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【感想】えいがさきを見に行ってきました【ネタバレあり】

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編第一章を公開日の深夜に(なんで?)見に行ってきました.地元にMOVIXがあって助かった.色々感想書いていきます.ネタバレあるのでご注意を.


あらすじ

 「いま最も推せるスクールアイドルを選ぶ一大イベント」に参加するため,かすみ,しずく,彼方,エマ,ランジュ,歩夢は沖縄へ向かうことに.

 カメラがある場所でならどこでもエントリーができるこの島で,それぞれがそれぞれの目的のためにライブを行うことに…

「軸」ではないが,印象的な新キャラ

 今作の新キャラクターとして,沖縄に住んでいる赤嶺天(あかみねてん)と石嶺小糸(いしみねこいと)が登場.庭園を回るエマと歩夢の前に,屋根がついた小部屋(これなんて名称なんですか)で三線を演奏する幻想的な場面で天が登場.

 その後,お台場スクールアイドル組で食事をとった民泊の娘であることが判明し仲を深めることに.そして帰りの見送りの途中に登場したのが小糸.過去に二人の間の確執があったかのような捨て台詞を残し去っていく.

 いろいろあって,天の民泊に泊ることになったランジュとエマ.エマは天に何かがあることにそれとなく気づいており,ユニットとして小糸とスクールアイドル活動をしていたこと.活動の中でそれとなくすれ違いが起きてしまい,解散してしまったことを聞かされる.

天ちゃんの声と方言がめちゃくちゃよかったです

 小糸との間に起きた確執を克服するため,エマと天でその場限りのユニットを組むことに,天の三線にエマの歌を載せる形になったが,三線の主張をどれくらい強くするかで会議に.エマは三線を強くするべきだと言い,一度は天も同意した.

 しかし,あのツンデレ朝香果林の本心をも見抜くエマには天の中で納得していない部分があることに気づいており,最終的にエマの歌声を活かすべきという天の意見を引き出しライブは成功した.

 天は自分の意見を極端に遠慮してしまう自分の欠点をエマとのライブで乗り越え,小糸にも内心思っていたことを素直にぶつける.それでも私は小糸とユニットが組みたい.小糸と過ごす時間が好き.ポジティブな感情もネガティブな感情も全部ぶつけ合うことでふたりは仲直りをすることができたのだった.

 ここでいいなと思ったのが「天の本質に気づくのがエマ」だったということ.一期の朝香果林との話もそうだが,「誰も気づかない悩みに唯一気づく人」という役回りにエマを持ってくるというのは,これまでのアニメシリーズで培ったイメージの延長であり,こういった役回りの適切さや言動の振り分けの上手さが,人数が多い虹ヶ咲で個性が薄くなるキャラクターが一人もいないことの要因となっているのだろう.

エマヴェルデに和ロックを歌わせた運営,GJすぎるだろ…

物語の構成から見るえいがさき

 個人的には,「楽器枠としてライブに参加させる」というのと,「この二人の話を中盤で完結させる」という構成が考えられていると思った.基本的にゲストキャラがライブをすることはないのだが,それゆえNextSkyではアイラの影がかなり薄くなってしまっていた.(30分しかなかったというのと,後半で栞子が全部持っていきやがったのが要因)

 確執を経てエマの曲の伴奏として参加させることで,いつもの虹ヶ咲とは違うという「映画の特別感」

 途中で退場させることで,終盤での物語のピークとキャラクターの心情のピークを重ねるというアニメから続く独特の「虹ヶ咲らしさ」

 この二つをきれいに両立するのは簡単なことではない.アニガサキ運営をスタンディングオベーションで称賛するべきだろう.

歩夢は常に成長している

 えいがさきの主たる対立構造は二つあって,「天と小糸」と「ランジュと歩夢」である.前者はすでに語ったので,後者について書いていく.

 始まりは,序盤のスクールアイドルグランプリの話が出たときのランジュの「歩夢に負けない」という発言である.歩夢にとって,スクールアイドルは侑のために始めたもので,1期12話で応援してくれるみんなのため.と動機が変わっていっている.そんな中で,「ランキング」の概念があるスクールアイドルグランプリに「自分を知ってもらいたい」という中途半端な気持ちで参加することに対する躊躇が描かれていた.

 しかし,そういった自己評価の低さは歩夢によくある話で,ランジュは歩夢を尊敬しているからこそライバルとして認めていた.

「スクールアイドルをやりたい」という自分本位の理由で海を渡ったランジュ

「スクールアイドルを海外にも広げたい」という他人本位の理由で海を渡った歩夢

海外に渡ったモチベーションの違いでストーリーを作ったというのはなかなか参照に値する展開であろう.

 本題に移ろう.アニガサキシリーズを通した歩夢の魅力は,成長を常に続けている姿である.可愛いとして完成されているかすみや,幻想的世界を展開する彼方,プロ意識が高く常に最高を追い求めるランジュなどとは違い,いい意味で自分が薄く,それゆえ他者に影響されてアップデートを続けていく.一期ではファンに,二期では彼方に,そしてえいがさきでは侑に.

 自己紹介通り「一歩一歩」成長していく姿と,それを見守り,追いかけていくというのが上原歩夢というコンテンツの良さであり,それを改めて推してきたのが今回のえいがさき第一章なのだ.

 スクールアイドルとしての自分が薄い分,幼馴染への愛は濃いということだ.

kz×Teddy Loidで横転しました

まとめ

 いかがだったでしょうか.記憶の断片をなんとか書き起こしている段階なので,内容と少し齟齬があるかもしれないけど,その辺は映画初期考察あるあるということで大目に見てください.もし違うところがあったら追記しようと思います.

 筆者は二回目を見に行く予定です.一年生組の入場者特典があるので,そのあたりに時間を取っていきたいな.

 筆者が今作圧倒的だったと思うのは歩夢ソロ曲です.それまでの歩夢の心情や成長の描写も然り,kzさん特有のエモいEDMが歩夢らしさを出していて,トリに持ってきたのも納得の一曲でした.

 7thライブはDay1の参加は確定してて,Day2は一般で申し込んでいます.ちょうど20歳になる直前なので,U20割引きの存在がDay2を申し込むきっかけになりました.

 とにかく,虹ヶ咲が好きならえいがさきは見たほうがいい.一時間と映画にしては短いが,時間以上の満足感を必ず得ることができると思います.

 次回のnoteは7thライブ感想か,学校関連の話になりそうな予感がします.ではまた.

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