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氷がない!!

9月16日でエルが我が家にやってきて二年になりました。大きな病気も怪我もなく、健康に過ごしてくれていることが一番嬉しいです。我が家に来たばかりの頃は、犬がお腹を上にして寝転がる通称へそ天を全くしてくれませんでした。へそ天は犬が最高にリラックスしているときにするようです。でも、少し前から伏せているエルを撫でていると、ゴロンとへそ天をしてくれるようになりました。夫が毎日やっているブラッシングのときも、へそ天が多いようです。心を許してくれているんだなと嬉しくなります。
最近のエルのエピソードをいくつか残しておきます。夏の暑い時期に、外から帰ってきたときにあげている氷。エルは氷が大好きで、いつもバリバリとかじっています。
暑いベランダで排泄をしているエル。戻ってきたらすぐに飲めるようにと夫は水を入れ替えていました。あまりに水道の水がぬるかったのでそこに一つ氷を入れてあげていました。
その後エルの排泄準備のために、腰にベルトを巻いてビニール袋をセット。エルは大好きな氷をちらっと見るも

「トイレね。氷は後で食べよっと」

鼻歌を歌うように、尻尾をフリフリ灼熱のベランダへと出ていきました。排泄が終わり部屋に戻ってきたエルはすぐに水の入った容器のところに行きました。

「あれっ!?ない!!氷がない!!」

確認するように何度も水の入った容器をクンクン。夫のところに行って

「あのさ、俺の氷知らん?」

と聞くようにすり寄っては

「どこ行った?」

と言うようにまた水の容器に戻ってクンクン。私が

「エルくん、氷は解けるねん。だからもうないねんよ」

と言ってもあまり聞いていない様子。夫がこれはあまりにかわいそうだと、新しい氷を一つあげていました。

「そうそう、この食感がたまらんねんよなぁ」

と言うようにバリバリ嬉しそうに氷を食べていたエルなのでした。少しずつ涼しくなってくると、エルにとっても過ごしやすい季節になり、ほっとしています。
もう一つ。この間私が出かけた帰りの事。
家に向かって歩いていると、夫がエルに支持を出す声が聞こえた気がして、そちらに近づいていきました。ちょうどエルの散歩に出ていたようです。
気が付かないうちに一度すれ違っていた私たちでしたが、エルが夫に

「ママおった!!」

と言うように私のいる方を気にしていたとのこと。白杖の音も聞こえたとのことで、お互い近づいて会うことができました。そのまま夫とエルは散歩に行く予定だったのですが、エルが

「ママと会えたしもう帰ろ」

と尻尾をフリフリ家の方に向かっていました。きっとエルは、私を迎えに行くために外に出たんだと思っていたのでしょう。ちゃんと家族が近くにいると、夫に教えてあげるんだなぁと思った出来事でした。
三年目に入った盲導犬エルとの生活を、またこうして書いていこうと思います。

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