天津飯【日々のツイトレ】
※2020.2.11tueのTwitterトレンドワードより
天津飯、美味しいですよね。
アツアツの餡から立ち上る湯気と共に食欲をそそる香り。餡とご飯を一緒に口に運ぶと、熱と旨味が同時に押し寄せるあの感覚。ご飯が餡に包まれて渾然一体となっている状態は、まさにご飯大好き日本人に与えられた至福の時間。
天津飯って、本場中国の料理ではなく、日本で生まれた中華料理らしいです。中国の天津で有名な料理なのかと思っていました。
こういうタイプの、海外っぽい名前を冠した料理なのに実は日本で独自に発展した料理って多いですよね。
パッと思い付くだけでもラーメンをはじめ、ナポリタンスパゲティ、欧風カレーライス、トルコライス、ミラノ風ドリアなどなど……。
「日本人は料理を"日本風”にアレンジするのが上手い」
海外の人から日本の大衆食文化に対して言われたことがあります。
日本人の味覚と食文化の独自性、宗教観のおおらかさから来る外国文化の貪欲な取り込み方が生み出す、日本のアレンジャーとしての素晴らしさなのかもしれません。
最初に天津飯の美味しさを熱弁しといてアレですが、実は私、随分と長い間、天津飯をお店で食べていません。家でカニ玉チャーハンなど、あんかけの丼物を食べることはありますが、なかなか町の中華料理屋さんで、あえて天津飯を注文することがありませんでした。
何度か足を運ぶ中華料理店なら、ローテーションに組み込んで食べるかもしれません。しかし、ふらっと初めて訪れる町中華で、最初の注文が天津飯という選択肢は、なかなかのマニアックでチャレンジャーだと思います。
それにもうひとつ。私を天津飯の注文を一歩踏みとどまらせる体験があります。
以前、友人たちとのノリで大食いに挑戦したことがあります。その特盛メニューの中に、ご飯約1kgの天津飯がありました。
目の前に置かれた巨大な皿に、なみなみと鎮座するアツアツ餡かけの天津飯。
餡かけだから、いつまで経っても冷めなくて熱い!
餡と卵とご飯が思った以上に胃を膨らませる!
そして一番のダメージは、食べても食べても餡が流れてきて平坦を保つため、ビジュアル的に減っている気がしないその天津飯の姿!
なかなか精神的に来る戦いでした。
私はその戦いに敗れ、友人たちに頼んで一緒に食べてもらったのでした……。
天津飯、恐るべし!
そして大食いの人たちは桁違いに凄いわ……と改めて思ったのでした。
さて、そんな「天津飯」がトレンドワードになったのはTBS系列で放送されたテレビ番組「マツコの知らない世界」で天津飯がテーマになったからです。
毎回、何かにドハマリしているマニアの方が登場し、マツコ・デラックスさんに紹介するという番組。深夜枠時代から既に10年近く放送されていて、放送されるとそのテーマや紹介された商品が話題になるなど、影響力のある人気番組です。
今回、週5で天津飯を食べ歩くという山梨智也さんが、天津飯の世界を紹介されました。
関東と関西の天津飯の味付けベースが違うことを初めて知りました。
いろいろなお店の紹介がありました。定番の天津飯から、今までに見たことがない進化アレンジされた天津飯も紹介され、興味をそそります。
私の思い出の天津飯のお店も紹介されました。(笑)
テレビを見ながら、久しぶりに町の中華料理屋さんで天津飯を注文してみようかな、なんてことを思ったりしました。