見出し画像

渋谷ラバーズ


渋谷の街が大好き。
2回目の執筆!オムライスです。
今回は、渋谷の街への憧れについて思い出を記録。



東京のド真ん中、トレンド飛び交う若者文化の中心地、キラキラストリート、憧れの街。それが渋谷。
建物も綺麗で、人もお洒落で、町が臭くない。
渋谷に行けば何かがある気がして、元気をもらいたくて、用もないのに渋谷に向かってしまう。


とりわけキラキラして見えたものが、渋谷109。
109には並々ならぬ思い入れがある。


高校3年生の時、大学のオープンキャンパスの帰りに、渋谷の街に寄り道をした。
当時の私は、埼玉の片田舎で来る日も来る日も部活動に励んでいた。たまの休みには地元から数駅離れたショッピングモール、目一杯のお洒落をして赴く場所は池袋だった全力地元高校生の私にとって、テレビや雑誌でキラキラ輝く渋谷の街は憧れの象徴だった。(特定しないでね)


たまたま、オープンキャンパスで渋谷まで制服で出た私は、「高校の制服で渋谷の街を歩く」という願ってもいなかった夢を叶えることが出来たのである!
地元にはない高いビル、街のどこからでも聞こえる音楽、テレビの中でしか見ない街並みを制服を着て歩けたことに感激していたのを覚えている……


せっかく渋谷にきたなら、高校生の聖地、渋谷109に行かなくては!!!と、109の入口まで来たはいいものの………結局、入店することはなかった。


109の入口はトンネルのようになっていて、壁一面に大きな鏡が貼ってある。そこに写った一人の全力地元高校生。びっくりした。あまりにも、そうあまりにも!渋谷109に似つかわしくなかったのだ!!

それまでルンルンにはしゃいで、頭の中では渋谷の女子高生を気取ってウキウキで歩いていたのに、自分と周りのまばゆさの違いに気がついてしまった途端、自分のいでたちが恥ずかしくなってしまったのだ。


誇張なく、渋谷の女子高生はみんな眩しかった。
漫画や映画の中でしか見ないような可愛い制服を自由に着こなし、スカート丈も膝より15センチも上。
髪の長い子は巻き髪をして、お化粧もしちゃったりして。なんなら良い匂いもした気がする。タピオカを飲み歩きしていた気もする。

一方私はというと、膝より下の脛あたりのスカート丈(優等生と思われたいからという歪んだ動機)。メガネで、おかっぱで、学校指定のちょいボロカバンなんて、誰も纏っていないのだ。
さらに、部活の規則で食べ歩き・飲み歩きが禁止されていた私は、タピオカ片手に街を闊歩するなんて御法度だった。


こんな田舎者の女子高生が入って良い場所ではない………渋谷109に異常な熱を持っていた私は、いつか胸を張って109に入れるくらいに可愛くなろうと決意して、その日は結局、すごすごと帰宅することにしたのだった……

(余談だが、109を去った後に心細くなった私は、急遽地元の友だちにビデオ電話を繋ぎ、渋谷の街を映像越しに一緒に歩いてもらってから、ようやく電車に乗って帰ったのだった)



………当時の私、微笑ましすぎる!
あれから幾年。最近になってようやく、当時の私を労りながら、109に入れるようになった。それでも入り口の鏡で、こっそり身なりを確認してしまうが。

あの109に入店できるようになっても、渋谷は毎回、行くたびに新鮮に感激させてくれる。
昔からの憧れは簡単には消えませんね。
今日も何かがある気がするから、今から渋谷に向かおうかな……




それだけ!







〜以下ごあいさつと宣伝〜

読んでくれてありがとう!ここまで読んでくれたあなたなら、きっとここからも読んでくれるはず。

私は、店長:夕日梓が運営する真夜中のファミレスこと『悪趣味』というディスコードサーバーで、万年初心者マークアルバイトをしているオムライスといいます。(バイトなのにオムライス。ややこしいね。)

ディスコードサーバー『悪趣味』では、お喋りしたり、ゲームしたり、創作したものを見せあったり…色々なことをして遊んでいます。もちろん、参加してもしなくても全く問題なし。
現在は年齢性別面識問わず30人くらいいます。

来るもの拒まず去るもの追わずなユートピアへ興味を持ったそこのあなた。いつでも大歓迎ですので、ご連絡くださ〜い!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?