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NASへのバックアップで超特大のやらかしを…

悲劇はNASの「差分バックアップ」という言葉の理解を間違えたこと

 普段,私は仕事部屋に研究や授業の資料を全てNASに入れて,職場内どこからでもアクセス出来るようにしておりました.これ自体はとても便利な方法ではありました.外部からの不正アクセスへのセキュリティもこまめに更新して,それなりに対処はしておりました.
 …が,ヒューマンエラーはひょんなことから発生しました….

 使用していたBuffalo社のNAS(LinkStation)にm.2 SSDのドライブを外付けし,OutlookのメールデータをSSDに入れておき,普段は高速アクセス,毎日深夜に完全バックアップをとるようにしていました.
 ところが,このバックアップが遅い.時には,昼の仕事時間帯に入ってもOutlookメールデータが開けなくなる位になっていたため,バックアップ頻度を週1回日曜の深夜に設定変更.その際,バックアップの設定を「完全バックアップ」から「差分バックアップ」へを変えました.

 そして…悲劇に気付いたのが日曜日の昼間.実験室内にて仕事のデータを開こうとした際に…開けない.あるはずのデータがない.NASに残っているのはメールデータのみ………!!!???

 …やっちまったーーーーーーーー!!!!!

 すぐに仕事部屋(個室)へ行き,NASのバックアップ設定をすぐさま解除し,NASのフォルダ容量を確認するも,今までと比較して2TB以上もガランと空いている表示が….更に,NASのデータ復元方法を調べるも,成すすべ無し.

 …私は「差分バックアップ」を「ファイル単位での差分バックアップ」と勘違いしていました.差分バックアップの正体は,「フォルダ構成単位での差分バックアップ」でした….更に,保存先フォルダの中身はまっさらに消されるおまけつき….完全に自分のうっかりです.ヒューマンエラーです.

失われたもの,残ったもの

 この件で失われたものは

  • 教員転職後約8年分の授業データ,研究データおよび転職時の業績書類一式

  • スマホの写真および動画のバックアップデータ一式

です.NASの容量にして約2TB.
 逆に,生き残っていたのは

  • メールデータ(ほぼ全て)

  • 今年の卒研生の実験データおよび解析データ

  • 最新の査読論文の掲載稿と図データ

のみ.奇跡的にGoogleドライブに保存していたデータ達がかろうじて生き残っておりました.

 …もう,とにかくショックしかありません.自分の責任とはいえ,これは辛い….10年に一度あるかないかの特大なやらかしでした….

 …あ~~~~~~~~~…orz