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[展示会レポート]祝祭の呪物展

こんにちは。悪趣味サーバー毒担当のコレラタケです。
 私はかなりビビりな性格なんですが、それ故に怖いもの見たさなのかホラーやオカルトの類がかなり好きです。
 特にびっくり要素のない、じっとり系のホラー映画、書物のホラー作品、そして実話ベースの怪談や都市伝説なんかは大好物です。

 ただやはり根がビビりな上、腰が重いので中々思うように気になるホラー映画を観に行ったり、お化け屋敷に行ったり、東北におしら様信仰の調査に行ったり、ヴォイニッチ手稿を解読したり、古代シュメール文明の謎を解いたり等々、やりたいことができていないのが現状です。

 このままではいけない!もっとアクティブにこの世界の不思議を知らなければ!オカルト好きの名が廃る!!

 そう思い立ち、今年の夏、東京タワーにて開催されていた呪物コレクター田中俊行さんの「祝祭の呪物展」に行ってきました。これできっと私も堂々とオカルト好きを名乗っていいはず!!
 今回の記事はその展示会のレポートになります。

 ちなみに田中俊行さんのことは以下の動画で知りました。こちらもとても面白いのでぜひご覧になってください。

 展示会では田中俊行さんの呪物コレクションのうち、40点が展示されており、一部を除いて呪物の写真撮影、SNS投稿もOKでした。
 この記事では4点、私がお気に入りの呪物を写真付きで紹介したいと思います。

 所々豆知識や考察を書いていますが、ど素人の付け焼き刃調査によるものです。この手の記事を始めて読む方は間に受けないで、有識者の方はどうかお手柔らかに読んでいただけるとありがたいです。
 ※以下閲覧注意


青い神像

青い神像

 主にアフリカ等で信仰されているブードゥー教の神像です。ブードゥー教は逃亡奴隷達の間で発展した宗教で、元々あったアフリカの土着信仰がキリスト教と混ざり合い生まれたそうです。(wiki調べ)
 ブードゥー教は祖先崇拝や呪物崇拝の特色が強いようですが、興味深いのは像に南京錠が付けられていること。
 像に鍵をつけるのは願いや呪いを封じるためのものらしいのですが、ヨーロッパからもたらされたであろう南京錠を祖先崇拝に基づいた像に結びつける行為には一体どういう意味があったのでしょうか。 
 この辺、アフリカの土着信仰やヨーロッパ諸国による植民地化の歴史等々、調べたら色々面白そうなのですが、今回は余力がなく、少しの考察で断念してしまいました。今度論文探してみます。

鰐の骨刀

鰐の骨刀

 とても格好良かった呪物その1。インドネシアの少数民族が敵の首を刈り取る際に用いられていたもののようです。
 この骨刀自体を直接首切りに使用するのではなく、首を切る時に行う儀式に使われていたそうです。
 儀式用の剣と言えば日本にも七支刀がありますよね。あれも非常に格好良い。
 儀式用の呪物や法具を武器モチーフにするのは、当時の人が持っていた戦いや自分達が使う道具に対する誇りというか、何かしらの信念の表れなのかもしれません。分からないですが。

聖者の盾

  聖者の盾

 とても格好良かった呪物その2。アフリカのハウサ族の呪物らしいです。私は呪物に興味はあれど、実際に手にするのはちょっとなぁ……と思っているのですが、この盾だけは実物が欲しい。
 蠍みたいなでかい生き物が描かれていて、なんともおどろおどろしい雰囲気ですが、恐らく魔除けの効果がある物のようで、現地の聖職者によって作られるそうです。
 これらが何を表しているのか解説にも具体的には書かれていませんでしたが、個人的にはあえて恐ろしいものを崇めることで、他の悪いものを寄せ付けないことを目的とした魔除けなんじゃないかなと思っています。
 日本でも蠍と同じ毒虫である百足が毘沙門天の使いとして崇められていたりしますし、どちらの虫も人間に危害を及ぼす害虫ですが、食物を荒らす小型の昆虫や小動物を食べてくれる益虫の側面も持っています。
 何より蠍って鋏も毒針も持ってる欲張り感がすごい格好良くて、節足動物特有の重厚感が余すことなく発揮されていて、デザイン的な強さがあるっていうか、呪物や魔除けに描きたくなるのはめちゃくちゃ分かるっていうか……
 まぁ、そもそもこの聖者の盾に描かれているのが蠍かどうかもはっきりしないですし、完全に私の妄想なんですけどね。

