1.「いいこと」だけを信じよう。

こんにちは、ボクです。

今年の元旦といったら
ボクにとってなんだけれど、
それはそれはとても素晴らしいものだった。
なんたって初詣でひいたおみくじが
「大吉」だったのだから。


自慢じゃないけれど(ほんとうにまったくもって)
ボクはこれまで「大吉」を引き当てたことは
片手で数えるほどしかなかったような気がする。

それが今年は「大吉」。
早起きした甲斐があったというものだ。
ありがとう、ボクの一年はきっと素晴らしいモノになるはずだ!
みんなにこのハッピーをわけてあげたいくらいだね。

なんてすこし有頂天になりながら、
おみくじを読み進めていたんだけど
だんだん様子がおかしいことに気がついた。

まず、待ち人はこない。
失せ物は見つからない。
商売は忍耐で乗り越えよ。
健康もどうやら雲行きが怪しい。


と、まあこんな調子でなかなか辛辣なことが続いていた。
どうやら、大吉とは全方向いいってもんじゃないらしい。
というかボクがひいた「大吉」ときたら
あっちもこっちもこんな調子で、
どう見たっていい感じには程遠い代物だったんだ。

ボクはすこし憤慨した。
どうしよう、小枝にしばりつけてやろうか。
なんて思い始めたところ、
ある一行がぽんっと目に入り込んできた。

家庭:円満

そのたった二文字で、
ボクはそのできそこないの「大吉」を
財布のいいところにいれてやることにした。
家庭は円満、たいへんけっこうだ。
家庭は基盤だ、生活の基盤なのだ。
それらが円満ならばいうことない。

健康には気をつけよう、いい忠告だ。
商売だってボクが頑張ればいいことで、
失くしたものはいらなかったモノなんだろう。
待ち人は来ないなら先にいく、いつか会えるだろう。

ボクはいいことだけを、信じる。
たとえば残りの9割が悪いことでも
いいことだけを信じてしまう。
そうしたら案外残りの悪いことは
さっぱり忘れられてしまうものなのだ。

これが逆だったらどうだろう。
悪いことばかりを信じていたら
すこしのいいことも見逃してしまいそうじゃないか。
悪いことばかりを信じていたら
なんだかクヨクヨしてめげてしまいそうじゃないか。

それはなんだかあまり気持ちのいいものじゃない。

それよりはやっぱりたった1割の「いいこと」で
喜べてしまう自分の単純さを祝いたい。

2016年元旦にひいたおみくじは
大吉のカザカミにもおけないやつだったけれど
ボクはこいつのいいことだけを信じて
一年財布と共に連れて歩こうとおもうよ。

家庭は円満、そのことばを信じよう。
よろしくたのもう。期待してるぞ、ダイキチ。


それではまたね。


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