キャンは家族を人質に取られ、暗室(×の部屋)に入れられる。そして、飼っていた犬は、泣き叫ぶのがうるさく、宇宙人の癇に障ったので、殺される。そして、土に埋められる。
と、犬を埋める内容まで考え、アクは、この芝居に宇宙人からキャンを救う人間役が必要だということに気づく。
アク、「この芝居にもう一人必要だな。」と思う。
そこで、ジェミに頼む。
「もう1人の役者を探すのを手伝ってくれ!犬を土に埋めるシーンを撮るから、そのまま待機しててくれ。」
(0話でアクが袋を取りに行ったシーンは、カメラを回収しに行っていた。)
そして、キイロは、ジェミを発見する。
3人が住む家に入った瞬間から、3人の撮影が開始される。
(この内容は、第1話の冒頭に入れる、もしくは、3人がキイロに説明するときに使う。)
-第1話-
**和室**
和室のふすまが突然開く。
キイロ、慌てて子供が書いた絵を隠す。
アク、その行為を気づいているが、気づかないフリをする。
アク:「ごはん、買ってきましたよ。お腹すいてませんか?よければ、食べませんか?」
ぐう~~。キイロのお腹が鳴る。
キイロ:「あ・・あはははは。そういえば、朝から何も食べてませんでしたあ。・・じゃあ、お言葉に甘えても、いいですかあ??」
アク:「はい、ぜひ。他の2人も呼んでみますね。」
キイロ、絵を折り畳みカバンの中にしまう。
**リビング**
キイロ:「うわーーー!美味しそうですねえ!中華なんて、久しぶりに食べる気がしますう!!あれ?ジェミさんは?」
アク:「あ、ああ。なんか用があると言って出かけて行ったよ。」
(ジェミは、0話の暗室の前で制御不能になりかけたので、別室で修整中。という設定。)
キイロは不思議に思う。(玄関の音、したかな??)
キャン:「こんなに美味しそうなご飯があるのに、ジェミちゃん、もったいないよねー!ま、私達3人で食べちゃおー!さ、キイロちゃん!食べて食べて!」
キイロ:ぐう~~~。「ありがとうございます!!!・・う~ん!美味しい!!」
キャン:「よかったー!私も食べていいですか?アクさん。」
アク:「ああ、どうぞ。」
キイロ:「・・・。(関係性に怪しむ)」
(このように、会話の中から3人の関係が怪しいことをキイロに思わせる。)
食事の終盤、バタン!!という大きな物音が暗室から聞こえてくる。
キイロ・キャン:「キャっ!!」
キイロ:「今の音、なんですか?」
アク:「・・え?なにか聞こえましたか?ねえ、キャン。」
(動揺しながら、答える。)
キャン:「え、う、うん。何も聞こえなかったと思うよー!」
キイロ:「・・・。」
アク:「さ、そろそろ部屋に戻りましょうかね。お腹も膨れましたし。」
アクとキャン、それぞれの部屋へ行く。
キイロ、それを見計らい暗室(×の部屋)へと向かう。
部屋の扉を開けようとする。
-第1話、終了。-
-第2話-
**暗室**
キイロ、暗室の扉を開けようとする。
後ろから声をかけられる。
キイロ、振り向く。後ろに、ジェミの姿が。
ジェミ:「なにしてるの?」
キイロ:「あ、え、あの・・。・・帰ってきてたんですね。」
ジェミ:「ええ。・・もしかして、暗室を開けようとした?」
キイロ:「え?」
ジェミ:「前にも言ったよね?暗室に光を入れるってことは・・。(前回と同じフレーズを言う・行動もする。)」
キイロ、ジェミに対して狂ってると思う。
(ジェミは、また制御不能になりかける。(設定))
キイロ:「あ、はい、もう開けません。すみません。」
**和室**
キイロ:「ふう。でも、なんで、あんなに拒否されるんだろう?暗室からの音、気のせいじゃないよね?それに、ジェミさんは、いつ帰ってきたんだろう?この家、謎が多すぎる。でも、もうあの暗室には、普通には、入れないなあ。」
そう言って、部屋をうろうろしてみることに。
**リビング**
リビングには、アク・キャン・ジェミ、3人の姿が。
キイロ:「あ!あ・・あのー、あ!占星術お好きなんですね?」
(まさかリビングにいると思わず、慌てて会話をする。)
キャン:「あ、うん。そうなのー。私の家族が全員スキでねー。」
(アクの目を気にしながら、話す。)
アク:「そう、それで、ボクは、その占星術のスペシャリストでね。」
(キャンのセリフを遮るように話しだす。)
ジェミ:「私は、そのアシスタントをしてるの・・」
キイロ:「あ、そうなんですかあ。」
(こういう会話から、キイロは、3人の関係が怪しいと確信に変わる。)
ちらっと、キッチンの奥を見る。
キイロ、屋根裏の存在を思い出す。
