アニメ「葬送のフリーレン」の第2期はかなり先になりそうな件。しかし・・・
「葬送のフリーレン」という漫画があり、週刊少年サンデーで連載されていることを私は以前から知っていたけれど手に取ることはなかった。アニメが放送されることを私が知ったのは昨年9月に金曜ロードショーで初回4話連続放送するという当日の予告を見てのことだった。そのときは、この作品が私の心と日常生活で欠かすことなど考えられない大きな存在になろうとは思いもしなかった。
葬送のフリーレンのアニメ化は本当に大成功だった。成功の要素は様々なのだろう。そもそも葬送のフリーレンという作品のポテンシャルが振り切れていたこと、種崎敦美を筆頭とする声優陣の名演、制作陣が原作への理解への努力を惜しまなかったこと、(推測だが)原作陣が長期休載も厭わずアニメの制作に協力したこと、アウラという数年に一度クラスのネットのおもちゃを得たこと・・・
最終話(第28話)にて第2期の予告が「なかったことが騒がれた」ことをもってして葬送のフリーレンのアニメ化がいかに成功したかの証左と言えるだろう。
私も正直なところ最終話のラストで第2期の発表があるのではと期待していただけに残念だった。しかし、葬送のフリーレンは原作の評価がすこぶる高く、再三述べているようにアニメが大成功したと言える以上、第2期以降が制作されないことは考えられない。そこで今回、フリーレンのアニメ第2期がいつ頃になりそうなのか、どこまで放送されるのかについて考察をしてみた。
今回の考察では、アニメ各話が原作の何話に相当するのかを比較検証し、その流れで第2期が制作された場合にどのような構成になるのという分析を実施してみた。
アニメ各話と原作の該当エピソードの比較
まず、2023年9月から2024年3月まで放送されたアニメ全28話と原作漫画の該当話との照合は以下の通りである。
アニメ 原作漫画
第1話 1話、2話の途中
第2話 2話の途中、3話
第3話 4話、5話
第4話 6話、7話
第5話 8話、9話、10話
第6話 11話、12話
第7話 13話、14話、15話の途中
第8話 15話の途中16話、17話
第9話 18話、19話、20話
第10話 21話、22話(アウラ自害)
第11話 23話、24話
第12話 25話、26話
第13話 27話、28話
第14話 29話、30話
第15話 31話、32話(舞踏会)
第16話 33話、34話
第17話 35話、36話
第18話 37話、38話ラスト1コマ手前(一級試験編開始)
第19話 39話、40話、41話途中(ストーリーの場面入替あり)
第20話 41話途中、42話、43話途中
第21話 43話途中、44話、45話(最後の部分で46話冒頭)
第22話 46話、47話
第23話 48話、49話
第24話 50話、51話
第25話 52話、53話
第26話 54話、55話
第27話 56話、57話
第28話 58話、59話、60話
概ねアニメ1話につき原作2話相当となっているが、戦闘シーンが多いストーリーを中心にアニメ1話あたり一気に原作3話相当を消化する傾向が見られた。
アニメ2期はどこまでやるのか
次に、以上のパターンをもとにして第2期が制作された場合のアニメ各話と原作の該当話の予測を試みる。なお、本来であればアニメの話数は第1期に続いて第29話とするところだが、便宜上1話目からカウントすることとする。
アニメ2期 原作漫画
第1話 61話、62話
第2話 63話、64話(初回は2話連続放送?)
第3話 65話、66話、67話(温泉尽くし)
第4話 68話、69話(これより北部高原)
第5話 70話、71話(後半よりゲナウ、メトーデ再登場)
第6話 72話、73話、74話
第7話 75話、76話
第8話 77話、78話(前半で黄金郷編の予兆)
第9話 79話、80話
第10話 81話、82話(黄金郷編開始)
第11話 83話、84話、85話
第12話 86話、87話
第13話 88話、89話(ソリテール初登場)
第14話 90話、91話
第15話 92話、93話
第16話 94話、95話
第17話 96話、97話、98話
第18話 99話、100話
第19話 101話、102話
第20話 103話、104話(黄金郷編終わり)
第21話 105話、106話
第22話 107話、108話、109話(タイムリープ編開始)
第23話 110話、111話
第24話 112話、113話
第25話 114話、115話
第26話 116話、117話(グラオザーム先生・・・)
第27話 118話、119話(タイムリープ編終わり、2期はここまでか)
かなり待つしかなさそう。しかし待つだけの価値はある!
検証結果は次の通りである
①第2期も連続2クールか
アニメ第2期は第1期と同じく、連続2クールになると思われる。比較的早いうちに黄金郷編に入ると思われるため、1クールで切れるタイミングがない。
②劇場版はなさそう
一部で期待されている劇場版は当面ありえないと思われる。黄金郷編は映画1本でやるにはあまりにも長すぎる。タイムリープ編は映画でやれない長さではないが、いくら人気投票2連覇のヒンメル登場とはいえ映画にするには劇的度が足りない。オリジナルストーリーで映画をやるにしても、そもそもフリーレンはただでさえ休載が多めであり原作側にそのような余裕はない。
③第2期は早くて2年後の秋からか
アニメ第2期の放送開始までは残念ながら相当の時間を要すると思われる。第2期の最終話として想定した原作第119話が出たのはつい最近のことであり、もうすぐ発売される単行本最新13巻で出てくる話である。3月までの第1期で、既に原作にかなり追いついてしまっていると言える。そして原作陣は目下、帝都で繰り広げられる物語を作ることに注力している。第2期以降のアニメ制作にも原作陣が相当程度関わることを想定した場合、帝都編にある程度目途が立つまでは動けないのではないか。
以上を鑑みると、葬送のフリーレンのアニメ第2期の放送は、最も楽観的な想定をした場合でも2年後の秋アニメ(2026年9月~)からだと思われる。
④葬送のフリーレン第2シーズンは空前の名作に?
先述の通り第2期まで少し間が空くことは避けられない一方で、第2期ではファン待望の黄金郷編のみならず若きヒンメルが登場するタイムリープ編も放送されると思われることから、日本のTVアニメ史上指折りの金字塔となる可能性が極めて高いと言えるだろう。