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「その年、私たちは」~「自分の好きな人には好きな人がいる」編~

みなさんこんばんは。
ひとつ前の記事では、NETFLIXで話題の「その年、私たちは」を名台詞とともに振り返りました。

この作品は恋愛ドラマの中でも、ドロドロしていないのがいいところ。それはある人物たちが大きな役割を果たしています。
登場人物たちそれぞれの恋愛スタイルという観点から、ストーリーを振り返っていきます!

登場人物相関図

まずは簡単に相関図です。

https://cinemag-eiga.com/entry/sonotosiwatasitatiha/

最初にお伝えしておくと、どの人物も恋愛に対して誠実で、汚いやり方で誰かを奪うようなことはありません。とてもきれいでフェアな関係性です。
主にウン、ヨンス、ジウン、NJの4人がそれぞれの恋愛を通してストーリーは展開していきます。

「自分の好きな人には、好きな人がいる」

このドラマ、三角関係のはずなのに最後までハラハラする展開がないです。ほぼウンとヨンスのストーリーに振り切っているというか。

安心して観ていられる要因として、
ヨンスに高校時代から片想いしているジウンと、似たような感性を持っている作家のウンに惹かれた芸能人・NJのこの二人が、「自分の好きな人には好きな人がいる」という現実を受け入れながらも日常を過ごすからです。

最後まで気持ちを隠し通すことを選んだジウン

ウンとヨンスがお互いに好きだということを知りながらもジウンは二人を撮影し、ヨンスがどんな表情をしているか誰に視線を送っているか細かく気が付いてしまうからこそ好きになり、同時に傷つきます

高校時代からジウンはヨンスのことが好きですが、ウンとヨンスが付き合ってからその環境に慣れていき、自分の気持ちを抑え込むことが当たりまえになっていきます。悲しいですが、これがジウンのキャラクターなのです。

ヨンスとジウン

ストーリーを通してヨンスは、ジウンは自分のことが好きだと気が付きません。それほどジウンは自分の気持ちを隠し、撮影をすることでヨンスと会うことができますがそれ以上は求めませんでした。
個人的にはジウンがもっと気持ちを見せてヨンスとの距離が縮まる展開が見たかったですが、、(笑)

ジウンは一定の距離を保つことでこれ以上好きにならないようにしていたようにも見えましたし、あえてジウンとヨンスは何も起こらない展開がこの作品のよさなのかなと思います。


少しの希望を捨てずぶつかることを選んだNJ

NJは芸能人で、ウンの作品を購入する上客です。
ウンに惹かれ、芸能人であるにも関わらず自分から積極的にアピールし、気持ちも伝え、時間さえあればウンに会いに行きます。
それでもウンがNJに惹かれることはなく、二人で会うことはあっても少しもぶれません。

NJ役のノ・ジョンウィ

NJはウンと近づきたいからといってヨンスに嫌がらせをすることはなく、単純に自分の行動で振り向いてもらいたい、という正統派。
ヨンスと付き合い始めたことに気が付いても花束をもってウンの個展に行くあたりは「友達だから」と言いながらも、好きな気持ちが見えてかわいかったです。

ウンと二人で会っていることをパパラッチに撮られても、「私の片想いです」と言い切るNJ様が素直すぎて、なんだか切なくなりました。
この性格だからウンとヨンスを引き裂くような展開にはならなかったんですね。

主人公二人の恋愛よりも、三角関係でそれぞれのスタイルで好きな人を好きでいることを選んだジウンとNJが私は好きです。
あえて三角関係をこじらせず、好きな人とは実らない、という人生の登場人物にしたことで、主人公二人だけのストーリーを際立たせているのかなと思いました。

ウン&ヨンスの恋愛に最後に触れておくと、
中盤まで本当にうまくいかない、、(笑)
終盤に向けて、あの時なんで別れてしまったのか、どう思っていたのかが少しづつ分かっていきます。
感情移入して泣けるのはやはりこの主人公二人のストーリーです、、!

刺激の少ない、でも泣ける、というドラマ。
キャスティングも個人的にはとてもぴったりでハマり役だと思います!
話題作品の中でも恋愛ドラマを見たい方におススメです◎

最後まで読んでいただきありがとうございました!



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