3人が寝静まるのを待ち、屋根裏に侵入する。
3人が寝静まったあと、キイロ、屋根裏に入る。
そして、屋根裏の床が落ち、キイロ、暗い部屋に落ちる。
(屋根裏の配線は、撮影のためのカメラの配線。)
その落ちた場所が、『暗室』だった。
キイロ:「いてて・・。・・あれ?これ・・」
-第2話、終了。-
-第3話-
屋根裏から落ちた、キイロ。
キイロ:「え?・・これ。」
そこには、椅子に縛られグッタリした様子の人(人質に取られたキャンの家族(人形))が。
キイロ:「もしかして、これ・・」
一瞬怖がり、たじろぐ。
助けるよりも、まず、撮影を開始するキイロ。
キイロ:「これは・・どういう事?面白い展開・・!」
グッタリした人の様子や、周りの部屋の様子など、くまなく撮影をする。
キイロ:「これは・・いい報告ができそう・・。」
ひと通り撮り終えた後に、グッタリした人に声をかける。
キイロ:「大丈夫ですか?」
(わざとらしく。心通ってない感じで。一応、肩もゆする。)
すると、バタンっ!と倒れる。
キイロ:「キャッ!・・え?これ、人形?」
(この様子も3人は見ていて、撮影もしている。キイロに人質が人形であるとバレたので、3人はすぐさま暗室の扉を開ける。)
バタンっ!(暗室の扉が開く。)
アク:「キイロさん。」
キイロ:「わっ、す、すみません!!!!」
アク:「撮影のご協力ありがとうございます!」
キイロ:「撮影・・。」
キャン:「そうなんだあ!私たち12月のコンテストに向けて、この家で撮影してたの!」
アク:「そうなんですよ。僕たち、もう一人演者を探してて、ジェミにオトリになってもらったんです。」
ジェミ:「キイロさんが、私に、話しかけてくれたおかげで、無事撮影できることができました。」
キイロ:「・・・。」
アク:「いやあ。ほんと、キイロさんには、感謝しかないですね。」
キャン:「・・あれ?キイロちゃん?」
キイロ:「では・・もっと面白いもの撮りたくないですか?」
アク・キャン・ジェミ:「え?」
キイロ:「私がなぜあなた達に話かけたと思いますか?」
アク:「それは、Youtube の撮影をしてて、たまたま通りかかったんですよね?」
キイロ:「そんなたまたま通りかかると思いますか?私が話しかけるまでに、どのくらいの時間がかかってますか?」
キャン:「えーと、たしか・・3日くらいかかったよね?」
キイロ:「それまで誰も話かけてこなかったのに、急に話しかけてくるなんて、少しおかしいと思いませんか?しかも、あんな路地に。」
アク・キャン・ジェミ:「・・・。」
キイロ:「ずっと、見てたんです。あなた達のことを。」
アク・キャン・ジェミ:「え?」
キイロ:「宇宙から、あなた達のことを観察していました。そして、観察しているうちに、あなた達は、12月のコンテストのために撮影をし、そのために、セットの家を探していることを知りました。だから、私、作りました。あなた達のために。宇宙から。」
アク・キャン・ジェミ:「・・・。」
アク:「え!待ってくれ!じゃあ、俺たちがキイロさんのことをだましていると思っていたけど、本当は・・」
キイロ、微笑む。目がキラーンと輝く。
(今まで人間になりすましていたが、ここで本性を現す。)
キイロ:「あなた達は、宇宙人が地球を侵略すると考えたんだね。そして体ごと乗っ取って地球人になりすますと・・とても興味深い発想だね。」
アク・キャン・ジェミ:「え!!??」
-第3話、終了。-
ー第4話ー
キイロ:「でも、我々、宇宙人は、そんなこと、しない。侵略したり、人間の身体を乗っ取るなんて、人間の想像にしか過ぎない・・!」
アク:「・・・。」
キイロ:「でも、研究材料としては、いいものが手に入った。これを宇宙に持ち帰り、報告しようと思う。」
キャン:「そんなことしてどうするの?」
キイロ:「人間が宇宙人に対して思っている創造をいつか覆せる日がくることを願いながら、これからも研究を続けるよ。
我々、宇宙人は、人間の移す鏡。我々は、人間が思い描くように、姿・形を変えることができる。そんな風に邪悪な心を人間が持っているうちは、宇宙と一つになることなんてできない。
宇宙から観察し、時には下に降りてきて対話し、そうやって、これからも人間と宇宙との境をなくしていこうと思うよ。
このようなことをしているのは、私だけではない。他の地域にも、いるんだ。我々の仲間は。我々は願っているよ。君たちが平和的な生き物になる日がくることを。
とりあえず、今回は、いい収穫があったので、立ち去るよ。さようなら。」
-完。-