BUMP OF CHICKEN 「Sphery Rendezvous」20241119 Zepp Osaka Bayside day2
BUMP OF CHICKENのライブツアー『Sphery Rendezvous』
今ツアーのライブハウスでは最終公演となるZepp Osaka Baysideの2日目に赴いた。
このツアー自体は京セラドームで2公演観ているので少し慣れてきた感はもちろんあるのだが、ドームでの迫力のあるセットや演出等は勿論無い。その代わりに4人との物理的な距離がドームとは比べ物にならないくらいに近い。
表情や手元まで、一挙手一投足がしっかり肉眼で確認できる。ライブハウスのいいところ。
そして過度な演出に頼れないという事はそもそものバンドの自力が弱いといいライブにはならない。これもライブハウスならでは。
BUMPがZeppベイサイドでライブをするようになってもう7年程経つようで、数え落としがなければ自分は4回目のライブハウスになる。
それに毎公演参加できている奇跡みたいなチケ運はまだ続いているようだ。ありがたい。
セットリストに関してはドームと変わらず固定されていた。それでも『pinkie』をまたライブハウスで聴けたことであったり、エグいアレンジが施されている今ツアーの見所『レム』、はじめてBUMPを観た時に聴けた『太陽』等、演出が少ない分しっかり4人を観て、曲を聴いて、歌詞を聞き取ることに集中できた。
そして本編が終わって問題のアンコールなのだがその1曲目が「すっげー久しぶりにやる曲!」と藤原の嬉しそうな前フリから鳴らされた『グッドラック』。
今ツアーで初めて演奏された。自分自身、普段長らく聴いてなかった曲だったせいで全く反応できなかった。どうやらライブでも10年以上披露がなかったようで、初めて聴けたのは感無量だった。シングルを買ったのは高校生の頃だった気がする。朝番組の『ZIP!』でMVの撮影風景が流れていたのをうっすら覚えている。
こういう歌を聴いた時に10代の頃と全く違う感じ取り方をする経験が増えてきた。これからも増えていくんだろうと思う。大切にしたい。
2曲目には私的BUMPのライブハウスで聴きたい曲上位にランクインしている『ガラスのブルース』。
どのバンドも大概ライブハウス出身ではあるが彼らの原点ももちろん小さなライブハウスから。
その時に何度も鳴らしていた曲が成熟されてZeppのアンコールで鳴らすの気持ちいいだろうな。聴いてる方ですら気持ちよかったもんな。
これで大団円かと思い、最後の藤原のMCをいつもの様にありがたく頷きながら聞いていたら突然「まだ時間ある?」と藤原。
そんなの終電が無くてもあるって言ってしまうけども、フロアはもちろん大歓声。ギターを肩にかけアンコール3曲目『スノースマイル』を歌い始める。
一度袖に捌けていた3人も戻ってきて鳴らされた寒くなってきたこの頃に聴けるスノースマイル。
数年前は同じようにこの時期のベイサイドでアンコールにMerry Christmasを聴いて感傷に浸ったがこっちもこっちでまた良いのである。冬が寒くって本当に良かった。
そして個人的にはファイナルの東京ドームを残して数週間耐え凌ぐ日々が続く。ツアーがそろそろ終わりそうだ。4人も言ってたがやっぱり終盤の寂しさが出てきたな。
「有難いことに2024年はホームシック衛星から数えると3度大阪に来させてもらっています。」と語る藤原を見ながら「俺3回とも全部会いに行ってるやん…」って気付いて笑いそうになった。これからもなるべく会いに行けたらいいなと思った。
本当に最高のバンドです。今回もありがとう。
セットリスト
1. Sleep Walking Orchestra
2.アンサー
3.なないろ
4. pinkie
5.記念撮影
6.邂逅
7. Strawberry
8.太陽
9.星の鳥
10.メーデー
11.レム
12. SOUVENIR
13.アカシア
14. Gravity
15.木漏れ日と一緒に
16. ray
17.窓の中から
en1.グッドラック
en2.ガラスのブルース
en3.スノースマイル