ロンドンで「サービス」について考える~郵便・修繕…不便さと生きる
ロンドンでの生活も少しずつ慣れてきて日本の輸送、飲食、配送サービスを含めた水準の高さを改めて実感するようになりました。
Royal mailとよばれる郵便サービスですが、一度不在で荷物を受け取り損ねるとその荷物を受け取るのに時間と苦労を要します。
2日前、運悪く家を不在にしてしまい荷物を受け取り損ねました。再配達をお願いすると3~5日かかるため、早く受け取るため少し離れた郵便局まで取りに行きましたが待ち構えていたのは「ストライキ決行中」の張り紙…(涙)
ヤマト運輸のように受け取りの時間を2時間ごとに指定して確実に受け取っていた&再配達を依頼するとその通りに届けてもらっていたのが遠い昔のようです。こちらに来てまず驚いたのが、配達業者は再配達を避けるため家主が不在であれば、隣の家のピンポンをならし荷物を置いていきます。
新生活を始める際、IKEAで大きな家具を注文、幸いにも隣人の人が玄関に保管しておいてくれたときは隣人との信頼関係がなければ成り立たないサービスだなと感じました。
家のお風呂場の不具合を家主に今年の6月ごろに報告、修繕は待てど暮らせど実施されず、そのままです(涙)。
別の家の不具合で小さな修繕をお願いしたとき、大工さん(Plummer)が来て帰り際に「ちょっとのどが渇いたからお水くれる?このボトルにいれてちょうだいな」と言われたときは少し面喰いました。
よく言えば、お互いに対等、人間と人間との関係です。
1年4か月日本を離れているので、最近の状況については???なところがありますが、サービスを受ける側だった私は日本のその丁寧かつ勤勉なサービスが当たり前なものと認識していました。
自宅付近には24時間オープンのコンビニエンスストアはありません。
日本でサービス提供をする側に立つ場合は、もしかしたら過剰に時間に追い立てられたり、プレッシャーなどがかかっているのかもしれません。また深夜労働含め、だれかの生活が犠牲になっている可能性もあります。どちらがいい、というわけでは全くありませんが、遅延、ストライキが頻発するロンドンでサービスを受け取る時に、日本で受けていた当たり前のありがたさが身に染みています。そのサービスを遂行するために多くの人の努力の賜物であることに思いをはせざるを得ません。
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