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書評_戦い抜くメンタル_著:遠藤保仁・ツジトモ_Chapter4

プロダーツプレイヤーの鈴木勇気です。
メンタルスポーツ言われるダーツは技術だけでなく、心を鍛えることが必要。
ということで他業界のトップアスリートの知恵と考え方を身に付け、ダーツに活かすために、これはダーツに応用できる!ものを紹介していきます。
読んでくれたあなたのダーツライフを充実するきっかけやヒントになれたら嬉しいです。

戦い抜くメンタルってどんな本?

人気サッカー漫画『GIANT KILLING』の読者だった遠藤保仁。
この作品を読み直し、主人公の達海猛をはじめとするキャラクターたちと自分を重ねながらサッカー選手としての人生を振り返る。
プロデビューから、日本代表。そして現在。
“ジャイキリ”で描かれるシーンに合わせながら、自身の記憶や思考、目指す未来などをまとめている。
プロとしての初出場・初ゴールの記憶、日本代表初選出、サッカー選手に必要なもの、才能とは何か、プロとしての覚悟、サッカー選手としての分岐点
移籍の決断、監督への道 etc.
遠藤保仁のサッカー選手としての生き方
そして、戦い方を詰め込んだ一冊。〜Amazonより〜

本の目次

遠藤保仁 × ツジトモ スペシャル対談
Chapter1・自身の記憶
Chapter2・プロとしての意識
Chapter3・チームの在り方
Chapter4・戦うための選択←今回はここ
Chapter5・描く未来

Chapter4 戦うための選択

プロとして長い年月を戦い抜いていくためのヒントがたくさん詰まっているチャプター。好きだけでは乗り越えられない壁をどうやって超えていくのか?どんな考え方が大切なのか?

自分の限界を越えるために

「どんなに頑張ってもメッシにはなれない。長所を伸ばし、短所を減らし”今”の自分を超えたい」

プロの選手であれば尚更だと思うのですが、自分より強く上手い選手がいたら、その選手よりに強くなって試合で勝ちたいって思うんじゃないですか?ダメなのが、どんなに強い選手と戦うときでも戦う前から「この人には勝てないや」って諦めモードになること。そんな必要はまったくなくて、むしろそんな考えだから勝てないんだと考えた方がいい。
そして戦いに勝つのは対戦相手ではなくて”今の自分”に勝つことが最優先で最重要なんです。他人とは比べることはなく、自分の長所を伸ばし、もっと魅力的な選手になることが大切

すべてを支配してしまう疲労感

「試合中、体が重いなと感じることはよくある。そう感じても、”とりあえず”頑張るだけ。相手にその状態がバレなければいい。疲れた後の自分へのごほうびは大好物の海ぶどう!」

体がキツいと思ったらどうするのか?→その状態を受け入れる。「まぁ別にいいか。重いままで」・・・ってそんなんあり?試合中に試行錯誤して軽くなる方法は探さないんですって。その時にできることを頑張ればいい。最終的には気持ちの問題って言ってます。この辺りの考え方もメンタルが強いといわれる由縁なのかもしれない。
常に「楽しく過ごせていたら、それでいい」と自分が心地よいように楽しく過ごしていれば、疲れも自然と回復するのでは?と。
栄養学と解剖学とは一切関係なく、自然体で過ごすのがいいって思えるのが羨ましい。
その状態を受け入れるってダーツの試合中でも、大切なことなんだと思うんですよね。入らなくなってくる要因に疲れと緊張からくる集中力の低下。入らないことによる焦り・・・。そんな状況になったら、まずは自分の状態を受け入れる。そして今自分にできることに集中をする。できないことをしようとすればするほど深みにハマって、どんどん焦っていきどんどん入らなくなっていく・・・

挑戦者マインド

「挑戦者マインドは、プロにとって欠かせない要素。常に、今よりも上を目指す意識を持っていなければダメ」

上位者はその地位を守るために努力をして下位に足掻くものは這い上がろうと努力をする。一番怠けやすいのは中位者ではないか?と。なんか分かる気がする・・・
追いかける方と追いかけられる方ってどっちが気持ち的に大変なんだろう?個人的には追いかける方な気がするんだけど、気持ち的に余裕があるのは、追いかけられる方な気もする。だって勝負の世界で勝ち負けに絶対はないんだから、どんなに強い人だって負けることはあるし。そう考えられるといいんじゃないかな。そういられれば、対戦相手は「あの選手に勝てるかも?!」って勝ち負けを意識して勝手に崩れる可能性も・・・
ミックさんの強さの秘訣のひとつはこの”挑戦者マインド”なんだと思う。
なぜそう思うかというと、ダーツの戦うステージに関していうと毎年のように幅を広げているから。それこそ今の自分の実力では勝てないレベルだったり、やったことのないことを始めたりしている。perfect時代にスティールを始めて、TDOのSDivのチームに入ったり。海外の試合にも積極的に出るようになってWORLD、PDCAsianツアー、ヨーロッパの試合にも挑戦し始めたし、今年はFIDOのツアーやリーグにも出るように。常に試合に出ている気がする。
きっと賞金を稼ぐというよりも知らない土地で知らない人と試合をしたり、戦ったことのない選手と対戦したり、勝ったことのない選手に勝つことが楽しんだろうなぁと。単純にマンネリ防止なだけかもしれないけど。