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【アクリル画】「rotten egg」振り返り / 初めてのシーリングワックス

ポーリング、私の求めていた表現に一番合ってて凄く楽しいかも!

先日ついにずっとやってみたかったポーリング用メディウムを買いまして。
薄手の大き目ビニール袋等部屋を汚さないように備品も買い足して、いざ!という事で挑戦していたのですがなかなかこれが難しい。

メディウムと絵の具の濃さの調整に手間取って、何だかんだ「これだ!」という絵が出来上がるまでかなりの量の絵の具とキャンバス、メディウムを浪費した気がします。まあやってみないとこればかりは分からないから仕方ないんですけど・・・。

今回の制作コンセプトは「腐った卵」
なんつーもんをコンセプトに掲げているんだ、という感じですがまあ感性に従って描いた方が楽しいので、そこを目指して諸々調整。

試行錯誤すること数枚、やっと納得できるものが出来上がりました。
模様のバランスは完璧(当社比)、あとは仕上がりの色がどうなるかで絵が没になるか採用になるか決まるところだったのですが・・・

乾燥1日目、表面が固まって色相が見えてきて「これは良い感じ!」と自信を持って送り出せる感じのものが出来上がりました。

これね、肉眼で見ると思ってる以上に「腐った卵」感が出てます。画面にハエが寄ってきそうないい腐敗具合です。

「rotten egg」 20角

んで、完全乾燥が終わり仕上がったのがこちら。
幾何学的なポーリング特有の流動感とか瑞々しい水の流れ、生々しい色が良く出たんじゃないかと思ってます。

当初からこの模様になる予定は勿論なく、いつも通りのぶっつけ本番。
絵全体のコンセプト自体は決まってるとはいえ流動するメディウムは自分の意思通りにすべてコントロールできるわけでは無いですから、この偶発的に生まれた作品というのは自分の作品制作における信条にぴったりで本当に楽しく描くことができました。

不確定要素のパーセンテージがかなり高く、色調がかっちり噛み合っても失敗することも多々あってそこもまた味わい深い。

絵の具の自然な流れで生み出された色の流れは本当に美しいです。

自分が描いてはいるけど本当の描画をしているのは色水たちで、彼らの意思と偶発性、そこに自分の感性に見合ったものを見出すというのは非常に有意義な体験でした。

ちょっと言葉にするのは難しいけれど、要は楽しかったって事です!

楽しく取り組めるのは何事も良い事です。
好きこそものの上手なれ、まだまだ拙い表現でもきっと作品に取り組むごとに表現は無限に広がっていくでしょう。

でも今は、この色彩を存分に楽しんでいたいです。
もしお手元に取ってくれる人がいたら、少し名残惜しさもありますが丁寧に梱包して送り出してあげたいと思ってます。

今は25cm角の60サイズ対応段ボールなんてあるんですね、この絵のサイズにはぴったりなので近日中に仕入れておきましょう。

今日も楽しい良い色に出会えました、また美しい色に出会えますように。

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そういえば、先日売れた絵に初めて封蝋をしてみました。

このセットを以前フォロワーから買ってもらいまして。
使おう、使おうと思ってるうちに時間があっという間に過ぎてしまった。

これは今使わないと一生怖がって使えない!と勇気を出して拙い手付きでモタモタとロウを溶かして、ぺたり。

へ、へたくそ・・・!
多分これロウの量が多いのかな、上下にもったりとはみ出しちゃった。
それとも実際は皆こんなものなのでしょうか、比較対象が居ないので全然分からない・・・。

でも、雰囲気は素敵ですね。
シール台紙に円形の型で均一に作ってから貼る、という手もあったんですけど海外の雑にロウ垂らしてえいっ、って止めたあの感じに憧れがあって今回は直接いってみました。

チキってこのロウの下は両面テープで見えないように止めてあるので、万が一ロウが剥がれても中身出る事は無いのでご安心ください。

しかし、これは凄く楽しいですね。
ポストカードサイズの絵を描くときは是非また再挑戦したいです。
次はロウはもっと少な目で、うまくいくといいな。



2024/06/03 Az

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