ホムちゃん

ホムちゃん

 タイの呪物、ルクテープ人形の一種です。呪術師が人形に魂を込めることで作られる呪物です。この人形を持ち続けて本当の子供のように扱うと持ち主に幸福をもたらすとされています。
 私は残念ながら霊感の類は持ち合わせていないのですが、この人形はなんとなく嫌な感じがしてしまいました。

 何かこの写真を見て変なことに気づきませんか?
 そう、お供え物です。来場者の方がお菓子等をこの呪物にお供えしているんです。
 とは言え、他の呪物の写真↓を見ていただければ分かるのですが、別にお菓子は他の呪物にもお供えされています。

Gangimari Frog 
双子のクマントーン

 問題はお菓子の量と、ホムちゃんの写真の下部に写っている、お賽銭です。

黒稲荷
おばけのお母さん

 上二つの写真のように他にもお賽銭が供えられている呪物がいくつかあったのですが、ホムちゃんへのお賽銭、お菓子の量はともに断トツで多かったんです。

 呪物によってお供えの量が変わるのは何故なのでしょうか。お賽銭をした人は、何をもってお賽銭をするかしないかの判断をしたのでしょうか。

 先程も申した通り、私には霊感の類がありません。それ故にこの展示会の呪物が力を持った物なのかどうか、自分で判断することができません。
 しかし、”お供え物”という目に見える形で、少なくとも「その呪物の持つ超常的な何かを信じる人がいる」ことを分からされたのはとても怖い経験でした。

 ま、まぁ、ノリや差し入れのつもりでお供えされた方もいらっしゃると思いますし、あくまでテキトーなことをそれらしく言ってるだけなのでお気になさらず。

終わりに

残念ながら曲がってしまったチケット

 いかがでしたでしょうか。今回のことで分かったことが一つ、     
     「実物を見るのは超楽しい!!」 
 
 これに尽きます。写真で見るのと肉眼で見るのとでは当然ですが、肉眼の方が断然リアルに見えますし、その場が醸し出す特有の雰囲気というか空気感を感じることができました。これが非常に楽しい。  
 この経験を基に今後はもっとアクティブなオタクになりたい。オカルト方面に加えて、色んな展示会とか博物館とか美術館とかも沢山行って含蓄あるおじさんになりたい。

 さて、ポジティブな意気込みを語った所で今回の記事はここまで!
 次回のタイトルは
「極秘調査!?ついに明かされるフラットウッズ•モンスターの正体!!」

 一夏の経験を経てアクティブなオカルト好きになったコレラタケの次なるターゲットは宇宙人!!3メートルの宇宙人として有名なフラットウッズ•モンスターをウェストヴァージニア州に行って、草の根分けてでも探し出すぞ!!お楽しみに!!
 
 ※次回掲載記事の内容は急遽変更される可能性が大きいです。予めご了承ください。

以下、サーバーの宣伝
 
改めまして、ディスコードサーバー『悪趣味』毒担当のコレラタケと申します。
 ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。拙い文ではございますが、少しでも楽しんでいただけたのなら恐悦至極に存じます。

 『悪趣味』は厳しい現代社会における心のオアシス、もとい溜まり場的なディスコードサーバーでございます。

 参加人数は年齢性別面識問わず40人くらい。来るもの拒まず去るもの追わずな風潮でのんびりゲームやお喋り、創作を楽しんでおります。
 
 ちょっと様子見でも大歓迎!堅苦しい挨拶は抜きにして、襖の影からそっと覗いて下さるだけで大丈夫です!
 興味を持たれたらぜひお気軽にご連絡を!

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